統一教会は、次のように報道した。
http://www.ucjp.org/?p=14879
判決文によると、「韓国で農業に従事する男性に嫁いだ日本人女性信者が、『地獄』と形容されるような極めて悲惨な性生活を強いられているとの印象を与えるような『SEX地獄』という見出しを付けることは、要約・強調としてもおよそ適切を欠くものであり、仮にそれが被告の意見・論評の類であるとしても、度を超えた性的表現であるというほかはない。(中略)違法性及び被告の故意又は過失があるというべきである」として、被告の名誉毀損を認めました。
やや日刊カルト新聞(以下、カルト新聞)のエイト君は、次のように報じた。
http://dailycult.blogspot.com.au/2013/02/sex.html
統一教会が週刊ポスト発行の小学館を訴えた裁判で東京地裁は「SEX地獄」の見出しにのみ損害賠償を認める (=ブログタイトル)
統一教会側の主張の殆どが退けられた恰好だが、統一教会は判決を針小棒大に解釈、公式HPに於いて『「週刊ポスト」名誉棄損訴訟で統一教会が勝訴』と喧伝している。
同じ判決文に対し、取り上げ方が違ってくるとこうなる。各自が、判決文を読んで判断するしかない。
2日前(2013年3月11日)に、後藤徹裁判で原告(後藤さん)に対する尋問が行われた。統一教会の報道、エイト君の報道を紹介したい。
冒頭の「統一教会 ver. 週間ポスト」では、統一教会を先に紹介したので、今度は、エイト君の記事から紹介する。
カルト新聞、エイト君の、後藤裁判の原告尋問についての記事
http://dailycult.blogspot.com.au/2013/03/blog-post_13.html#more
“後藤裁判”原告が本人尋問で矛盾を露呈、裁判長も呆れ顔
11日、東京地裁803法廷に於いて、12年5ヶ月間“監禁”され“強制棄教”を強要されたたと主張する統一教会信者・後藤(岩本)徹氏の民事訴訟に於いて、第13回目の口頭弁論があり、原告の本人尋問が行われた。
統一教会による“拉致監禁キャンペーン”の旗頭である後藤氏。その最大の見せ場であった筈の本人尋問は原告側の数々の矛盾が図らずも露呈する場となってしまった。
傍聴席抽選に於いては、またしても傍聴妨害とも取れる事態が発生した。
◆違法勧誘信者が集結
(注:裁判とは直接に関係ないので、中略。原文で確認を。)
◆傍聴席は“無法地帯”
傍聴席の原告支援者は世界日報や関係者のライターの他は、統一教会の本部職員や地区教会の幹部たちだ。文春“断食”デモ隊のリーダーだった井口氏の顔もあった。井口氏は文春デモの演説時と同じように、後藤氏の発言に合わせ「そうだ!」などと合いの手を入れるなど騒がしいことこの上なかった。記者が何回か「煩い!」と注意したほどだ。
傍聴席の4分の3が“拉致監禁キャンペーン”を信じ込み、または推進する側と云うある種異様な状況下で本人尋問は行なわれた。
◆反対尋問でしどろもどろの原告
午前に行われた主尋問で後藤氏は、信者弁護士の福本修也弁護士に促される形で答弁したが内容に何ら目新しいことはなく、時折声を荒げて被告らを罵る言葉を挟むなど創り上げたシナリオを忠実に読み上げているといった体裁だった。
午後の反対尋問では、検察調書と陳述書との食い違いや物理的矛盾、後藤氏の記憶の曖昧さや不正確さなどが次から次へと露呈し、被告側弁護人の追及に後藤氏がしどろもどろになる場面が多々見られた。
後藤氏の証言の信憑性は一段と低下したとの印象だ。
また、後藤氏は“解放”後に統一教会の一心病院で計測されたとされる体重の値『39kg』が“間違い”であったことも認めた。
原告側が提出した“証拠”の提供元については、統一教会の法務部とまで答えたものの、その“証拠”が盗難によって不正に持ち出されたものであるとの示唆を受けると「答えたくない」とその個人名は頑なに明かさなかった。この時には裁判長が原告に何故答えられないのかと追及する場面もあった。
後藤氏は自身や教団にとって都合の悪い質問には「え〜・・・・・」と沈黙、答えに窮する場面が多々見られた。何を訊かれているのかすら理解できない場面も多く、形勢が怪しくなると声を上ずらせ声高に“自論”を言い放つなど開き直るかの様な尊大な振る舞いを見せ、挙げ句の果てには他人を嘘吐き呼ばわりする始末だ。嘘を吐いているのは果たしてどちらなのか?「誹謗中傷を受けた」と被害者面しながら、法廷でや中傷ビラで他人を“誹謗中傷”する原告後藤氏。その態度には裁判長も呆れ顔だった。
また、後藤氏が偽装アンケート勧誘に従事し一般市民をビデオセンターへ誘い込んでいたことやマイクロ隊で珍味売りをしていたことも明らかになり、“店舗”で霊感商法にかかわっていたのではとの示唆もあった。
◆“役者魂”見せつける後藤氏
主尋問・反対尋問を通して本紙は後藤氏について「意図して嘘を吐いている部分も多々見受けられるが、本人や教団にとって都合の悪いことについては記憶を改変しているのでは」との印象を持った。
海外を含め様々な場で、“拉致監禁キャンペーン”の象徴的存在として祭り上げられ、教団のスポークスマンとしてスピーチを行なってきた後藤氏。回を重ねるごとに自己保身のために必要だった“完璧な”シナリオがより強固となっていき、無辜の被害者としてのストーリーが都合良く創り上げられていったのではないか。
自己保身のために“捏造”された記憶は、繰り返し主張していくうちに条件付けられ恰も実際に体験した記憶だと錯覚させる事例が多々ある。
“後藤ケース”は、脱会説得に応じず、逆に“氏族メシア”として家族を説き伏せるためにマンションに留まり、居直った末に果てにニート化してただの“引きこもり”となった男性信者が、役柄を“転換”し“拉致監禁に耐え切った英雄”として統一教会内でスターダムにのし上がったというだけの話だ。実際のところ、後藤氏は引っ込みが付かなくなっているのではないか。記憶の改変が起こる土壌は全て整っている。
◆傍聴妨害が横行、ストーカー信者もドサクサまぎれに入り込む?
(注:以下、略。全文は原文で確認を。エイト君は、統一教会側の傍聴妨害工作を国民の知る権利を阻害するものと批判している。)
「後藤裁判の原告尋問はどうだったんだろう?」と思い、エイト君の記事だけにたどり着けば、「後藤さんは、かなり苦戦し、裁判官の印象も悪くし、被告側のほぼ完全な優勢のまま尋問が終わった」と、感じるに違いない。
突っ込みたいところは、エイト君の書いた記事程あるが、そんなことをしてたら、私の記事が終わらないので、1箇所だけ。
> “後藤ケース”は、脱会説得に応じず、逆に“氏族メシア”として家族を説き伏せるために
> マンションに留まり、居直った末に果てにニート化してただの“引きこもり”となった男性信者が、
> 役柄を“転換”し“拉致監禁に耐え切った英雄”として統一教会内でスターダムにのし上がった
> というだけの話だ。
エイト君がどのように考え、どのように記事にしようが、エイト君の表現の自由であるが、エイト君の考えが実によく理解できる箇所である。
さて、では、後藤さんの所属する統一教会は、その原告尋問をどのように見たのか?
http://www.ucjp.org/?p=14994
後藤徹氏の本人尋問が行われる
3月11日(月)、東京・霞が関の東京地方裁判所で、「全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会」の後藤徹代表が、自身に対する拉致監禁・棄教強要に関与した親族や新津福音キリスト教会の松永堡智(やすとも)牧師、職業的改宗活動家の宮村峻(たかし)氏などを相手取って起こした民事裁判の第13回口頭弁論、原告・後藤徹氏に対する本人尋問が行われました。
午前10時から午後5時まで行われる本人尋問を傍聴するため、52席の傍聴席に対して、約130名の傍聴希望者が列を作りました。
後藤徹氏に対する主尋問では、後藤氏を教会に導いた兄が突然失踪し、教会を脱会した経緯や、後藤氏が二度にわたって親族らに拉致監禁された体験が詳述されました。
一度目の監禁下で後藤氏が「偽装脱会」をしていた時、両親や兄によって「生活全般にわたって、(後藤氏を)視野から外さない」ような監視状態におかれたことや、二度目に拉致される場面では、車や人員、監禁用のマンションが事前に手配されるなど、後藤氏自身、「抵抗しても無駄だ」と思わされる程の用意周到な計画がなされていたことが明らかにされました。
後藤氏が監禁されたマンションに自らの自由意志で留まっていたという被告側の主張に対しては、「そんなことは絶対にあり得ません!」と断固否定し、監禁された最初の2年間は、「偽装脱会」で「(監禁という)犯罪的な行いをする彼ら(親族や脱会説得者ら)に調子を合わせなければならない“極度の緊張と苦しみ”」があったことなどを供述しました。
監禁中に脱会説得に訪れた宮村氏らの後藤氏に対する一方的な誹謗中傷、罵詈雑言には、「(一日の終わりに)本当に疲労困ぱいになり、明日も(このような脱会説得が)続くと思うと死にたい気持ちになった」と当時の苦渋をにじませ、「こんな地獄のような所に一秒たりとも居たいとは思わなかった」と憤りを露わにしました。
後藤氏は監禁下のマンションから脱出を試みて、家族から羽交い絞めにされ、体中がアザだらけになったほか、その時に骨折した右手薬指が現在も変形したままであったり、監禁下でインフルエンザになっても病院に行くことを許されなかった事実を訴えました。また、後藤氏が監禁に抗議して行った3回のハンガーストライキで、断食明けに兄嫁から、十分な食事を与えないという食事制裁を受けたことに対して、「体力的に最も辛い時期だった」と供述。生きるために台所の生ゴミを漁って、飢えをしのいだ体験なども語られました。
主尋問の最後に後藤氏は、「(拉致監禁によって)集団で誹謗中傷を受け、本当に苦痛を受けました。人間の尊厳を否定し尽くされ、人生の貴重な時間を奪われました。(拉致監禁に関与した親族や宮村氏らを)絶対に許すことは出来ません」と訴えました。
午後の反対尋問では、後藤氏が監禁現場に12年5か月も留まったのは、親族を伝道する「氏族メシヤ活動」だという被告側の主張に対して、「全く違います」と断言。被告側の主張は自分たちの拉致監禁を正当化するための「苦肉の策として無理矢理こじつけた」ものに過ぎないと反論しました。本件の核心である「拉致監禁」が行われたかどうかという争点に関しては、後藤氏の主張を覆すような尋問とはなりませんでした。
(以下、次回尋問の案内等なので、略。)
統一教会の報道を読むとどうだろうか? 反対尋問についても、「拉致監禁」があったかどうかという争点について、後藤氏の主張を覆すような尋問とはならなかった・・・と言っている。たんたんと述べている地味な感じの記事である。
冒頭で紹介した、「統一教会 ver. 週間ポスト」裁判の報道と同じく、エイト君の記事と、統一教会の記事とでは、かなりの開きがある。
だらだらと、ただ、長いだけで、具体的なやり取りの紹介がなくて、実感の沸かないエイト君の記事と、そして統一教会のちょっと固めの記事だけでは、実際、何が起こったのか把握できないそうにない。あと二つ、上の二つに比べたら、短いけれども、その裁判を傍聴したお二人の感想を紹介したい。
宗教ジャーナリスト、室生忠氏
http://www7.ocn.ne.jp/~murou/ (日々雑感)
3月11日午前、数日前までの夏日陽気から真冬に戻った寒風吹きすさぶ東京・霞ヶ関。東京地裁803号法廷で、後藤徹「全国拉致監禁・強制改宗被害者の会」代表の主尋問、反対尋問を傍聴した。千葉に住んでいながら、体調やら都合やらで傍聴できなかったのが心苦しく、後藤氏証人尋問だけは必ず、と以前から決めていた。島根から上京した米本和広氏の顔も見えて、傍聴席はほぼ満杯。午前10時開廷。後藤氏は1時間の昼食タイムを除いて、午前2時間の主尋問、午後1回の休憩のみの4時間ブッ通しの反対尋問に臨んだ。
スッと伸ばした背筋で証言台に着いたのを皮切りに、見事な証言ぶりであった。数多くの国際会議でのプレゼンを経験したきたとはいえ、裁判証言とあってさすがに緊張したという。昼食を一緒にしたとき「やはり(いつもの証言とは)違いますね」と漏らしたが、いやいや〃最高〃と表現できる出来栄えだった。これほどシッカリした主尋問答にはお目にかかったことがない、と言っても過言ではない。
さらに圧巻だったのは、山口広・全国霊感商法対策弁護士連絡会事務局長をはじめ、被告・宮村峻らの弁護団計5人が〃よってたかって〃攻めたてた、4時間に及ぶ反対尋問への対応ぶりだった。最初の10分、『マズイ!もたついているかな?』と思ったのは、筆者の浅はかな早計というもの。反対尋問の資料や時期の確認、意図の見極め、記憶の探り出し…。ジックリと、慎重に、記憶と言葉を確かめながら、一歩一歩揺るぎない証言を続ける後藤氏に、裁判長の雰囲気が、次第に余裕をもったものに変化してくのが感じられた。
もはや〃後藤ペース〃だった。時にはジックリと記憶の底を探りながら、時には、決然たる信念をこめて相手を跳ね飛ばすような硬軟の答弁。それに比べて、被告弁護団の目に余る拙攻ぶり。次第に攻め手を失って、「被告・宮村はなぜそうしたのですか?」などという呆れた質問を繰り出して、後藤氏から「(私は本人ではないから)わかりません!」と痛烈な皮肉の切り返しをくらっている。
傍聴席から思わず失笑が沸く。裁判長がその度に右手を軽く上げて制止する。攻め手を失って追い詰められ、霊感商法、合同結婚式、教義の説明…など、本件とは関係ない無用の質問を重ねる被告弁護団に、それでも後藤氏はひとつひとつに慎重に、丁寧に答え続ける。
「何のための質問ですか!目に余る!」
またまた意図不明の尋問で、後藤氏からシッペ返しをくらった被告代理人に傍聴席がドッと沸く。あまりの事態に、それまで我慢していた後藤氏の代理人が、裁判長の方に向かって訴訟指揮を要求する。すると、裁判長も納得したらしく、反対尋問者を見やりながら、さり気ない口調で、
「何を知りたいのですか?」
またまたドッと爆笑。裁判長の絶妙な〃突っ込み〃に筆者も思わず笑ってしまった。
4時間の反対尋問に耐えきった精神力は、やはり、アウシュビッツさながらの過酷極まりない拉致監禁12年5カ月を耐えぬいた、後藤氏ならではの強靭さなのだろう。
本人尋問のすべてを終えて裁判長が閉廷を告げた。退出しようとする後藤氏が、傍聴席最前列に座っていた筆者と目が合った。筆者が立ち上がって『ごくろうさま』と右手を差し出すと、後藤氏は、やや上気した顔でガッチリと握り返した。
ルポライター、米本和広氏 (後藤さんの裁判を支援する会のブログへのコメントという形)
http://antihogosettoku.blog111.fc2.com/blog-entry-148.html#comment727
抱腹絶倒
私も後藤さんがボコボコにされるのではないかと心配していましたが、全くそんなことはなく、そうそうたる被告側弁護士=荻上・山口貴士・山口広・木村・東・中村(高校時代の偏差値の合計は?)の珍質問に、法廷は爆笑の渦でした。爆笑は少なくとも5〜10回。
私事で恐縮なのですが、荻上弁護士が後藤さんにこう質問しました。
「米本さんは信用できるライターだと思いますか」
唖然呆然。
後藤さんは当然、「ハイ」。それで終わり。
あたりまえですよね。どんなに私がデベソ、短足、色黒であろうが、後藤さんは「ハイ」というしか選択肢はないのですから。
そして、この質問は終わり。結局、調書に残ったのは「米本は信用できるライターである」。オシマイ。
このお二人の傍聴した感想、コメントを読むと、エイト君の記事を読んでも、統一教会の記事を読んでも、見えなかったことが見えてくる。
室生氏、米本氏の感想は、エイト君の「後藤さんは、かなり苦戦し、矛盾を露呈し、裁判官の印象も悪くし、被告側のほぼ完全な優勢のまま尋問が終わった」との印象とは、完全に異なっている。
あと一つは、「笑い」があったということ。統一教会が、その「笑い」を取り上げないのは、人を笑い者にしてはいけないという気持ちかどうかは知らないないけれど、エイト君は、なぜそれに触れなかったのか? もしかして、笑われたのが、被告人サイドだったから?
後藤さんを支援する会の裁判ブログで、この尋問録のすべてがアップされるそうである。エイト君は、彼の記事の最後のほうで、統一教会の傍聴券の扱いについて「傍聴妨害とも取れるこの行為は、国民の知る権利を阻害するもの」と書いているが、尋問録のすべてがアップされれば、興味あるすべての人が読むことができる。そして、何が起きたのか、各自、確認することができる。
「国民の知る権利」も確保され、エイト君も、もっとハッピーになれるはずである。次回は、ハッピーなエイト君の記事を期待したい。
-------PR-------
エイト君の記事は、果たして正確なのか?
尋問録がアップされたら、
あなたが判断してください。
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「後藤さんは、かなり苦戦し、矛盾を露呈し、裁判官の印象も悪くし、被告側のほぼ完全な優勢のまま尋問が終わった」
「後藤さんは、かなり苦戦し、矛盾を露呈し」
この部分は間違いではありません。
室生さんの観察記にも「最初の10分、『マズイ!もたついているかな?』と思った」とある通りです。
でも、証言台に立って、相手弁護士の早口でまくし立てるような質問に、最初から堂々と答えることができる人は、よほど裁判慣れした人。そうでないと無理でしょうね。
そもそも20年以上も前の記憶を瞬時に蘇らせることは難しい。ということもさることながら、<この質問にはどんな意味があるのか><これは誘導尋問ではないか>と、最初は疑心暗鬼になって不安を覚えますから。
これから始まる後藤兄・兄嫁・妹さんもきっとそうでしょう。
この気分は、田中清史さんも証言台に立てばわかるはず。記事(?)を書くときは、想像力を働かせなければねッ。
話戻って。
後藤さんがもたついたのは、最初だけではありませんでした。刑事告訴段階で提出した陳述書ならびに今回の訴状の記述と、直近の準備書面での記述とに、事実関係の上で、齟齬があるという追及がなされたときも、そうでした。
これについては、最後の再主尋問で、後藤さんの記憶に誤りがあったということで、簡単に解決されたことでしたが・・・。
田中清史さんは、再主尋問のことに一切言及していない。だから、決定的な誤報なのです。
まあ、こうしたことは「木」(部分)であって、「森」(全体)は全然違います。
このことを説明するための前提。
原告に対する反対尋問は、当然原告の不利になるような内容のことが多く、反対尋問録をアップされるのは憚られるものです。
ところが、傍聴した原告の支援者たちは「早くアップして欲しい」と望んでいます。私もその一人です。
証言記録を読めば、笑いの渦の原因、また法廷全体の雰囲気がわかるはずと思うからです。
もっとも、裁判長や被告弁護士たちの表情、傍聴者の笑い声はわかりません。
それでも、「反対尋問の多くはたいしたものではなかった。なかには珍問もあった」「後藤さんは堂々と答え、ときに被告側弁護士がタジタジになったことがあった」−が読み取れると思っているからです。
それゆえ、田中清史さんの文章の後段、「裁判官の印象も悪くし、被告側のほぼ完全な優勢のまま尋問が終わった」は完全に誤報です。
法廷が終わり、ぞろぞろ退室したわけだけど、私はもう少し残って、被告弁護士たちに「もう少し、しっかりやれ」と叱責したかった。それほどの体たらくだったのです。
笑いの渦が起きた事例を2つばかり紹介しておきます。
その1・後藤さんは「白い旅団」の記事をもとにビラを作成した。例の宮村の愛人問題です。
そのビラをもとに、被告弁護士が質問した。なんと驚いたことに、3人の弁護士が同じような質問を後藤さんに浴びせるのです。それこそ、本件とは関係のない事柄なのに。
(おそらく、こんなビラを作成する後藤はろくでもない奴という心証を裁判官に抱かせる作戦。&高い弁護士報酬を払った宮村さんへのご機嫌取り)
山口広弁護士だったか、「この写真で、どうしてこの女性と宮村とが愛人関係と言えるのか!」
これに対する後藤さんの回答が面白かった。
「その写真ではそのようなことが言えるかもしれませんが、もう一つの抱擁写真を見れば、愛人と思われてもしようがありません」
ここで法廷は笑いの渦。
(宮村さんをチラリと見たのだけど、彼も苦笑していた)
続けて、後藤さんが「そもそも、何が問題かと言えば」と話しかけたところで、尋問者である山口氏は「もういいです」と、質問をしておきながら、後藤さんに最後までしゃべらせなかった。
彼が続けて言いたかったのは「宮村と愛人関係になった女性は、宮村が説得した教会員だったことにあるのです。普通の女性とは違うのです」。
(疲れた裁判だったけど、笑いの渦を思い起こすと、疲れもなくなる)
もう一つは、第1回目の京王プラザホテルでの監禁事件のときのこと。
荻上弁護士がこう質問した。
「あなたはどうしてこのときのことをすぐに問題にしなかったのですか。なぜ警察に訴えなかったのですか。弁護士に相談することもできたでしょッ」
このときの後藤さんの回答がふるっていた。
「弁護士さんに相談すれば、高い料金が必要になるでしょうが」
これには、質問した弁護士を含め、ほぼ全員(田中清史さんも!)が爆笑。裁判長も爆笑。
まだ書きたいことがあるけど、それは証言録がアップされてからにしますね。
(追記)YOSHIさん、出し惜しみ、ごめんね。
ところで質問があるのですが、なぜやや日刊カルト新聞のコメント欄ではエイト記者をさん付けで呼んでいるのに、このブログにおいては君づけをしているのでしょうか?
又、以下の質問もさせてください
1,文鮮明氏が何度も浮気をして私生児を作りそれを放っているという疑惑は本当だと思いますか?できれば思う思わないの理由もお願いします
2,統一教会にまつわる問題を理解するのに必須とも言え、最良の情報源である「わが父 文鮮明の正体」 洪 蘭淑著は読まれましたか?どのような感想を持たれましたか?
今後も一読者として応援しております。それでは失礼します。
コメント投稿ありがとうございます。法廷に居なかった私にとっては、まるでその場で傍聴しているかのような臨場感です。
証言録とともに、残りの米本さんのレポート楽しみにしています。
コメントありがとうございます。ご質問にお答えいたします。
エイト君とエイトさんの違い:
やっぱり、かわいい子には君を付けたいじゃないですか。僕の中では、エイト君は、28歳くらいなのです。ただ、面識もないので、ご本人のブログに、私が登場する時は「君」ではなく、「さん」を使っています。
残りの質問は、私の扱う拉致監禁問題にはあまり関係の無いものですが、答えない理由もないので、率直にお答えいたします。まるで、後藤裁判の原告尋問で、「主な論点(拉致監禁の有無)とは関係の無い被告側弁護団に丁寧に答え続けた」とありますので、後藤さんを見習いたいと思います。
> 1,文鮮明氏が何度も浮気をして私生児を作りそれを放っているという疑惑は本当だと思いますか?できれば思う思わないの理由もお願いします
その疑惑の具体的な内容もよく分からず、ましてや、それが本当かどうかとの情報を持ち合わせていませんので、Yes とも No とも、お答えできません。教祖の娘さんの好きになった男性が、教祖の腹違いの子供だとの情報を、インターネット上で読んだことがありますが、その情報の真偽については、私にはわかりません。その教会とは関係のない私には、どうでもいいことです。
> 2,統一教会にまつわる問題を理解するのに必須とも言え、最良の情報源である「わが父 文鮮明の正体」 洪 蘭淑著は読まれましたか?どのような感想を持たれましたか?
読んだことはありません。ただ、断片的には、ネット上で、その内容に触れたことはあると思います。その断片情報ですが、蘭淑さんが、夫より受けた虐待は、真実味があると思います。
ご質問の1.2. については、私のブログで扱う分野ではなく、十分な情報を持ち合わせていないため、このようは返事しかできません。ご了解下さい。
それでは、歩さんに質問させて頂きます。
歩さんは、3つほどご質問をされたので、私も、三つほど。歩さんは、男ですか、女ですか? 別に深い意味はありません。「あゆむ君」なのか、「あゆみちゃん」なのか、ちょっと気になっただけです。
1. 後藤徹さんは、「12年5ヶ月もの間、自らの意思に反し、アパートで、力ずくで、監禁され、様々な自由を剥奪された」と、主張しています。エイト君は、「“氏族メシア”として家族を説き伏せるために、マンションに留まり、居直った末に果てにニート化してただの“引きこもり”となった」と主張しています。歩さんは、どちらの考えに近いですか?
2. もし、歩さんが、自らの信念・考えのために、他者から、強制的に閉じ込められ(自由を束縛され)、「考えを改めるまで出さない」と言われたら、歩さんは、歩さんの自由を束縛した人達に、どのような感情を持ちますか?
http://antihogosettoku.blog111.fc2.com/blog-entry-149.html#comment729
時間に沿って、出来事が報告されていて、分かりやすい報告だ。エイト君の報告ではなかった「笑い」も、入っている。その報告最後のほうの、一段落を引用させて頂く。
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<引用始め> 今回の尋問・・・特に反対尋問を総じて表現しますと、まるで的中率の悪い特攻隊がダメもとで体当たりしているように見えました。しかも、裁判官からは、かなり引かれていた・・・。もっといえば滑ってた。裁判官が山口貴士弁護士に「何をおっしゃりたいんですか?」と逆に質問をしていたのが象徴的なシーンでした。<引用おわり>
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エイト君側の続報とか追記もない。
http://dailycult.blogspot.com.au/2013/03/blog-post_13.html
小生のHPにも掲載しますが、恐縮ですが1カ月遅れになります。