http://humanrightslink.seesaa.net/article/411981722.html
「全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会(代表=後藤徹氏)」のウェブサイトが、その青年が2ヶ月の拘束状態から解放されたことを報じている。以下、その記事全文を紹介させて頂き、最後の私のコメントを加えた。
引用元 ウェブサイト:全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会(2015年3月12日付)
引用元 記事タイトル:二か月以上、拘束状態におかれた青年教会員が解放!
http://kidnapping.jp/news/150312.html
二か月以上、拘束状態におかれた青年教会員が解放!
昨年12月31日、実家に帰省したのを最後に連絡が途絶え、拉致監禁被害が疑われていた東京・杉並教会教会員のA.T.さん(男性・32歳)が、3月7日、拘束状態から解放されました。
この間、A.T.さんは、二か月以上にわたって職場は無断欠勤、婚約者はおろか知人とは音信不通状態が続いていました。また、家族が暮らしているはずの実家は、無人状態が続いていました。
関連記事:正月に新たな事件発生か。 東京の成人男性が行方不明―
A.T.さんによると、今年1月1日、神奈川県秦野市の実家にて両親と三人で夕食をとった後、突然、両親、二人の男兄弟、叔父、そして見知らぬ男2名の計7名に囲まれ、場所を移動しての「家族の話し合い」を要求されたとのことです。
A.T.さんが「家族の話し合いなら、ここ(実家)ですればいい」と反論するも、家族は「ここでは教会の人が来る。家族だけで話し合いをしたい」と答えました。また、実家から車に乗せられる際には、A.T.さんは見知らぬ二人の男に両脇から左右の腕を掴まれました。移動の際には、別室に置いてあったA.T.さんの携帯電話を取りに行く余裕すらなかったそうです。
移動先は、埼玉県所沢市内のマンション7階。マンション滞在期間中は、二か月以上にわたって、原理講論と聖書を家族で読みながら、原理講論、その聖書解釈について、そして文総裁のスキャンダルにいたるまで、統一教会に対する批判が繰り返されました。母親の精神状態が心配だったA.T.さんは、不本意ながらも家族の要求に従わざるをえませんでした。
家族以外の人物がマンションに現れることはなかったものの、父親が誰かに電話で報告していた様子が見られたとのことです。
A.T.さんは「批判を受けながらも、原理講論や聖書を読み込むことで、統一原理と文総裁夫妻の価値への理解が深められ、かつてないほど文総裁夫妻を慕えるようになりました。また婚約者や他の教会員が、自分の安全ため祈ってくれていることが感じられました」と教会責任者に語っています。
二か月に及んだ原理講論と統一教会批判が終わった後、家族で会議を行った上でA.T.さんの解放が決定されたとのことです。
同件については、所轄の高井戸署 が行方不明届を受理していました。
以下、簡単に私のコメント:
「全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会」の記事内では、「拘束状態」という言葉を使っているが、その記事にある事実関係からして、過去に起きた監禁事件と同じである。理由として:
- 職場は無断欠勤
- 婚約者はおろか知人とは音信不通状態
- 「家族の話し合いなら、ここ(実家)ですればいい」と反論するも、家族は「ここでは教会の人が来る。家族だけで話し合いをしたい」と答えた
- 移送の乗車時には、A.T.さんは見知らぬ二人の男に両脇から左右の腕を掴まれた
- 別室に置いてあった携帯電話を取りに行く余裕すらなかった
また、埼玉県所沢市のマンションでの拘束期間中について、次のように記している。
マンション滞在期間中は、二か月以上にわたって、原理講論と聖書を家族で読みながら、原理講論、その聖書解釈について、そして文総裁のスキャンダルにいたるまで、統一教会に対する批判が繰り返されました。母親の精神状態が心配だったA.T.さんは、不本意ながらも家族の要求に従わざるをえませんでした。
まるで、力ずくで人を拘束しながら、子供の優しい心に付け込み、渋々の同意を得させたかのようだ。監禁首謀者にとっては、警察問題になったり、裁判になった時には、うまい言い訳ができたことになる。しかし、「渋々の同意」 は、犯罪者が違法行為から身を守るために、そんなに長く通用するものでない。後藤裁判控訴審では、判決文の中に次のような箇所がある。
もちろん、後藤徹さんの状況と、AT君の状況とは異なる点があるかと思うが、「渋々の同意」 は、監禁された者の、自由かつ任意の意思ではないということだ。
http://humanrightslink.seesaa.net/article/410931663.html
仮に新潟に向かう途中に,給油のために一時停車することがあったり,控訴人において,かつて被控訴人<兄>自身が脱会説得のためにワゴン車に乗せられた時のような強い抵抗を示さなかったものとしても,それは,それまでの脱会活動をめぐる説得者側と統一教会信者側との攻防によって培われた駆け引きの一環と考えるのが相当であって,控訴人がワゴン車に乗せられる時に強い抵抗を示さなかったこと自体,むしろ控訴人において逃亡の機会をうかがっていたものと考える方が自然であるから,控訴人が強い抵抗を示さなかったことをもって,控訴人が自由かつ任意の意思で,被控訴人<兄>らの説得に応じようとしていたものとみることはできない。
「家族以外の人物がマンションに現れることはなかった」 とあるが、背後の、脱会説得者は、脱会説得が失敗に終わった時のことを考え、かなり慎重に行動したのだと思う。
「所轄の高井戸署 が行方不明届を受理した」 ということだが、これは、日本警察の拉致監禁に対する対応の改善のための、大きな一歩になって欲しいと切に願う。
2014年正月に行方不明になった監禁されているであろう石橋正人君に関しては、千葉県警は行方不明届けを受理していない。
★「国境なき人権」怒りの反論 (中) - 監禁擁護の千葉県警
http://humanrightslink.seesaa.net/article/402272459.html
2014年7月に起きた、広島夫婦同時拉致監禁事件では、警察は、2回ほどチャンスがあったのに、本人から110番通報があるまで、動かなかった。
★夫婦 同時拉致事件 続報: 手足を紐で縛られ、寝袋に詰め込まれ、移送される
http://humanrightslink.seesaa.net/article/405268400.html
AT君の場合には、解放に2ヶ月もかかりはしたが、警察が行方不明届けを受理したことが大きいと思う。受理したということは、その状況を行方不明届けを出した人から聞き、その状況から、AT君の両親などに接触しなければならない。その接触の具体的な内容までは分からないが、警察からの接触は、両親にとっては、心が動揺することだろう。
警察の強制改宗のための拉致監禁に対する対応が、今後、変わっていくのかどうかは、まだわからない。警察は、なぜ、行方不明届けを受理したのか? 今回の警察の対応が異なった(行方不明届けを受理)のは、2014年の7月と11月の二つの出来事が影響を与えた可能性が大きいと思う。
■2014年7月
国連・自由権規約人権委員会が、拉致監禁問題に憂慮し、有効な手段をとるよう日本に勧告
http://humanrightslink.seesaa.net/article/402556376.html
■2014年11月
後藤徹控訴審判決で、被告らの主張がほぼ完全に却下されたこと
http://humanrightslink.seesaa.net/article/410931663.html
拉致監禁に対する日本警察の今後の対応を注目したい。千葉県警は、石橋正人君の行方不明届けを受理していない。もう、行方不明になってから、1年3ヶ月経っている。
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ほんとうに、そのとおりだと思います。
加えて、「氏族メシア」という統一教会の考え方を逆手にとってきます。
つまり、「氏族メシア」をしなくてはならないのだから、(監禁下であっても)あなたには説明する義務があるってね。
それで、人のいい教会員ほどなんとなく義務感、使命感みたいなもの感じてしまうんだなこれが。
実際は、単純に不当な拘束(監禁)を受けているだけなんだけどね。
そのうち、ストックホルム症候群的なものになっていったりするんだ。
石橋君のこといい加減解放しろよ!(怒り)