2012年10月02日

統一教会文教祖の死去:やや日刊カルト新聞の声明文

統一教会の教祖・文鮮明氏の死去に際し、宗教社会学者のアイリーン・バーカー女史は、「ひとつの時代の終わり」と表現し、有田芳生氏は、「南北朝鮮に生きる人々の歴史の重みを感じた。今後も統一教会を監視・批判していく」と言った。

今回は、このブログでも、たびたび登場する「やや日刊カルト新聞(以下、カルト新聞)」の「文氏の死去に関する声明文」を紹介したい。カルト新聞主筆の藤倉善郎氏は「生きていても迷惑、死んでもなお迷惑。それが文鮮明という人間である。」と言い切った。

以下その声明文の全文である。

やや日刊カルト新聞声明文
https://docs.google.com/file/d/0BxQqDQ8VBlGcNzlCcy1XWFgteUU/edit?pli=1
(カラー等の強調は、私、このブログの管理人による。)
声明
9月3日、統一教会の教祖・文鮮明が死去した。

本誌では、多大な被害と人権侵害を生み出し、カルト問題がまさに人権問題であることを日本社会に突きつけるきっかけともなった教団の教祖の死を悼(いた)むことはしない。

1100億円を超える金銭被害を生み出した教団の創設者である。同弁連が設立される前から被害は存在し(だからこそ同弁連が設立された)、また弁護士に相談せず、泣き寝入りしている被害者も多いことから、1100億円という数字は氷山の一角にすぎない。

統一教会の問題は、金銭被害だけではない。霊感商法という詐欺的行為に信者が従事させられること自体が被害であり、また、そのような教団に入信した子供を案ずる親たちと信者との親子関係が断絶させられてきた点もまた、統一教会の被害である。さらに「合同結婚式」において日本人信者を外国人と結婚させ、そのことによってに従来の家族と信者が引き離され、多くの人々の人生が狂わされてきた。

統一教会は日本における「キング・オブ・カルト」であり、文鮮明はそのまた「キング」である。この事実を認めない、あるいはこれを問題とは考えない教団幹部、信者、シンパ、御用ライターなどはともかくとして、客観的に考えることができる人々が、このような教団の創設者の死を悼む気持ちになどなれるだろうか。

もっとも、彼の死を喜ぶこともできない。なぜなら、彼は自らが設立した教団の問題を解決することができないまま死に、今後、彼が残した組織では跡目争いや分派活動が活発になることが予想されるからだ。そうなれば、彼らの資金確保のため、これまで金蔓(かねづる) にされてきた日本人が、さらなる金銭被害にさらされることになる。

文鮮明は、統一教会の理想である「地上天国」なるものの建設などできなかったばかりか、むしろ地上に「地獄」を生み出して死んでいった。その「地獄」が、これから先も多くの人々を苦しめるだろう。

生きていても迷惑、死んでもなお迷惑。それが文鮮明という人間である。

これまで、統一教会の活動や印刷物等に名前を並べ、教団の権威付けに利用されてきた政治家や宗教者に告ぐ。いま我々は、この迷惑な男の死に際して、あなた方がどのような行動を取るのか、非常に高い関心を持っている。特に、衆議院の解散、総選挙が近いとも言われる現在、統一教会に近しい政治家の動向にはいっそう注意したい。あなた方の行動如何では、迷惑な男の死に乗じた新たな被害者に加担することにもなりうる。そのような人物がわが国の政治を担うにふさわしくないことは、言うまでもない。

「たとえカルト宗教の創始者と言えども、その死を悼む人々を非難すべきではない」などと大人ぶった意見を吐く気は、さらさらない。公的な地位にある者による追悼行動が新たなる加害に加担するものである以上、本誌は容赦なく暴露して非難するだろう。

これより本誌は、「文鮮明死去記念特別報道キャンペーン」を開始する。

統一教会の出版物、イベントなどについて、「こんな人が出席していた」「こんな人が追悼メッセージを出していた」等の情報がある方は、本誌宛にどんどん提供していただきたい、裏が取れ次第、晒(さら)す。

2012年9月4日
やや日刊カルト新聞社主筆・藤倉善郎


ここからは、私、管理人のコメントである。

私の見た限り続報は出ていないので、藤倉氏が晒(さら)したいような人物は出てこなかったのだろうか? 声明文からではよくわからないが、藤倉氏は日本人の政治家や有名人の追悼行動だけを問題にしたかったのかもしれないが、世界的にみたら、かなり多くの世界の公的人物が追悼(弔電、弔問等)したはずである。

藤倉氏は、「客観的に考えることができる人々が、このような教団の創設者の死を悼む気持ちになどなれるだろうか。」と言っているが、世界的にみれば、その教会の信者ではない多くの人々が文氏の死を悼んでいる。北朝鮮の金正恩氏、ある国の元大統領とか、現職国会議員とか、サッカーのペレ氏等々。

カルト新聞は、国際会議にも参加し、国際的活動も華やかに行っており、こういった世界の弔問者も扱ってはどうか?世界に飛躍しかけたカルト新聞なのだから。

藤倉氏はさらに、「生きていても迷惑、死んでもなお迷惑。それが文鮮明という人間である。」と言った。藤倉氏にも(他の人々同様に)表現の自由があるので、彼が何を言おうと、彼の自由である。

拉致監禁された4000名の中には、後遺症(PTSD等)により、地獄のようの日々を送っている犠牲者がいる。こういう犠牲者を出した拉致監禁に関わる人々(藤倉氏やカルト新聞関係者含)が亡くなった時こそ、藤倉氏の言った「死んでもなお迷惑」という言葉がふさわしいのではないだろうか?

さて、カルト新聞は上記声明のなかで、「本誌では、多大な被害と人権侵害を生み出し、カルト問題がまさに人権問題であることを日本社会に突きつけるきっかけともなった」と藤倉氏は、自らのカルト新聞を紹介している。

3件ほど、統一教会をめぐる人権問題で世界の動きを紹介したい。

最初の2件は、ベルギーの国際人権団体「国境なき人権」により、2011年12月に、日本の弱小宗教団体の信者が被害者になっている拉致監禁レポート(60ページに及ぶ)に関することである。その報告書を引用して、日本の拉致監禁の問題を取り上げた。

3番目のものは、日本の大学における宗教迫害についての、国際会議での反応である。

カルト新聞が人権について語りたいなら、カルト新聞にとって不利であろうが、有利であろうが、そのような事実も記事にすべきではないだろうか?


国際連合人権高等弁務官事務所が、拉致監禁に言及

国際連合人権高等弁務官事務所が、日本の統一教会員に対する拉致監禁問題を、「国境なきなき人権」報告書を引用する形で、日本に関する人権レポートの中で掲載した。

詳しいレポートはひとつの記事にまとめたいが、ここでは、15ページに及ぶ長いレポートの 中から、その拉致監禁部分だけ紹介する。原文は、← のリンクで、UPR by country で Japan を選択し、GO をクリック、出てきたページで Summary of stakeholders' information の E の部分をクリックするとワードで見ることができる。
Human Rights Without Frontiers (HRWF) had documented the abduction and confinement of citizens for the purpose of religious de-conversion, and the failure of police and judicial authorities to investigate and prosecute those cases. It added that in 2011, at least four adult converts to the Unification church were abducted by their parents to attempt to force they to change their religion, while in 2010 and 2009, there were nine and three known cases, respectively. VAARKFC and Universal Peace Federation (UPF) expressed similar concerns.

国境なき人権(HRFW)は棄教を目的とした市民の拉致と監禁、およびこれらの事件について警察および司法当局が捜査および起訴を行っていないことを文書で示した。それはさらに、2011年に少なくとも4名の成人した統一教会信者が宗教を 強制的に変えさせる目的で両親によって拉致され、2010年と2009年にはそれぞれ9件と3件の事件が知られていると述べた。全国拉致監禁強制改宗被害者の会と天宙平和連合 (UPF)が同様の懸念を表明した。、多大な被害と人権侵害を生み出し、カルト問題がまさに人権問題であることを日本社会に突きつけるきっかけともなった」と言っている。



国際的反カルト団体が、国境なき人権レポートをウェブサイトで紹介


今回、国境なき人権の拉致監禁に関するレポートを紹介したのは、Info-Cult (インフォカルト) というカナダの反カルト団体だ。カルト新聞の藤倉君や、エイト君も参加したICSA国際会議を、ICSAと共に共催している反カルト団体である。その国際的反カルト団体が、国境なき人権のレポートを自らのウェブサイトで紹介している。藤倉君もエイト君も見習ったらどうか?

http://infosect.freeshell.org/infocult/ic-selacq.html#rep のページのRAPPORTS/REPORTS のセクション内、アルファベット順にレポート類が列挙されているが、Human Rights Without Frontiers Int’l Japan Abduction and Deprivation of Freedom for the Purpose of Religious De-conversion December 2011 で紹介してある。


日本の大学での宗教迫害が、国際会議で報告

宗教ジャーナリスト室生忠氏より、当ブログに、下記の通りコメントを頂いた。ここにいんようさせて頂く。
http://humanrightslink.seesaa.net/article/280580631.html#comment
さる9月20〜22日、モロッコで開かれたCESNUR2012で、日本の大学における宗教迫害、「カルト対策」問題が史上初めて国際学術会議で報告されました。

統一教会の魚谷俊輔・拉致監禁問題対策委員会実行委員のプレゼンに続いて、有名私立大学のCARP代表が大学現場の「カルト対策」の実態を詳細に報告しましたが、参加識者の反応はすさまじく、CARP代表は質問責めにあいました。

専門家の驚きと反応は当然の現象です。民主先進国で全国の大学、特に国立大学が大学業務として学生の宗教迫害を行なっている国家、しかも、厚生労働省という国家行政機関所轄の独立法人が推奨先導して行なっている国は、世界広しといえどもは日本だけです。

それは世界の宗教専門家の知識と常識の埒外にあるわけで、この問題に関心と質問が集中したのは当然です。
日本の大学「宗教迫害」問題は、今後、世界の宗教研究者、宗教研究機関で集中的に論議され、追及されていくことになるでしょう。


藤倉君の「死んでもなお迷惑」との言葉、
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カルト新聞関連情報URL:

(本文ではそんな事、言ってないけれど)藤倉善郎主筆に捧げた記事:
悪の選択理論 – 犯罪者が自らを守ろうとする防衛理論

藤倉善郎主筆のでたらめ日本語訳について:
意図ある意訳は誤訳である:「やや日刊カルト新聞」を評す

反カルト国際会議(バルセロナ)でのカルト新聞お二人の大活躍:
拉致監禁派 国際舞台の終焉(下):それに貢献した日本の若者二人

エイト君は人権問題よりも反カルト:
ちっぽけな少女の話 - 統一教会、エイト、絵美の両親、そして絵美さんへ、

記事タイトルの通り:
拉致監禁実行グループの一員と化した「エイト氏」- アメリカでは完全に「アウト」!

エイト君が拉致監禁の積極的協力者である証拠を示した英語記事とその日本語訳:
A Man Who Delivered Lawyer’s Letter to Ken’s Parents
弁護士の手紙を配達した男

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http://humanrightslink.seesaa.net/category/13523896-1.html



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posted by 管理人:Yoshi at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 統一教会:教祖の死と今後 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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