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「国境なき人権」フォートレー代表 - 欧州国連本部で語る(上)
「国境なき人権」フォートレー代表 - 欧州国連本部で語る(中)
カテゴリー:「人権活動 国連/ヨーロッパ」
さて、本日紹介するのは、フォートレ代表の会見の最後の部分であるが、「改宗作業」、「拉致監禁にかかる費用」、「ディプログラマーの背景」などを説明し、フォートレ代表の、心からの訴えは、最後の2段落に集約されています。
出典元: http://vimeo.com/52998023
今回もですが、時間のある方は、是非、映像を見ながら、そして英文を追ってみてください。私の聞き取りがすべて正しいわけではありません。今回、まだどうしても分からないところが1箇所あります。ご了解ください。
00:50:06
Now comes the time to put the abductees under pressure to change their religion, de-conversion attempts using coercion in physical and psychological isolation conditions. They are mainly performed by pastors and members of Protestant churches with the assistance of former members of the new religious movement, and that can take days, weeks, months and years as Toru Goto said to you.
さて、次は、拉致被害者に改宗させるよう圧力を加えていきます。改宗の試みは、肉体的にも精神的にも隔離された状況で強制力をもって行われます。主に、プロテスタント教会の牧師やメンバーによって、その新宗教の元メンバーの助けを借りて行われます。後藤氏がさきほど語ったように、何日間も、何週間も、何ヶ月も、何年間も続きます。
00:50:42
Another aspect that must not be neglected is price of such operation. Because it's also one way of making business for those deprogrammers. They don't do it for free. For the family also a lot of money, they have to rent an apartment for an undetermined period. They need the assistance of people to come and try to convince their sons and daughters that should recant the new faith. It's not easy to get the amount of price for such operations.
もう、一つの無視できない特徴は、お金がかかるということです。ディプログラマー(強制改宗家)にとっては、金儲けの一つの方法でもあるからです。彼らは、タダでするわけではありません。家族にとっても、大変な出費です。無期限にアパートを借りなくてはいけません。息子・娘の信仰破棄の説得のため、たくさんの人に来てもらう必要があります。そのような工作の値段を調べるのはたやすいことではありません。
00:51:21
But 2 or 3 sources, from 3 sources, we heard that it varies between Euro 10,000 to Euro 40,000. One of the sources is journalist Yonemoto who got the information from a police officer. Another one is a note that had been written by members of the family that had sponsored such operation, and the note had been found afterward by the person who had been abducted. So between 10,000 to 40,000.
しかし、いくつかの情報源により、値段は、1万ユーロ〜4万ユーロ(120万円〜480万円)の間であることと掴みました。情報源の一つは、ジャーナリストの米本氏であり、彼は、警察官から情報を得ました。もう一つの情報は、そのような拉致監禁工作を手伝った家族のメンバーの残したメモです。そのメモは、拉致された人によって、あとで見つけられました。1万ユーロから、4万ユーロということです。
00:52:01
Those exit counsellors as I said have usually a Christian background, and for those churches is a way of presentism* against heretical movements so to bring to their own church people have never been in contact at all with the Christian message, so that's some form of missionary activity targeting specific audience that is bit questionable we can say. (Note by Yoshi: presentism - I'm not sure my dictation is correct or not. )
それらの「出口カウンセラー(訳者注:強制脱会説得者)」は、すでに言ったように、キリスト教の背景を持っており、異端的運動に敵対し、現代的な考え方に立ち、その教会の教えなど縁のなかった人々を自らの教会に連れてきます。それは、特殊な人々をターゲットにしたある種の宣教活動であり、少し問題あるといえると思います。(注by Yoshi: この段落の英語部分、特に presentism の部分は、私の聞き取りが正しいかどうか不明です。)
00:52:40
Now victims are not only those abducted but also parents because they were abused, they were manipulated by those anti-cult organizations, by those Protestant churches which had specific interest as well, and with the help of the police and the judiciary who closed both eyes on those issues they could carry out those activities for many, many years.
犠牲者は拉致された人々だけではなく、両親もそうです。両親は、反カルト団体や、ある特殊な意図をもったプロテスタント教会により、利用され操作されているのです。そして、その問題に対し、見て見ぬふりをする警察や司法制度の助けを借りて、何十年もの間、実行されてきたのです。
00:53:19
Parents are also victims because we must imagine they do out of love for that children. It's a bit difficult to understand but they do that out of love to save them from those religious movements that are not really dangerous, harmful that's what they've read on the media, heard on the television on the internet, so-on. They do that out of love.
両親も、被害者です。なぜなら、両親は、子供に対する愛ゆえに、拉致監禁を行うということを考えなければなりません。理解するのは困難なことですが、メディアで読んだり、テレビやインターネットで聞いたりして、愛のゆえ、子供たちをそのような、さして危険でもなく、大して危害を加えることもない宗教運動から救い出すため行うのです。両親は、愛ゆえに行うのです。
Finally they lose the love of their children. Because in many cases children say 'well I must make sure that I would not kidnapped second time', so they keep the parents at distance although they still love their parents and then where there is a second attempt, a third attempt, then you can say that, all relations have been lost Not only with their children, but when you are a parent you want your children to have their own children, and so you to have grandchildren; in a number of cases, you never see, in those cases, you never see grandchildren. They are victims for both sides.
結果的に、両親は、子供たちの愛を失います。なぜなら、多くの場合、子供たちは、再び、拉致されないように、両親を愛してはいますが、両親から遠ざかります。そして、二度目、三度目の監禁で、すべての関係は失われてしまいます。子供たちばかりでなく、親であれば、子供たちの子供たち、すなわち孫を欲しいと思うでしょうが、多くの場合、孫の顔を見ることはありません。両者にとって被害者です。
Using the practice, resorting the practice is not a solution. That's really my message to the parents, to the police, to the judiciary, to the Japanese government. If there's a problem, try to solve it one way or another, certainly no that way.
拉致監禁の方法を使うこと、拉致監禁の手段に頼ることは、解決ではありません。これが、私からの両親に対して、警察に対して、司法制度に対して、日本政府に対しての、真実のメッセージです。もし、問題があるならば、いろんな方法で解決するべきで、絶対にその方法(拉致監禁による方法)ではありません。
00:54:54
There are a few experiences. I heard about it quite recently in two seminars in Morocco and another one in another city in Europe. Mediation between parents and children who change the religion and gone to another religion I think that's the way that must be explored , but not physical and psychological violence because everybody is a victim. Thank you for your attention.
いくつかの体験をしました。最近、モロッコと、そしてヨーロッパのある都市で、二つのセミナーで聞いたことです。両親と、宗教を変えた子供たちの間での仲介です。その方法が探求されるべきであると思います。決して、肉体的、心理的暴力ではありません、なぜなら、すべての人が被害者になるからです。ご清聴、ありがとうございました。
以下、私の説明:
脱会説得者への謝礼については、米本和広氏が、後藤徹氏の民事裁判で、原告側より提出した陳述書内にも、その記述があります。次のリンクでどうぞ。
米本和広氏の陳述書(1)ー後藤氏の刑事告訴時の裏話 宮村氏の別件での逮捕も考えていた!!!
フォートレ氏のスピーチの中で次の部分がある。私の解説を加えておきたい。
両親は (略) 愛のゆえ、子供たちをそのような、さして危険でもなく、大して危害を加えることもない宗教運動から救い出すため行うのです。
この部分は、統一教会から霊感商法の被害等を受けられた方々にとっては、許容したがい部分だと思う。
フォートレ氏は、スピーチの始めに、次のように言っている。このブログでは、フォートレー代表 - 欧州国連本部で語る(上)の最後の部分。
http://humanrightslink.seesaa.net/article/305874601.html
だからこそ、私たちは、私たちの調査に基づき、一つの客観的事実に達したかったのです。その行為(拉致監禁)が存在したということを証明することでした。その問題の含む社会心理学や法律的なこと等の、すべての観点の完全な研究をすることではありませんでした。私たちは、その行為、誤った行為、間違った行為が存在し、停止させられるべきだということを主張しなけらばなりません。
また、アーロン・ローズ氏は、同じ、国連でのイベントで最初の挨拶でこのように語っている。
http://humanrightslink.seesaa.net/article/302705420.html
人気のない宗教団体が関わっているからかもしれません。これは家族の問題としてみなされて、他の多くの国でも干渉に消極的な家庭内暴力の事例だからかもしれません。しかし、私は人権活動家として、このようなことは、重要ではないのです。そんなことは、この問題において、市民の人権を守らないことの、どんな言い訳にもならないのです。
人権侵害の理由について討論することには注意すべきだと思います。それは、社会学者とかジャーナリストへの質問です。人権活動家として、私の任務は、日本政府に対し、国際的義務を守るよう手助けすることだと考えています。
フォートレ氏にとって、拉致監禁が実際にあったかどうかということが最重要課題であって、統一教会に関する全ての観点の完全な研究をすることではない。フォートレ氏にしても、アーロン・ローズ氏(国際的著名人権活動家)にしても、どんなに邪悪な宗教団体(たとえば、大量殺人を行う団体)であったとしても、拉致監禁による改宗には反対するはずである。
統一教会内部に存在する拉致監禁を誘発する問題点については、是非、米本和広氏のブログ「火の粉を払え」のカテゴリー「統一教会考」を参考にして頂きたい。これこそ、フォートレ氏の言う「全ての観点の完全な研究」に向かうものであり、ローズ氏の言う「社会学者とかジャーナリストへの質問」への回答になるものだと思う。以下、そのリンクである。
火の粉を払え:カテゴリー「統一教会考」
特に、その中でも
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