
このブログの読者の皆様は、「宝島」7月号は、購入して読まれただろうか? 駅の売店とか、本屋でも手に入れることができるはずだが、月刊誌の発売日からある程度日が経つと、キオスクとかからは、姿を消していくのかもしれない。本屋で見つけることができなければ、アマゾンで購入することができる。是非、購入して読んで頂きたい。
きょうの記事は、月刊誌「宝島」7月号についてである。
「『保護』か、『説得』か? 失われた12年5ヶ月を求めて」という記事を書いたのは、岸川真氏である。岸川氏は、「宝島」の他の記事も書いているので、「宝島社」所属の記者だと想像する。
岸川氏のスタンスは、記事内でも言っる通り、きわめてシンプル、「悪いものは悪い」というものだ。これまで統一教会会員に対する拉致監禁問題を扱った扱ったことのなかったメディアが、他に先駆けて、拉致監禁問題に対し中立的な立場で扱った意義は極めて高い。
「保護か?説得か?」記事内に、「警察はどう動いたか?」との中見出しがある。岸川氏は、こう言っている。「『カルト』という予断によって初動捜査が失敗したのなら、市民を守る民主警察の名折れだろう」
先日、NHKスペシャル「尼崎死体遺棄事件」のドキュメンタリー番組を放映していた。
http://www.nhk.or.jp/mikaiketsu/file003/index.html
この事件は、首謀者の角田美代子元被告によって、15年という長い年月の間に、複数の家族が バラバラにされた挙げ句、暴力や虐待が繰り返され、10人近くが死亡、数名が行方不明となっている事件である。(角田元被告は、2012年末、自殺)
角田美代子の虐待のサインが、被害者や近隣の住民から出ているにも関わらず、民事不介入の原則と、事件性はないとのことで、警察は動かなかった。
角田の虐待で、26歳で虐待死した「まり子」は、角田の虐待から逃亡したが、数年後、運転免許の更新に出かけた。「もし行方不明中の姉が現れたら連絡して欲しい」と角田側に付いていた妹が、運転免許センター側に、あらかじめ要望していた。そして、免許更新センターの職員が即座に、妹に連絡してしまう。まり子は、追っ手に捕まり、再び監禁されてしまった。このとき、まり子を心配し、同行したまり子の友人二人は、警察に助けを求めるが、警察は相手にしなかった。もし、警察が動いておれば、その後の他の被害者は出ていなかっただろうし、「まり子」が更なる虐待を受け、死ぬ必要もなかった。
「警察が動かないこと」に関して、同じことが統一教会会員に対する「拉致監禁」についても起きている。拉致監禁のサインがあるにも関わらず、家庭問題(民事不介入)ということで、警察は頑なに動いていない。警察がしっかりと対応しておれば、「宝島」記事中に出てくる美山さんは、解放されたはずである。
12年5ヶ月ぶりに開放された後藤さんは、交番に駆け込んだが、警官は、最初は興味深く後藤さんの話を聞いたが、「統一教会員に対する拉致監禁」という内容を出した瞬間に、警官の態度が変わり、警察は、なんら助けようとはしなかった。http://www.worldtimes.co.jp/special2/ratikankin/100316.html
ちなみに、統一教会の会員であった、ミツコ・アントールさんに対する拉致監禁の場合も、使われた場所は、運転免許センターだった。http://kidnapping.jp/injured-party/statement_mitsuko.html
岸川氏は、後藤裁判での証人尋問(2013年5月14日)を傍聴し、「素人目にも『閉じ込めていたのではないか』」という印象を記している。「短期集中連載」とあるので、あと何回かは記事が続くということだろう。中立的な立場で、拉致監禁問題に対する記事を期待したい。
さて、この「宝島」7月号、146ページには、ニッポンの医療現場(第43回)という記事があり、精神医療について取り上げている。この記事では、向精神薬の薬物問題に詳しい内海聡(さとる)医師が紹介されている。
その内海医師は彼のブログ「キチガイ医の素人的処方箋」の2013年1月26日付けの記事で、拉致監禁・強制改宗問題で、次のように語っている。
http://touyoui.blog98.fc2.com/blog-entry-186.html
(以下の引用は、内海聡医師のブログからのもので、「宝島」からのものではありません。)
宗教がいろんな問題を内包しているのは確、ここで取り上げるまでもないことである。しかしディプログラミングの問題はそれとはレベルが違う問題だ。それは最低限の人の意思さえも無視した犯罪であり、それを正当化する理由は微塵にも存在しない。そもそも洗脳論という問題が破綻していることさえ、この世界の人間は理解していない。それが自分の意思ではなく誘導されているとする根拠さえ、根源的にこの世には存在していない。それもまた単なる他者の主観にすぎないし、すべてを見通して事実を突き付けて当人が理解した時、どこに歩むかはすべて生物の最低限の権利なのだから。
(注 by Yoshi:ディプログラミング = deprogramming = 拉致監禁、強制脱会)
なんか、取りとめもない記事になってしまったが、言いたかったことは、「『宝島』7月号の岸川氏による4ページの『保護か?監禁か?』という記事は、今後、拉致監禁反対運動をしていくうえで、メディアの報道を考える上で、大きな事件であると、私は確信している」と、いうことだ。
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「宝島」に続いて、拉致監禁問題を記事にしてくれるメディアが出ることを祈ってやみません。
先日、詐欺の問題を扱ったテレビ番組(TBS)を観ていましたら、なんと、紀藤正樹(弁護士)、多田文明(自称・詐欺ジャーナリスト)、西田公昭(大学教授)が詐欺問題の専門家として、がん首そろえて、ひな壇に座っていました。
笑ってしまいました。お前らこそ詐欺集団じゃねーか、って。
この人たちがいわゆる“洗脳利権集団”で、中島知子さんを「洗脳されている」と決めつけ、騒動を作り出した3バカトリオでしょ。視聴者を騙し、国民を騙して…。
こういう連中が今なお、シャーシャーとテレビ番組に出演している(番組作りに影響力を持っている)わけで、日本のメディアが客観的に拉致監禁問題を報道するようになるには、まだまだ前途多難です。