管理人の独り言記事の訳だけしていて、ちょっと退屈してきました。きょうは、すべて私の文章で、私の思っていることを、思いっきり書きます。書き出すと止まらない悪い癖があります。ちょっと、長くなるかもしれません。今夜、韓国のSBS(テレビ)で、「拉致監禁を追う」という特別番組(1時間)が放映されるとの事です。その、テレビ放映がある前に、書いておきたいのです。これから長く、この拉致監禁の人権問題を扱っていく上で、私にとっても、大切だと思うからで、今、感じていること・考えていることを残しておきたいのです。
私は、元統一教会員です教会の活動を行ったのは、18才から約10年です。1977年から4年間は学生として、その後、4年間は東京で、そして、確か25才の頃、ニューヨークに渡りました。アメリカ滞在中に、「アメリカ滞在のビザのはっきりしない者はアメリカを出るように!」との、指示がありました。私の教会の仕事上のボスは、「アメリカを出てくれたら何をしてくれてもいいから」と、えらく、理解のあることを言ってくれました。そこで、私は、「これからは、統一教会の世話にならず、自分で生きていこう。」と、密かに決意し、完全に教会の仕事は辞めて、一般の仕事を見つけ、新しい人生のためお金を貯め始めました。多分、1988年の始め頃だったと思います。88年の暮れには、長男がニューヨークで生まれました。(奥さんはオーストラリア人です。)
そして、1989年にオーストラリアに移住してきました。落ち着いた先は、豪州大陸ではなくて、その下にある小さな島、タスマニア島(面積は北海道と同じくらい)でした。奥さんの家族がいたからです。統一教会なんてないし、だいたい日本人が同じ都市に数名しかいなくて、教会の世話にならず生きていくと決意した私にとっては、いいトレーニングの場所ともなりました。
1992年、メルボルンに移動し、現在に至っています。別に、統一教会に離教届けを出しているわけではありませんが、教会にも行かず、日曜日の献金もせず、統一教会員がしないといけないであろう信仰生活もしていません。もう、これが20年くらい続いています。メルボルンでは、仕事、趣味、スポーツ等で、たくさんの日本人たちとも交流がありますが、私が若い頃、統一教会にいたということは誰も知らないし、あえて言う理由もありませんでした。
自分の過去を明かすのか、明かさないのか?今年(2010年)の始め、統一教会の拉致・監禁問題をインターネットを通じて知るようになり、そしてその解決のために、「自分で何かできることはないか」と考えるようになりました。そして、まず、思いついたのがこのブログを始める事でした。一つ、深刻な問題がありました。自分の過去を明かすのか、明かさないのか・・・ということです。ブログで出会うかもしれない人々は、直接に会ったこともない人たちで、そんなに気にしなくてもいいのかもしれません。明かしても、私が特定されることはほぼありません。3日ほど悩み、明かすことを決意し、9月の始め、ブログを始めました。やはり、特にこの拉致・監禁問題を扱うためには、自分の過去の事実にも、忠実であるべきと思ったからです。
今朝の事ですが、私の愛読しているブログ「反カルトからの自由」の管理人でいらっしゃる早川氏の記事を読みました。私のような立場でも「元教会員」と発表することは、私なりに勇気のいることでした。早川氏の場合、尊敬する「心の師」にカミングアウトしないといけないというのは、私のとは比較になりません。早川氏の勇気と行動に敬意を表します。
なぜ、私が、統一教会の拉致・監禁問題を扱うのか?それは簡単です。人権侵害問題だからです。統一教会を擁護するためではありません。
人権侵害問題はたくさんあるのに、なぜ統一教会の問題を?これは、私の過去に影響があると思います。統一教会にいた10年間は、別に人に強制されたわけでなく、誰かにだまされたわけでなく、自分の自由意志で決めた10年間です。楽しいこともあったし、勉強になったこともあります。だいたい、もし、その10年がなかったら、私が、今、海外にいるなんて事は不可能な事です。多くの場合、いわゆる人権活動家は、身近な事件を教訓に、運動に参加します。(私の事を、人権活動家と呼ぶには、あまりにも、まだ未熟ですけど・・・)
ある弁護士の見解先日、記事を訳している時、ある弁護士が、「統一教会が拉致監禁を持ち出したのは、教会に対する霊感商法の調査の矛先を、拉致監禁へと変えさせるためだ。」と発言していました。
私は、統一教会の動機は知りません。しかし、私が、この拉致監禁を知ったのは、日本の統一教会のウェブサイトです。統一教会がこの拉致監禁問題を真剣に取り上げ始めたからです。統一教会は、もっともっと、拉致監禁情報をオープンにすべきです。自らの教会のメンバーが、過去40年間に4000名以上も、不法に人権侵害を受けてきたのに、最近まで、ほとんど何もしてこなかったというのは驚くべきことです。
普通、弁護士さんというのは、人権には敏感なのではないでしょうか?霊感商法を訴えたいなら、どんどんやればいい事です。そして、拉致・監禁の人権問題も、しっかりとやって頂きたい。発言からすると、拉致監禁の事実は認めていらっしゃるようですし、人権問題を切り離して考えればいいことです。もし、できないようなら、きっと何かの深い事情がおありなのでしょうか?
他にも、国会議員をされてる方の、興味深い発言がありますが、それに対するコメントは、次の機会にしたいと思います。
拉致・監禁問題の解決する日まで最終的には、脱会した人、もとの教会に戻った人に関わらず、被害を受けた人たちの心の傷が癒される時まで続くと思います。つい、1ヶ月ほど前までは、何かしたくても、何をしてよいか分らなかった頃は、まるで、観客席から、声援を送ってたような感じです。今は、フィールドまで出てきて、何でもいいからできることを始めた状態です。
人権活動について最近は、人権活動のためのウェブサイトもよく見ます。最近、印象を受けた内容で、「人権活動に対する心得」と、いうのを英語サイトで見つけました。
1
現実的であれ:
すぐに結果がでるだろうという期待を持つな。徐々に起きる変革の本当のチャンスを逃すかもしれないよ。
2
あなたの運動に反対する人を憎むな:
あなたの逆の立場にいる人たちとコミュニケーションできなければ、他の一般の人々をあなたの側に連れてくることはできない。(私の考えでは、反対する人と激しく討論するのはコミュニケーションの一つだと思います。)
3
希望を失うな:
活動の最中においては、失望することも多いが、普通、時間がかかるものだ。アメリカでは女性の参政権は1700年代に運動が始まったが、実現したのは1920年だ。
最後に今夜、韓国SBSで、「拉致監禁を追う」という特別番組が放映されます。まだ、私としては、どんな編集方針なんだろうかと、少し疑っている面もあります。拉致監禁の人権侵害にスポットをあてた番組なら、大きなインパクトがあるのは必至だと思います。そのような内容であって欲しいと切に希望致します。
いずれにしても、まだまだ、先は長いと思います。私は、私のできることを、一つづつ、やっていきたいと思います。長い文章、ここまで読んでくださった皆様に感謝いたします。
posted by 管理人:Yoshi at 22:16|
Comment(2)
|
★管理人挨拶/コメント
|
|