福本弁護士は、後藤徹氏の「拉致監禁」民事裁判での法廷代理人である。伊藤芳朗弁護士は、ルポライター米本和広氏とのインタビューで、拉致監禁の実態を暴き、原告側から、米本氏が綴った陳述書という形で、証言した勇気ある弁護士である。
きょうの記事は、エイト君が批判している二人の弁護士のうち、福本弁護士批判を取り上げ、その後、エイト君の弁護士批判記事から見えてきた「書きたい放題」エイト君の思考パターンに迫ってみたいと思う。
★福本弁護士を宣伝したエイト君
以下、エイト君の二つの記事である。(エイト君の伊藤芳朗弁護士批判については、次回、重点的に扱う予定である。)
2013年5月13日付け二つの記事の日付が重要である。その事は、この記事、後半で紹介するが、5月14日には、後藤裁判、第3回目の尋問(後藤徹氏の兄さん)、6月3日には第4回目の尋問(徹氏の兄嫁さんと、松永牧師)があったことを頭に入れていて欲しい。この二つの記事に間に、二つの尋問があったのに、尋問のことにはあまり触れず、二人の弁護士批判に終始している。この件は、また、後ほど。
統一教会幹部信者弁護士が都内一等地に3億円(推定)豪邸を建設していた!
2013年6月14日付け
“拉致監禁キャンペーン”訴訟、全国弁連批判の陳述書提出の伊藤芳朗弁護士、統一教会元信者女性に言い寄った過去をバラされる
さて、エイト君の福本弁護士批判を要約すると、
福本弁護士は:
1. 末端信者は、経済的に困窮しているのに、高級住宅地に3億円の豪邸を建てた。
2. 威圧的、脅迫的尋問を行い、脅迫的暴言で被告を罵倒している。
弁護士が、どこにどんな家を建てようが、弁護士の自由である。収入は、能力、技術、資格等によって、変わってくる。
「威圧的」「脅迫的」というのは、被告側弁護士や、エイト君がそのように感じた事だろうが、裁判長は「威圧的」「脅迫的」という発言に対する異議を受け付けなかった。福本弁護士の尋問は、被告にとっては「威圧的」に聞こえるのかもしれない。聞かれなくないことを聞かれ、知っていることも「知らない」と答えざるを得ない被告には、そのように感じるのかもしれない。裁判長は、一度たりとも、「威圧的尋問をやめてください」とか「尋問方法を変えてください」とかの指導は一切なく、被告側からの「異議あり」に対して、すべて「(尋問を)続けてください」だった(後藤裁判を支援する会サイトより)。
エイト君は、丁寧にも、福本弁護士の学歴、職歴までも、次のとおり、紹介している。
- 福本弁護士は、東大の原理研究会出身、1988年に東大卒し、
- 同年、司法試験合格
- 9年間検事(東京地方検察庁検事)
- 米ノートルダム大学ロースクール留学
- 法務省民事局第4課(現商事課)局付検事
- 同局参事官室局付検事
- 法務省刑事局刑事課局付検事、退官後、弁護士に転身、統一教会顧問弁護士となる。
- 統一教会顧問弁護士(当時)の稲見友之が所長を務める平河総合法律事務所を経て、
- 2008年2月、千代田区麹町に福本総合法律事務所を開設
福本弁護士は、検事歴の長いことがわかる。福本弁護士の反対尋問の技術は、この検事歴からも来ているのかもしれない。エイト君は、福本弁護士を批判をしたつもりだろうが、まるで福本弁護士を、宣伝しているかのようだ。
★エイト君の「拉致監禁」問題を扱う思考パターン
さて、エイト君の思考パターンを示す興味深い事件がある。「後藤徹 v 兄夫婦、妹、宮村峻、松永他」裁判での、尋問の日付と、カルト新聞での傍聴記のアップの日付である。
★2013年3月11日(月)後藤徹氏尋問
カルト新聞 → 2日後、3月13日付け
「“後藤裁判”原告が本人尋問で矛盾を露呈、裁判長も呆れ顔」
★2013年4月8日 原告側証人1名、被告側証人1名 証人尋問
カルト新聞 → 翌日、4月9日付け
「“傍聴妨害”との本紙指摘を受け、統一教会が傍聴抽選要員にも傍聴券を配布」
★2013年5月14日 後藤徹氏の兄尋問
カルト新聞 → 1ヵ月後、6月14日付け
「“拉致監禁キャンペーン”訴訟、全国弁連批判の陳述書提出の伊藤芳朗弁護士、統一教会元信者女性に言い寄った過去をバラされる」
★2013年6月3日 後藤徹氏の兄嫁、松永牧師尋問
カルト新聞 → 11日後、6月14日付け
「“拉致監禁キャンペーン”訴訟、全国弁連批判の陳述書提出の伊藤芳朗弁護士、統一教会元信者女性に言い寄った過去をバラされる」
★2013年6月17日 後藤徹氏妹、被告宮村峻氏尋問
カルト新聞 → 2日後、6月16日付け「『日本語解りますか?先生』『前提条件がデタラメ』『下手っ糞な誘導尋問は止めてください』宮村氏の“反撃”に統一教会弁護士がタジタジ」
3月11日、4月8日、6月17日開催の尋問に対して、エイト君は、2日以内に、それぞれ傍聴記を発表している。問題なのは、5月14日の尋問と、6月3日尋問分である。
5月14日の尋問は、後藤徹氏の兄さんに対する尋問だった。この傍聴記が出たのは、1ヵ月後のことである。しかも、それは、6月3日尋問分との合同傍聴記で、その大半は、原告代理人(福本弁護士)の "威圧的・脅迫的" 尋問への批判か、伊藤芳朗弁護氏への批判である。
なぜ、エイト君は、その2回分の傍聴記をすぐに書かなかったのか? 以下は、私の推測である。
エイト君は、5月14日の尋問を傍聴したが、傍聴記を書こうにも、書けなかった。都合の悪いことばかりだから・・・エイト君としては、尋問前日の5月13日付けで、福本弁護士批判記事を書いているので、これで代わりということだろうか?以上、私の推測であるが、「当たらずとも、遠からず」だろう。5回のうち、3回は直後に傍聴記を書いているのに、2回分は、そうではない。その理由として、私の推測以外の理由があるなら、教えて頂きたいと思う。
5月20日付けで、私のブログで、「被告尋問 - 傍聴記を書かないエイト君」をアップした。エイト君が、その記事を読んだかどうかは知らない。
6月3日の尋問(私も傍聴)で、松永牧師は、福本弁護士の (エイト君の主張する)"威圧的・脅迫的" 尋問に、「逃げて、逃げて、逃げまくり」だった。裁判長からも、「『はい』か、『いいえ』で簡潔にお答え下さい」と指導が入ったくらいだった。これでは、エイト君、傍聴記を書こうにも書けない。午後の尋問は、徹氏の兄嫁さんだった。兄嫁さんの証言の中に、エイト君には、一筋の光明が・・・ 伊藤芳朗弁護士についての「(兄嫁さんが)言い寄られた」という、兄嫁さんの証言だった。
しかし、すぐに書くわけにはいかなかった。直後に傍聴記として記事を書けば、当然、午前中の松永牧師についての事も含めないといけない。しかし、二回も続けて、傍聴記を書かないわけにはいかず、選んだ日は、宮村氏の尋問の直前、松永牧師の事が皆の関心から遠ざかってゆく、6月14日(金)だ。そして、その傍聴記の大半は、二人の弁護士批判で、尋問自体については、ほとんど触れられていない。そして、その1ヶ月前の5月14日の傍聴記を書けなかったので、申し訳なさそうに、尋問内容にはあまり触れず、"威圧的・強圧的尋問を行った" 福本弁護士批判をした。
6月17日の宮村峻氏の尋問で、"福本弁護士をタジタジに" した という宮村氏の雄弁な答弁に、エイト君が飛びつかないはずはない。彼にとって、都合の悪いところは除いて、2日後に傍聴記をアップした。
こう考えてみると、エイト君の思考パターンは非常にシンプルである。非常に読みやすいパターンなのである。以下の通りである。
1. 都合の悪いことは書かない。
2.都合のいい事は. 非常に弱い根拠に、主観的コメントを加え、増幅する。
エイト君の拉致監禁問題に関する記事についての読み方は、この逆を行けばよい。彼が取り上げた記事、そして、彼が取り上げなかった事件から、拉致監禁グループにとって、都合の悪いことが見えてくる。
1. エイト君の書いていないことに、興味深い真実あり。
2. どこまでが事実で、どこからがエイト君のコメントなのか見極める。
ここまで書くと、そんなエイト君が、なぜか愛(いと)おしくなってくる。エイト君は、まもなく、ICSA(International Cultic Studies Association) 国際カルト研究協会)の国際会議のため、イタリアに向けて出発するはずだ。反カルト団体の会議であり、エイト君にとってはホームグラウンドである。会議の報告を待っていたい。
次回は、エイト君が批判している伊藤芳朗弁護士の箇所について取り上げる予定。以下、クリックもお願いします。
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「都合の悪いことは書かない」「都合のいい事は. 非常に弱い根拠に、主観的コメントを加え、増幅する」エイトくん。
また、恥をかきに会議に行くのかな〜。
「現在、東京地裁で統一教会“拉致監禁キャンペーン”訴訟が行われています。原告は話し合いのために居座ったのに拉致監禁されたとウソばっかり言っています。原告代理人の福本弁護士は家族やカウンセラーに対して威圧的な尋問ばかりしていて、それを否定されてタジタジになっています」
会議では、こんな報告をするのかな。
会議参加者には裁判の傍聴をした人はいないでしょうから、主観コメント爆発ですね。
あ〜、可哀想。
頑張れ、エイト!
統一教会員が社長をやっているIT企業があって、そこの社長さんが他のIT企業の社長さんと同じように、高額の報酬を得る。
このことについてエイト君は文句を言わないはずだ。
彼の小さな脳では、統一教会員が弁護士をやっていて、その人が高額の所得を得ると問題だと思うのだ。
これはいったい何なのさぁ。