2014年03月04日

法廷で相手にされなかった「拉致監禁キャンペーン」論

前回の記事で、エイト君らが頼りとする、「拉致監禁キャンペーン」 について書いた。

エイト君らの主張する 「拉致監禁キャンペーン」 とは、次のようなものだ。
http://humanrightslink.seesaa.net/article/389206993.html
- その目的は、相次ぐ関連会社の摘発から追及の矛先を逸 (そ)らすこと (すなはち、組織の引き締め)
- 後藤徹氏はその象徴で、担ぎ出されたシンボル的存在
- 被害者面(づら)をして展開してきた
- 保護説得の真摯な取り組みを、拉致監禁・強制棄教と主張する

この「拉致監禁キャンペーン」 論は、後藤裁判の法廷でも使われた。裁判の始まった頃は、あまり連発されなかったが、結審 (2013年9月24日)が近づくにつれ、被告側の最終準備書面の、その最後の 「裁判所への最後のお願い」 の場面に登場するようになった。


★後藤徹氏の兄から提出された陳述著
http://antihogosettoku.blog111.fc2.com/blog-entry-81.html (最後から、2段落目)
また私たち 家族は,心からの良心と同情でこの件でご協力いただいた,松永牧師や宮村さんを始め,元信者の方々に結果的に多大なご迷惑とご負担をかけてしまったことに 強く心を痛めております。社会的に許されないような行為を繰り返す団体に身内を取られ,家族の絆を引き裂かれ,途方に暮れている家族のために,ご自分の人生を削り,統一協会からの攻撃も覚悟しつつ,協力して下さっている奇特な方々です。裁判所におかれましては,統一協会の社会的糾弾から目をそらさせようとする「拉致監禁反対キャンペーン」の実態をご理解いただきたく,よろしくお願い申し上げます。

「拉致監禁反対キャンペーン」 としたところは、エイト君とは違うところだ。

裁判の初期において、他の被告家族、宮村峻氏、松永牧師の提出したの陳述書には、「拉致監禁キャンペーン」 または、それに類する記述はない。


★YK氏の陳述書 
2012年12月27日提出 (YK氏 = 監禁中の徹氏にお茶をぶっかけたという女性)
http://antihogosettoku.blog111.fc2.com/blog-entry-101.html
(最後の項目の 6. 徹さんの心情より)
今、徹さんは、統一教会の大切な活動のひとつである「拉致監禁」キャンペーンによる組織の引き締めを担う重要メンバーとして指名され、それによって徹さん も後藤家の家族も霊界で救われるからという理屈を教え込まれそれを信じ込んで、組織の為に裁判をさせられているのだと思います。

「拉致監禁キャンペーン」 の使われ方は、冒頭で紹介したその意味する範囲内で使われている。

被告ではない人たちの陳述書内に、「拉致監禁キャンペーン」 あるいは、それに類する記述はあるかもしれないが、探す時間もないので、上の2件だけを紹介しておく。見つかれば、あとで追記、またはコメント欄に入れたいと思う。


2013年9月の裁判の結審に向けて、松永牧師、宮村峻氏の最終準備書面の中に、「拉致監禁キャンペーン」 または、それに類する記述がある。裁判所への最後のお願いとなる最終準備書面の、しかも、その結語部分でのお願いで、すごい念の入れようである。(*兄、兄嫁、妹の合同最終陳述書については、裁判ブログで、確認出来次第、追記、または、コメント欄にて追加したい。)


★宮村峻氏の最終準備書面

http://antihogosettoku.blog111.fc2.com/blog-entry-244.html#more
(第六 最後に: 統一教会のおかれた状況より)
(1)原告が代表を務めている 「被害者の会」 の名義で、乙ハ第1号証の1、2や、乙ハ第27号証の如きチラシが大量に頒布された。このようなチラシを印刷し、これを街頭や戸別の郵便受けに投函するには、大きな金銭負担と組織的な人事が必要である。このようなことを実行できるのは、統一協会以外にはない。

2010年10月26日に検察審査会が不起訴相当の議決をして、本件訴訟が不法行為の時効満了間近の2011年1月31日に提起された当時、統一協会では何かあったか。

(2)ア 2009年2月10日、渋谷1丁目の霊感商法の会社有限会社新世の事務所やTNら幹部宅等に強制捜査があり、6月2日に統一協会渋谷教会等、6月11日に統一協会豪徳寺教会等に強制捜査がなされ、6月11日に有限会社新世の役員であり、統一協会の幹部信者であったTNとFJの外実行犯の5人の信者女性が逮捕された。そして、同年7月1日、5人の女性信者はいずれも100万円の罰金刑となり、TNとFJ及び有限会社新世は特定商取引法違反で公判請求された。東京地裁で審理の末、同年11月10日に、有限会社新世に罰金800万円、TNに懲役2年(4年の猶予付)と罰金300万円、Fに懲役1年6月(4年の猶予付)と罰金200万円の有罪判決の言渡があった(控訴されず確定)。判決では、同人らが殊更不安を煽って印鑑等を売りつけた行為は、統一協会の組織活動の一環であると認定された。この一連の事件の内容は乙ハ第9号証の1ないし5で提出した判決文と刑事記録のとおりである。

イ このような統一協会信者らの霊感商法の組織活動について、2007年10月の沖縄の天守堂の摘発に始まって、2008年2月の松本市の煌建舎、2008年11月から翌年3月にかけての新潟の北玄、2008年12月から翌年5月のサンジャストと相次いで特商法違反の摘発が続いていた。これらの摘発について、信者が勝手にやったこととして開き直っていた統一協会は、上記新世の事件ではさすがに開き直ることができなくなった。

ウ このため、新世外に対する刑事公判開始前の2009年7月14日、当時の統一協会会長徳野英治は、「世間をお騒がせしたことに対し、道義的責任を痛感する」として会長を辞任した。乙イ第17号証の1、2のとおり、統一協会は徳野会長(当時)名で、同年2月12日と3月25日にいきすぎた資金集めや勧誘活動について自粛を求める文書を公表するなどしたが、それでは済まない事態となったのである。
 
ところが、この辞任の記者会見を7月13日にするにあたって、謝罪をする一方で、徳野は辞任の表明に続いて、「多くの信者が統一教会の信仰のゆえに、拉致監禁され、強制改宗を迫られ、離教していった」として、この問題に取り組む旨表明した。

(3)つまり、2010年当初の統一協会は、組織的に展開してきた霊感商法の手口による資金獲得活動が相次いで刑事摘発されて組織的に追い詰められたため、外部に敵を作って、組織の引き締めを図る必要があった。

その格好の素材が原告について作り上げられた 「被害」 のストーリーだったのである。

統一協会は自らが展開してきた霊感商法の違法かつ反社会的組織活動が摘発され中断、修正を余儀なくされたことによる組織の動揺を防ぐため、原告を先頭に立てて、統一協会信者に対する「拉致監禁」が被告宮村や同松永らによってなされており、原告もその例であるかの如く言い募って、組織の引き締めを図ったのであった。

宮村峻氏が自分で書いたのか、彼の弁護士である山口広氏が書いたのは、わからない。「拉致監禁キャンペーン」 の代わりに、「『被害』のストーリー」 としている。「拉致監禁キャンペーン」 という言葉こそ使っていないが、その趣旨にそった主張である。「組織の引き締め」 という言葉は、上記のYK氏の陳述にも出てくる言葉だ。


★松永牧師の最終準備書面
http://antihogosettoku.blog111.fc2.com/blog-entry-235.html
そして、これらの被告松永の活動によって助けられた家族や元信者がおり、被告松永に感謝していることも事実である。統一協会は、かかる被告松永の地道な牧会活動によって、自分たちの信者獲得および資金獲得活動が妨害されていること、近年、壮婦信者のおもな獲得ルートで、また資金獲得ルートであった霊感商法による印鑑等の販売について、刑事捜査がすすみ、これらの自粛をせざるを得なくなっていること、さらに世間の厳しい批判にさらされることになったことから、 信者の動揺を防ぎ、再び統率を取らなくてはならなくなってきたことから、20年以上も前から、緩急はあったものの継続して行ってきた拉致監禁キャンペーンを訴訟まで拡大して大々的にうつことにしたいわば統一協会の政策的訴訟に他ならないのである。

裁判所におかれては、かかる訴訟の本質を明らかにし、速やかに請求棄却の判断を為されるよう希望する。

宮村峻氏同様、裁判所への最後の最後のお願いに、「拉致監禁キャンペーン」 を持ってきた。「政策的訴訟」 というのは、松永牧師、あるいは、彼の弁護士の考え出した言葉なのだろう。

宮村峻氏、松永牧師共、最終準備書面の、最後の最後の部分に、「拉致監禁キャンペーン」 の趣旨に沿った主張を行った。彼等の考える「拉致監禁キャンペーン」 の趣旨というのは、それほど、大切で、重要なことなのだろう。

彼等(宮村峻氏、松永牧師)の主張をまとめると;
「拉致監禁問題は、反社会的行為に起因した刑事裁判、民事裁判により追い詰められた統一教会が、組織の引き締めをとるため、統一教会が作り出した 「キャンペーン」 であり、後藤徹氏は、そのキャンペーンのシンボルに担ぎ出された人物だ。そして、今回の裁判は、そのキャンペーンの趣旨のもと、政策的に起こされた裁判だ。」



★拉致監禁問題を 「キャンペーン」 と主張した効果はあったのか?

判決文のどこにも、被告側の主張する「拉致監禁キャンペーン」 とか、「被害のストーリー」 を認定したり、その内容を支持する箇所はどこにも見当たらない。それは、そうだろう。裁判所にとっては、キャンペーンかどうか、ということなど、どうでもよく、不法行為があったかどうかが、最大の焦点である。裁判所は、「拉致監禁キャンペーン」 に取り合うほど、暇ではなかったようだ。

エイト君をはじめ、拉致監禁グループは、バカの一つ覚えはやめて、そろそろ 「拉致監禁キャンペーン」 にサヨナラしたらどうか? 後藤徹氏の裁判は、彼が自らの意思に反して、拘束されたか、どうかが争点であって、彼の属する教団の問題点ではない。その教団の問題点は、拉致監禁問題とは、別にして、厳しく追求すればいいだけのことである。

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「サヨナラしたらどうか?」なんて書くと、
つい若かった頃のことを思い出す。

「さよなら さよなら さよなら
もうすぐ外は白い冬
愛したのはたしかに君だけ
そのままの君だけ」
(詩:小田和正 「さよなら」 より )

次回は、日本版 「悪の選択」 論の予定。
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posted by 管理人:Yoshi at 07:50| Comment(3) | TrackBack(0) | 拉致監禁正当化防衛理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
<裁判所にとっては、キャンペーンかどうか、ということなど、どうでもよく、不法行為があったかどうかが、最大の焦点である>

まさに、その通りだと思います。

キャンペーンであり、原告の言う「拉致監禁」はでっち上げだ、と言うなら、12年5ヶ月、毎日、マンションの中で何が行われていたかを詳細に説明すればいいだけの話。

ところが、この説明が不十分、というか、ほとんどない(あっても「居座っていた」だけ)。
キャンペーン論の虚しいこと、虚しいこと。

まあ、キャン、キャン言うしか、無かったのでしょう。実際は監禁してたんだから〜。
Posted by みんな at 2014年03月04日 08:43
100%みんなさんは日本人では無い。(*^_^*)
Posted by matu8181 at 2014年03月04日 09:33
 Yoshiさん、秀逸な記事です!
 私も、おっかけでエイト君のことを書きます。

 それにしても、 matu8181 という元教会員のおっさん。
 しつこいですねえ。

「あなたの日本語
何が言いたいのか意味不明です。
もっと、相手に伝わる日本語書けるように
がんばりましょうね」
Posted by 米本 at 2014年03月06日 12:21
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