2013年01月13日

後藤徹氏の民事裁判3年目に突入

2011年1月31日に後藤徹さんが、民事裁判を起こしてから、3年目に突入しようとしている。過去、2年間(2011年、2012年)は、陳述書、準備書面、意見書、報告書などの文書による応酬であったが、その口頭弁論は、2012年12月18日を最後に終了した。

今年(2013年)には、原告証人尋問、被告証人尋問、原告側証人尋問、被告側証人尋問が開催される。

今回の記事では、記録として、分かりやすく整理するため、口頭弁論の開催された日付や、そして、これから開かれる証人尋問の予定を紹介する。

今から、お断りしておくが、口頭弁論の開催日は、いろんな拉致監禁関連のサイトを見れば、分かることであり、別に新しい情報ではない。しかし、一つのページで、12回の口頭弁論の日付を表示しているものはなかったので、将来、何かの研究に必要になった時に、その情報を集めてくる時間を節約できるものとして、活用して頂きたい。各口頭弁論で、どんな書類が提出されたかまで、記録できたらよかったのだが、今は、ちょっと時間切れで、そこまではできていない。

以下は、12回の口頭弁論の開催された日付である。なお、提出された書類の内容は膨大なものであるが、「拉致監禁被害者後藤徹氏の裁判を支援する会」の主催するブログ「拉致監禁by宮村の裁判記録」で、公開されている。
2011年1月31日 - 民事提訴
後藤徹氏が、宮村峻、松永堡智(やすとも)新津福音キリスト教会牧師、日本同盟基督教団、後藤徹氏の兄と兄嫁、後藤徹氏の妹、を相手取り民事提訴.

2011年3月22日 第1回口頭弁論

2011年5月17日 第2回口頭弁論

2011年8月16日 第3回口頭弁論

2011年10月11日 第4回口頭弁論

2011年12月20日 第5回口頭弁論

2012年2月21日 第6回口頭弁論

2012年4月10日 第7回口頭弁論

2012年6月5日 第8回口頭弁論

2012年7月24日 第9回口頭弁論

2012年10月9日 第10回口頭弁論

2012年11月20日 第11回口頭弁論

2012年12月18日 第12回口頭弁論


2012年10月に、私が、日本に帰国した時、後藤裁判の第10回口頭弁論の傍聴に出かけた。その際、「全国拉致監禁・強制改宗被害者の会」よりインタビューを受けた。その模様が「被害者の会」のウェブサイトに掲載されている。私が、後藤裁判に対して感じていることをうまくまとめてくれているので、該当部分をコピーさせて頂く。

http://kidnapping.jp/news/20121015.html
10月9日、東京地方裁判所にて、当会の後藤徹代表が、自身に対する拉致監禁・強制棄教に関与した親族、新津福音キリスト教会 の松永堡智(やすとも)牧師 、職業的改宗活動家の宮村峻(たかし)氏などを相手取って起こした民事裁判の第10回口頭弁論が開かれました。 

(省略)

 また、同法廷には在オーストラリアの人権活動家・Yoshi Fujiwara氏 も傍聴に訪れており、当会のインタビューに応じました。

 インターネットを通して拉致問題を知ったというFujiwara氏は、ネット上の関連ニュースを翻訳してブログ に掲載する活動を開始。次第にオリジナル記事も掲載するようになり、その件数は約2年間で100件を超えています。

Q: 後藤裁判についての意見をお聞かせください。

 最近、原告側から重要な証拠や証言が続出していますよね。印象的だったものとしては、拉致監禁した側の家族から提出された陳述書や松永牧師による監禁指南ビデオです。松永牧師のビデオに関しては、その存在を全面否定する被告側陳述書が2通提出されていましたが、実在が明らかにされた以上、陳述書を書いた2名の証言は信用性を失いました。

 証拠が出にくい拉致監禁事件にも関わらず、原告側が様々な資料を集めてよくやっていると思います。法廷でも、被告側は被告人複数、弁護士複数、傍聴団含めて一大グループを形成しているのに対し、原告側は少ない人数で闘っている印象でしたね。

 私のブログ記事、「『(米)ディプログラミング盛衰 』からみた後藤民事訴訟の意義」でも書きましたが、アメリカでディプログラミングが消滅した理由としては、裁判の判決が決め手になっています。中でも、ディプログラミングに壊滅的打撃を与えた裁判として、ジェイソン・スコット裁判 が挙げられますが、私の中で後藤裁判は同じ位置づけにあります。

 後藤さんの刑事告訴が不起訴に終わっていますが、スコット事件の最初の刑事裁判の結果も、被害者が負けたも同然でした。首謀者が無罪放免、二人のアシスタントに対しては執行猶予30日懲役1年という軽い判決が下されただけですからね。

 しかし、ジェイソン・スコットがその後起こした民事訴訟では、裁判所は加害者側の犯罪的過失を認め、87万5000ドル(約8750万円)を補償的損害賠償として、また懲罰的損害賠償金で400万ドル(約4億円)の支払いを命じました。特筆すべきは、首謀者を斡旋した反カルト組織のCAN(Cult Awareness Network) が共謀と過失の責任を問われたことです。CANは、不服として上告しましたが決定が覆ることは無く、その後破産宣言を行うに至りました。
http://en.wikipedia.org/wiki/Jason_Scott_case

 後藤裁判は、日本の拉致監禁問題における最も重要なポイントだと言えます。当然、被告側である反UC側は「最後の闘い」として必死になって万策を講じてくるでしょう。
(インタビュー終わり)


このインタビューで、私はアメリカでディプログラミングを実質終わらせたジェイソン・スコット裁判と後藤裁判との関連性を述べた。私の以前のブログ記事でも書いているので、以前に読まれた方はもう一度、こんな話を始めて聞いたという方も、以下の記事、是非読んでいただきたい。

「(米)ディプログラミング盛衰」からみた後藤民事訴訟の意義
http://humanrightslink.seesaa.net/article/184756361.html


さて、以下のリストは、今年の後藤裁判の予定である。
2013年3月11日 10:00 - 17:00後藤氏証人尋問

2013年4月8日 10:00 - 17:00 原告側証人1名、被告側証人1名 証人尋問

2013年5月14日 10:00 - 15:00 後藤氏兄証人尋問

2013年6月3日 10:00 - 17:00 後藤氏兄嫁、松永牧師証人尋問

2013年6月17日 10:00 - 17:00 後藤氏妹、宮村峻証人尋問


5回証人尋問が予定されている。一日を除き、朝10時から午後5時までの尋問である。この尋問にあわせて、最低一つは傍聴したく、日本帰国を考えているところだ。後藤裁判は、日本の拉致監禁をなくするために、ひじょうに重要なものであり、全部は傍聴できないが、一つでも、二つでも、自分の目で確かめたいと思っている。

今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。


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posted by 管理人:Yoshi at 20:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 後藤裁判 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつもお世話になっております。東洋医改めキチガイ医の内海です。以前のやや日カルトの記者会見時に関係させて頂いてから、ブログの方は興味深く拝見させて頂いております。この度ご迷惑かもしれませんが、当方の情報ツール(フェイスブックやブログなど)でディプログラミングの話がでて、その知識を教えるために
火の粉を払え
拉致監禁by宮村の裁判記録
HUMAN RIGHTS VIOLATIONS IN JAPAN 1966-2011
三つのブログを掲載しましたのでご報告いたします。またディプログラミングのことについて医師や活動家として、私なりに簡単にまとめてみた文章をブログにも掲載しましたので、興味がある方はご覧ください。御三方のブログは、一時期的にかなりの閲覧数になる可能性があるかもしれませんが、ご了承いただければ幸いです。
Posted by キチガイ医 at 2013年01月26日 16:24
内海さん、コメントありがとうございます。

多少、リンクを追加させていただきます。

内海さんのブログの該当記事:
http://touyoui.blog98.fc2.com/?no=186

なお、本ブログ左端の「人権・精神医学関連リンク」にも、掲載してあります。


> 以前のやや日カルトの記者会見時に関係させて頂いてから

いきさつは、次のリンクを参考にしてください。
プロローグ - 「やや日刊カルト新聞」の自由報道協会での記者会見
http://humanrightslink.seesaa.net/article/272666391.html


> 火の粉を払え
> 拉致監禁by宮村の裁判記録
> HUMAN RIGHTS VIOLATIONS IN JAPAN 1966-2011

これらのリンクは、本ブログ左上にリンクがります。HUMAN RIGHTS・・・・ は、本ブログの英語名タイトルです。


もし、日刊カルト新聞が、昨年、自由報道協会でわけの分からない会見などしなければ、その場で、内海さんが質疑応答などすることもなかっただろうし、内海さんと私との接点は、なかったでしょう。日刊カルト新聞が提供してくれた不思議な出会いでした。
Posted by Yoshi Fujiwara at 2013年01月27日 09:25
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