2013年06月20日

「先制パンチ」と「爆弾予告」 - 宮村峻氏尋問

2013年6月17日(月)後藤裁判にて、後藤徹氏の妹さんと、宮村峻氏が証言台に立った。妹さんの尋問が午前中に、そして、宮村峻氏の尋問が午後だった。

私は、前回 6月3日(月)の徹氏の兄嫁さんと松永牧師の尋問に続き、2回目の傍聴になったが、目立ったのは、原告代理人(福本弁護士)の、巧みな尋問技術である。

前回もそうだが、この記事は、私のメモと、記憶をもとにしている。最終的には、「後藤裁判を支援する会」で掲載されるであろう尋問録で各自確認して欲しい。

裁判傍聴記 参考URLs:
統一教会公式サイト (2013年6月18日付け)
いつもとなりに神様 (徹氏の妹さんの部分 2013年6月18日付け)
いつもとなりに神様 (宮村峻氏の部分 2013年6月19日付け)
やや日刊カルト新聞 (2013年6月19日付け)
拉致監禁被害者後藤徹氏の裁判を支援する会 (2013年6月21日付け)

ほかにも、傍聴記が出れば、ここに追加いたします。「やや日刊カルト新聞」は被告側の立場に立った唯一のものである。できれば、「カルト新聞」と同じ、被告側立場(脱会説得側)の傍聴記が出てくれれば、うれしいのだが。


都合よく「統一教会の教え込み」理論を使う妹さん:

後藤徹氏の妹さんに対する尋問で、こんな場面があった。彼女が、"話し合い"(監禁)の中で、宮村峻氏が始めて、アパートに来て、彼女が押入れに閉じこもった場面だ。(実際の問答は、すべて私の記憶に頼っているので、正確ではないと思うが、雰囲気だけでも・・・)
原告代理人: あなたは、宮村峻がアパートに来ることを承諾したんですか?

妹: はい。

原告代理人: 承諾したのに、なぜ、押入れに閉じこもったんですか?

妹: 統一教会の教え込みで、反牧のこわい印象があったから。

原告代理人: あなたの陳述書に、なぜ、押入れに入ったことを書いていない?重要な事でしょ?

妹: 押入れに入ったことを忘れてました。

原告代理人: その"教え込み"がすっ飛んだのはいつですか?

(私の記憶だが、妹さんは、質問の趣旨がよくわからず、原告代理人は、言葉を変えて問い直す。)

妹さんは、"統一教会の教え込み"を使い、押入れに入った行動を説明したが、もし、そのような"教え込み"があれば、話し合い自体に入る時(アパートに移動する時)とかも、同様に、その"教え込み"の影響による行動があってもいいのではないか?そんなことを原告代理人は追求した。それに対し、妹さんは、
妹: 私が決めることですから。
この発言には、傍聴席から失笑が漏れた。

妹さんの「私が決めること」という答弁は、被告側からしたら、大失態だった。彼女が他の拉致監禁に関連する重要な場面で繰り返した「分かりません」「知りません」とすべきだった。"自らの判断" で、"話し合い" に合意し、宮村氏の訪問を了承した人が、その後に、"教会の教え込み" の影響を受けた行動を取る(押入れに閉じこもる)ことになるという不自然さが露呈されることになる。ならば、押入れに閉じこもったことは、陳述書に入れないほうがよい・・・という結果になる。

こんな場面もあった。原告代理人が、「前回の尋問で、兄嫁さんは、1995年9月11日夜の打ち合わせ(徹さんを拉致するための、車とか人の手配)があったことを認めましたが・・・」と話し始めたところ、被告側代理人から、「認めていません」と "意義あり" が入った。原告代理人は、普通声が大きいが、それまでの倍くらいの声で「認めました」と叫んだ。裁判長は、「続けてください」と促した。私の傍聴していない尋問も含めて、「被告の意義ありを認めます」という裁判長の指示は皆無だったような気がする。

Old Justice Ministry.jpg
写真:旧法務省ビル
このビルの右向こう側が東京地方裁判所


宮村氏に対する反対尋問、先制パンチと爆弾予告発言:

原告側は、ある映像を手に入れていたようだ。その場面とは、宮村氏の拉致監禁被害にあった人物が、宮村氏に直接に抗議に直面した場面で、宮村氏が暴言を吐き、相手を中傷罵倒し、暴力を振るう場面が含まれているものと思われる。原告代理人は、その場面を取り上げ、暴力・暴言について質問したが、宮村氏は全面否定した。原告代理人は、その映像を持っている事を示唆し、もう一度尋ねた。宮村氏は、再度、そのような暴言・暴力を強く否定した。原告代理人は、「そのビデオを弾劾証拠として提出する」と、明言した。(弾劾証拠:証言を覆したり、弱めたりする新たな証拠)

しかし、弾劾証拠の提出の予告がされても、拉致監禁の大御所は、他の被告のようではなく、動じることなく、別の言い方をすれば、自己弁護を最後まで流暢に、堂々と、力強く行った。それは、他の被告とは、完全に違う。さすが、ボスである。

前回の尋問で、松永牧師は、最悪のボロを出さず、拉致監禁との関係をすべて否定し、なんとか逃げ切った。今回の、宮村氏は、言葉巧みに、拉致監禁との関連を全面否定し、攻撃的に逃げ切った。

傍聴していた宮村氏の拉致監禁の被害者は、尋問の様子から、「監禁されていた頃の事を思い出し、いやな気分になった。」と話していた。裁判という、中立な場所でも、それくらいの存在感があるなら、アパートの一室で、自由を拘束された立場での説得なら、その威圧感は想像もできないほどだろう。

宮村氏は、拉致監禁に関係するすべての事項に対し、「ありえません」と全面否定するのみならず、「証拠を示してください。先生の思い込みで話されたら、たまらんわ。」等々、必要以上の答弁もあった。山口広先生はじめ、被告側弁護士さんたちも、裁判官の心証に影響するためか、そのような過剰答弁にはご心配の様子だった。偽装脱会の場面か、2011年元旦に監禁され電柱づたいに脱出したMさんの場面が、思い出せないが、ある問答で、宮村氏は、「そういう風に追い込んだ教団が問題だと思います。」と、堂々と答えていた。

尋問後、次回の予定を決定する段階になって、原告代理人は、「もうひとつ、重大な証拠提出を準備しています。楽しみに待っていてください。」と、まるで被告側を挑発するかのような "爆弾予告発言" を行った。もし、"爆弾予告" が本当なら、尋問には罠が仕掛けられていることだろう。ちょうど、冒頭の "弾劾証拠" の提出が明言された時の尋問のように。

今後の裁判の予定は、出せる準備書面はなるべく早く、最終9月10日(火)までに提出し、最終弁論は9月24日(火)午前11時半と決まった。この最終弁論で、判決日が決定されるものと思う。


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尋問は終わりましたが、闘いは続きます。
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posted by 管理人:Yoshi at 08:37| Comment(1) | TrackBack(0) | 後藤徹氏 民事裁判 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
<"自らの判断" で、"話し合い" に合意し、宮村氏の訪問を了承した人が、その後に、"教会の教え込み" の影響を受けた行動を取る(押入れに閉じこもる)ことになるという不自然さが露呈されることになる>

ズバリ、おっしゃる通りです。

その逆もしかり。
教会の教え込みが抜け切れていないのに、自らの判断で話し合いを続ける…。

こんな支離滅裂な話はないですよね。

判決が待ち遠しいです。
Posted by みんな at 2013年06月20日 17:28
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