やや日刊カルト新聞(以下、カルト新聞)が2013年6月14日付けで、「“拉致監禁キャンペーン”訴訟、全国弁連批判の陳述書提出の伊藤芳朗弁護士、統一教会元信者女性に言い寄った過去をバラされる」に出てくる伊藤芳朗弁護士と、後藤裁判との関わりについて、前回の記事で、2012年に、後藤裁判に提出された陳述書・意見を紹介した。
今回は、伊藤芳朗弁護士の証言、または伊藤弁護士に関する、尋問でのやり取りを紹介したい。
後藤裁判での尋問は、次の通り、5回に分けて行われた。
(カラー部分は、伊藤弁護士関連の尋問があった日)
1. 2013年3月11日 原告後藤氏尋問
2. 2013年4月8日 原告側証人1名(美山きよみ氏)、被告側証人1名 証人尋問
3. 2013年5月14日 被告後藤氏兄尋問
4. 2013年6月3日 被告後藤氏兄嫁、被告松永牧師尋問
5. 2013年6月17日 被告後藤氏妹、被告宮村峻尋問
これらの尋問で、伊藤弁護士の証言が引用されたり、伊藤弁護士のことが言及されたのは、4回で、
- 後藤徹氏に対する主尋問(自らの側の代理人からの尋問)、
- 美山きよみ氏(原告側証人)に対する主尋問、
- 徹氏の兄嫁さん(被告)に対する主尋問、そして、
- 宮村峻氏(被告)に対する主尋問である。
原告後藤徹氏に対する主尋問(自分側の弁護士からの尋問)と、原告側証人である美山きよみさんに対する主尋問で、福本弁護士が次のように取り上げている。
2013年3月11日、後藤徹氏対する主尋問
「拉致監禁by宮村の裁判記録」より
http://antihogosettoku.blog111.fc2.com/blog-entry-160.html
(カラーなどの強調は、管理人による。)
ところで,この裁判に伊藤芳朗弁護士が陳述書を出してくれていますが,あなたも伊藤先生とは会ってますね?
はい。 2012年頃の春頃に伊藤弁護士の事務所でお会いしました。
このとき,伊藤先生はあなたのことについて何か言っていましたか?
はい。初めて私を見て「■<後藤徹氏の兄>さんの弟さんですね。■<後藤徹氏の兄>さんのことはよく知っていますよ。」と言われま した。それで,宮村の実態を伊藤弁護士から話してくださいましたけれども,一時,宮村と反統一教会活動をしておりましたので,その話は本当に驚愕すべき内 容でありまして。私も自分の体験から宮村の悪さというものは身に染みておりましたけれども,その伊藤弁護士のお話を聞いて,ますます本当にひどいと思いま した。
その内容は米本氏がレポート形式で出してる,伊藤弁護士の証言,陳述書に出ているわけですね?
はい,そうです。
本当はもっとたくさん言っておられたけれども,都合上,書いてないものもあるんじゃないですか?
はい,そのとおりです。
伊藤先生はあなたのことをあらかじめ知っておられましたか?
はい。伊藤弁護士は,私がこの12年5か月間監禁されている間に,日本基督教団の牧師,あるいは元信者から私のことを聞いていたと,そのように言っていました。
甲第107号証の米本陳述書,そして甲第122号証の伊藤弁護士陳述書に よると,あなたが拉致監禁されてから1年半から2年後の頃,伊藤弁護士が日本基督教団の牧師から宮村さんがある信者を拉致し,1年半だか2年だったか, ずっと監禁していると聞いたと。さらにあなたに対する監禁が始まって8年後くらいに,宮村が長年にわたり一人の統一教会信者を監禁している事実をやはり日 本基督教団の牧師と元信者からも聞いたと証言しておられるんですが,これがそうですね?
はい,そうです。
あなたも直接,この話は聞きましたね?
はい。私は伊藤先生から直接それを確認しまして。私が12年5か月間監禁されている期間の中で,その統一教会に反対している牧師あるいは元信者の間で,私の ことが取り沙汰されて噂になっていたということを言っておりました。私が監禁されてから1年半か2年後のその頃に,その牧師さんから宮村がある信者を監禁しているという話を聞いたと。それで,私が監禁されてから8年後の頃に,まだ同じ信者を宮村が監禁し続けているということをその牧師や元信者から聞いて, まだやっているのかと言って,本当に憤ったという話をしてました。
2013年4月8日、原告側証人 美山きよみさんに対する主尋問
「拉致監禁by宮村の裁判記録」より
http://antihogosettoku.blog111.fc2.com/blog-entry-190.html
米本氏による伊藤弁護士のインタビューの中で,宮村の支配を受け続けて依存するタイプと,宮村の支配を嫌がり毛嫌いするようになるタイプの2つに分かれるというふうに伊藤先生は言ってるんですが,宮村に依存してそこから抜け出せない元信者もいたんですか?
います。依存して抜け出せない人たちが取り巻きになるんだと思います。宮村は,今も元信者の取り巻きを引き連れているようですけれども,抜け出せない人たちだと思います。
原告側の弁護士によって取り上げられたのは、上記の2箇所である。後藤徹氏への尋問では、後藤氏は、「伊藤弁護士に会っており、伊藤弁護士が証言として提出された内容を、すべて、あるいは(証言には書かれていない)それ以上の内容を直接に聞いた。伊藤弁護士は、徹さんが監禁されていたことを、監禁中にすでに知っていたと、伊藤弁護士が語ったのを直接に聞いた」と証言している。米本陳述書に書かれた伊藤弁護士の証言を確認する証言である。
美山きよみさんは、宮村峻氏に依存するタイプについて、自らの体験と観察をもとに語っている。伊藤弁護士の言う「二つのタイプ」の一つの側である「宮村峻氏に依存し、抜け出せない人達」について語っている。
次に、被告側の主尋問で、伊藤弁護士について取り上げた場面である。2箇所ある。この場面は、私のメモと記憶、そして、傍聴した人達からの情報に基づいているので、100%正確とはいえないかもしれない。いずれ、証言録がアップされた時点で、確認したいと思う。
2013年6月3日、後藤徹氏の兄嫁さん(被告)への主尋問
山口貴史弁護士の尋問に答える形で、次のように証言した。
伊藤芳朗弁護士は、女癖が悪いと聞いていた。(具体的にはどういうことかと聞かれ)付き合ってくれと言われた。言い寄られたのは、私だけではなく、伊藤弁護氏は信頼できないと思いました。
2013年6月17日、宮村峻氏への主尋問
尋問は、山口広弁護士による。
伊藤弁護士の陳述書についてどう思いますか?
知りもしないのによくこんなデタラメな事を言えると思います。
以上が、後藤裁判の尋問(2013年3月〜6月)の間に、伊藤芳朗弁護士の証言について、または伊藤弁護士について、取り上げられた箇所である。原告側2箇所、被告側2箇所である。
2013年6月14日、エイト君の伊藤弁護士に関する記事発表
後藤さんの兄嫁さんの尋問(2013年6月3日)の、11日後、カルト新聞のエイト君が、伊藤弁護士の事を取り上げることになる。(なぜ、この記事が、この時期に発表されたかについては、私の以前の記事「カルト新聞は、今日も書きたい放題 (2) - エイト君の思考パターン」を参考にして頂きたい。)
エイト君の「“拉致監禁キャンペーン”訴訟、全国弁連批判の陳述書提出の伊藤芳朗弁護士、統一教会元信者女性に言い寄った過去をバラされる 」との記事は、ワードにコピーすると、5ページにも及ぶ記事だが、伊藤弁護士に関して述べているのは、記事タイトルから比較すると、15行くらいのものである。以下、その箇所である。
カルト新聞でのエイト君の伊藤芳朗弁護士批判記事
http://dailycult.blogspot.com.au/2013/06/blog-post_14.html
( )内の、説明は、私 Yoshi による。
(記事冒頭部分)
6月3日に東京地裁で行なわれた被告の本人尋問では、統一教会サイドに“阿る”陳述書を出した元全国弁連の伊藤芳朗弁護士が『青春を返せ訴訟』で担当した元信者の女性に「付き合ってくれ」などと言い寄っていたことが明らかとなった。
◆青春を返せ訴訟で担当した元信者に言い寄った伊藤芳朗弁護士 (= 小見出し)
当該裁判に原告側、つまり統一教会の側から陳述書を出した元全国弁連の伊藤芳朗弁護士。全国弁連在籍時に『青春を返せ訴訟』を担当したが、その際に元信者の女性に言い寄っていたことが判明した。
原告の兄の妻であり今回の裁判で被告となった元信者の女性が、3日に行なわれた本人尋問の中で明かした。
伊藤芳朗弁護士は妻子ある身でありながら「付き合ってくれ」と『告白』したという。
こんなモラルの無さも要因となったのか、その後全国弁連を追われた伊藤芳朗弁護士、今回の裁判で出された全国弁連の弁護士を口撃する伊藤弁護士の陳述書の信憑性が如何なるものであるかが推し量られる。
記事としては2回分かかってしまったが、やっと、エイト君の記事までやってきた。前回と、この記事での、伊藤弁護士の証言に関するやりとりの経緯を頭に入れていて欲しい。続きは次回に。クリックよろしくお願いします。
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しかし、前々回で、合計4件の資料をアップする中で、山口広弁護士の意見書も、改めて目を通したが、全国弁連(全国霊感商法対策弁護士連絡会)の矛盾点が、(私の中で)明らかになってきた。この件に関しては、また、時を見て、この件は扱いたいと思う。
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拉致監禁派にとっては、いや、山口・宮村コンビにとっては、伊藤弁護士の陳述書が致命的なダメージとなっているのでしょうね。
それを察して、エイト君は、何としてでも、これが取り上げられないようにしなければ、とケチをつけたいのでしょう。
エイト君、お疲れ様〜。
一方の山口広弁護士については写真付きで不倫が発覚しているというのに、そちらには目をつむりますか〜〜〜。
エイト君のジャーナリズム(客観性)って、しょせん、その程度ですね。
こんな恥ずかしい記事を書いて、後々、自分が情けなくなる時がきますよ。お気の毒です。
まあ、泥沼の戦争状態に突入した太平洋戦争時の陸軍のように、エイト君は偏向記事とともに、玉砕まで闘うおつもりなんでしょうね。
もはや、後戻りはできない、降伏だけはできない、って。
でも、繰り返し忠告いたします。もう手を引いたほうがいい。敗戦の色が濃くなってきているから。