2012年07月20日

エイトが教えてくれたこと「人権のために闘うサイエントロジー」

この連載では、やや日刊カルト新聞(以下、カルト新聞)が、2012年5月22日に、自由報道協会で行った「サイエントロジーの記者会見に関する記者会見」の内容から、カルト新聞とそれに関わる人々の本性を明らかにしている。

このカルト新聞の記者会見の趣旨は、「自由報道協会主催の精神医療に関する記者会見(4月10日)でサイエントロジーの関連団体が会見した問題を報告し、自由報道協会の問題を指摘する」というものだが、エイト君の発表は、サイエントロジーと統一教会、ホメオパシーとの関連についてのものだった。

今回は、そのエイト君の会見をみていきたい。このブログに初めて来られた方は、この連載の最初「プロローグ」(本文記事下のリンク) から読んでいただくと、全体の流れが理解しやすいかもしれない。


エイト君の記者会見発表の内容:

まず、エイト君の会見内容を、テキストにした。エイト君の発表は、原稿に目をむけ、早口にボソボソっと話すことが多く、聞き取れないところが多くあり、適宜、推測した。どうしても、不明なところは、不明なまま残しておいた。

http://www.ustream.tv/recorded/22769377 (カラー等の強調は管理人Yoshiによる)
鈴木エイト氏の会見内容:

00:23:42
やや日刊カルト新聞、副代表をやっております鈴木エイトと言います。ホメオパシー、統一教会といろんな団体との関連について話したいと思います。

この統一教会なんですけども、2年前、2010年3月にサイエントロジー教会の下部組織といわれている 「人権のための国際青年団 Youth for Human Rights Japan」 日本支部の後藤ゆきまさ氏、代表者なんですけど、 統一教会系の市民団体 「拉致監禁をなくす会」 川越支部の勉強会で人権について講演をしております。

統一教会は、自分たちが正体と目的を偽って偽装勧誘から信者を生産してきたことを棚に上げて、親族などによる脱会説得の取り組みについて、「拉致監禁・強制改宗」 の広範なキャンペーンを張ってるんですけど、その流れで結成された 「拉致監禁をなくす会」 というのは、統一教会とは無関係な市民団体という触れ込みで始まっているんですけど、結成当時、(・・・不明・・・) 信者にメールが配信されたり、 24時間、自由時間のない青年献身者がですね、多数、自主的にという名目で、ビラ配りとか、参加などしているんです。

こういう点からも、明らかに、統一教会が主導して作られた団体であるといっているんですが、そのビラ配りをしていた信者も、「上から言われてビラ配りに参加したんですよ。」 と証言して、それは直接聞いてますので、関係は明白であるといえます。

教団の枠を超えて市民に訴えかける目的で組織された市民団体と証する 「拉致監禁をなくす会」 なんですけど、偽装経済活動に従事する青年献身者、出家信者には、信仰生活のすべて教団の管理下にありますので、教会ではない組織の市民団体の会議に参加する自由などはまったくありません。統一教会の下部組織であることがわかります。その設立総会には、藤倉主筆も参加しているので、そのあたり、詳しいんですけれども・・・

この 「拉致監禁をなくす会」 のホームページにはですね、サイエントロジーの下部組織の「人権のための国際青年団」の日本支部代表の後藤代表が行った講演について、「人としての権利をまったく無視して行われる拉致監禁をなくすためには、一人ひとりが人権に対する知識を深めていく必要性があり、人権とは何かを学べる機会を持てることにしました。今回、Church of Scientologyの後援する人権のための国際青年団・日本支部代表後藤ゆきまさ氏をお迎えし話をお伺いし、人権とは何かを学び、人権意識を深めたいと思っています。」と、いうふうな記載があるのですが、人権を侵害したきたこれらのカルト団体が、人権擁護、人権意識を発言すること自体あきれるばかりであると思っています

拉致監禁をなくす会」 代表の小出浩久という人物がいるんですけれども、統一教会系の病院、大塚にある一心病院の内科の医師なんですけれども、この人物は、サイエントロジー教会の関連団体 「宗教の自由のための日本協会JFRF」 のイベントで講師をつとめたりしています。それだけではなく、小出氏は、「宗教の自由のための日本協会」 の常任顧問にも名を連ねています。

宗教の自由のための日本協会」 のホームページにもですね、「宗教の自由のための日本協会では、宗教的背景が異なる人の対話を促し、共通項を見出しながら友好的な文明の創造を目指しております。寛容と平和の心を持ち、宗教の自由と責任・権利について教育することを目的とし、発足した市民団体です。」カルト系の団体というのはやたらと市民団体を作るのがすきなんだなーと・・・ このJFRFは、所在地はサイエントロジーの本部と同じ場所にあります。

ことし(注:2012年)、1月14日に、慶応大学薬学部において開催予定だった「社会薬学フォーラム」というのがあったのですが、開催一月前に突如中止になったことがありました。このフォーラムのテーマは、「自殺者3万人時代を、薬剤師はどう食い止めるか?」って言うことだったんですが、サイエントロジー教会の関連団体の 「市民の人権擁護の会」 日本支部世話役の小倉謙氏が公演予定でした。

主催の 薬学学会は、会長の名前で、フォーラム中止のお知らせとお詫びとして、ホームページに、「諸般の事情により、フォーラム開催は中止することになりました」と、謳(うた)っているんですけど、諸般の事情というのはいったいなんなんだろうか?と、いうことで、取材をしてみたんですが、その担当者は「ホームページに記載している諸般の事情としか答えられない。」ということで、中止のいきさつについては答えてはくれませんでした。状況からして、「市民の人権擁護の会」 の世話役の小倉氏が公演することが問題視になっていたという情報があります。

00:28:40
あと、ホメオパシー関連なんですけど、先月5日にですね、「日本ホメオパシー医学協会」の ユイタカコが代表が学長をつとめる 「ホメオパシー統合医療専門学校」 において、「トラパス先生のホメオパシー的子育てセミナー」という名の講演会が開かれたんんですが、そこでも、サイエントロジーの関連団体「市民の人権擁護の会」の小倉謙氏が、「数字で見る精神医学の実像」という題目で特別公演を行っています。向精神薬の薬害、精神医療を否定することに持論を展開する小倉氏と、擬似医療のホメオパシー、患者が適切な治療の機会を喪失する恐れがあるという点で同じ構図だと言えます。

この公演に参加したホメオパシーの感想なんですが、精神医学の実態はひどすぎるだとか、ホメオパシーを一生懸命やっていきたい、子供がADHDだが、精神に作用する薬は慎重にしていきたが、今回のセミナーで、薬に対して "NO" という決断ができた。心の病に苦しむ母のケアーに悩んでいたが、薬を飲んでいなかったことは、よかったと思います。精神医学が医学でないことに驚きました。小倉氏の話を完全に信じ込んでいる様子が伺えます。小倉氏も「皆様が、この私を人生の一部として受け入れてくださったことに心より幸せです。」と、感想を述べている。

この団体との関連を見るとですね、カルト関係に多数伺われる・・・(不明)・・・
以上です。


「誰それが、組織を超えて、どこそこで講演した。」等々、非常に興味深い内容だ。はじめて、聞いたサイエントロジー系の団体もあり、その情報に感謝している。しかし、私が、エイト君の発表から、導き出したものは、エイト君とは全く違ったものである。


アメリカ拉致監禁終結へのサイエントロジーの貢献:

まず、アメリカの拉致監禁(ディプログラミング)の終結に関連して、書いておきたいことがある。

アメリカの「ジェイソン・スコット」ご記憶にあるだろうか?1990年代半ば、アメリカの拉致監禁を終わらせ、反カルト団体CANをも破産させた若者である。このブログでも、何回も扱っている。 http://humanrightslink.seesaa.net/article/182858142.html

ジェイソン・スコットは、アメリカの小さな教会(ペンテスコタル教会)の信者であったが、暴力的改宗目的のための拉致監禁 の被害を受けた。脱出後、刑事と民事裁判に訴えた。刑事では、主被告は無罪放免となった。(ディプログラマー補佐にのみ軽微な執行猶予判決。)

民事裁判では、被告たちに対し、総額4億円以上の損害賠償金の支払いが命じられた。その裁判の結果により、アメリカの拉致監禁派の息の根が止まり、CAN (Cult Awareness Network = カルト警戒網 = 反カルト団体)も破産せざるを得ない結果となった。 http://en.wikipedia.org/wiki/Jason_Scott_case

ジェイソン・スコットの民事裁判で、ジェイソン法廷代理人となったのは、ケンドリック・モクソン(Kendrick Moxon)という弁護士である。 http://en.wikipedia.org/wiki/Moxon_%26_Kobrin

モクソン弁護士は、ジェイソン・スコットの教会(ペンテコスタル教会)の弁護士ではない。モクソン弁護士は、サイエントロジストである。サイエントロジー教会は教派を超えて、ディプログラミングの終結のために働いたというこだ。

反カルト団体、ディプログラマーにとっては、自分たちの存在をつぶされてしまった憎むべきサイエントロジー教会である。カルト新聞が、そこまで理解してサイエントロジーを攻撃しているのかどうかは知らないけれど・・・


拉致監禁撲滅のため、組織を超えて協力するのは当然のこと:

もし、「拉致監禁をなくす会」(小出浩久代表 - 拉致監禁の被害者 - 統一教会員)が真剣に、拉致監禁をなくしたいと思っているなら、サイエントロジーの専門家を講師に招いて、勉強会を開くのは当然のことである。サイエントロジーは、教派を超えて、1990年代にアメリカでの人権侵害(ディプログラミング)を終わらせたノウハウを持っているのだから。また、「拉致監禁をなくす会」 の小出代表と、サイエントロジー系団体との交流があったとしても、まったく不自然ではない。

エイト君の会見の中で、サイエントロジー系の団体が3つほど出てくる。
- 人権のための国際青年団 (ユース・フォー・ヒューマン・ライツ)
- 宗教の自由のための日本協会
- 市民の人権擁護の会  

エイト君は、「致監禁をなくす会」 の小出代表と、上記2番目の 「宗教の自由のための日本協会」 の交流について言及している。拉致監禁の被害者でもある、小出氏にとっては、理解のある人々と協力していくのは当然のことであり、「宗教の自由のための日本協会」 にとっても、その設立背景と合致すれば、どこの教派であっても、協力していくのは当たり前のことである。


「宗教の自由のための日本協会」 設立背景

宗教の自由のための日本協会」 の設立背景を紹介したい。統一教会本部が、拉致監禁に対し闘う姿勢を示した時より、10年ほど前にサイエントロジー系の団体 「宗教の自由のための日本協会」 は、次のように表明しているのである。長くなるが、全文、引用したい。(エイト君の記者会見ででは、下記の設立背景のうち、最後の部分の2行を紹介している。)

http://www.jfrf.info/category/2430138-1.html
宗教の自由のための日本協会 設立背景

1970年代、アメリカに、宗教から強制的に改宗させる職業「強制改宗屋」が生まれました。そして、精神科医や心理学者が生み出した洗脳理論、マインドコントロール理論を利用し、宗教は危険であるという認識を社会にもたらすために組織を結成しました。

その組織は、宗教の誤った情報を流し、家族間の対立や憎しみを生みだし、新宗教や少数派の宗教の信者を「改宗」と称して、誘拐し、監禁していました。このよ うな誘拐や監禁を手法とする改宗行為は、人権侵害そして犯罪であるとして、市民は「強制改宗行為」に反対する声をあげ始めました。

そして、強制改宗行為をなくすために「信教の自由」を擁護する市民運動が高まりました。その結果、宗教者に対するマインドコントロール理論は「非科学的なもの」と心理学会により認定され、1988年には法廷から追放されました。

さ らに、その理論を悪用し、拉致・監禁を行っていた強制改宗屋は有罪判決を受け、その組織は解散に追い込まれました。その後、このような犯罪事件が2度と起 きぬように、また信教の自由をさらに擁護するために、「宗教の自由のための協会 国際本部」が1997年に、米国 ロサンゼルスにて設立されました。一方、日本でも、70年代以降、基本的人権である、「信教の自由」を侵害する、「強制改宗行為」が行われていました。

拉致監禁という行為があっても児童虐待やドメスティック・バイオレンスと同様に、家庭問題として正当化されてきました。海外では既に否認されている上記理論 の信棒者によって悪用され、その実態は隠蔽されてきました。しかも、真実に基づく報道が欠如しているため、一般市民がこのような社会問題を認知する機会は 限られていました。

そこで、アメリカで始まった信教の自由に対する市民運動にならい、国際本部のネットワークとして、2001年4月、「宗教の自由のための日本協会」が設立されました。

太古の昔より人々のそばには宗教がありました。宗教がこの地に根付き、文化を育んでまいりました。

日本において、これまで様々な宗教実践が興り、人々を道義に基づく平和な社会へと導いてきたのです。

宗教の自由のための日本協会では、宗教的背景が異なる人々の対話を促し、共通項を見出しながら友好的な文明の創造を目指しております。 (注:エイト君が記者会見で引用した2行)

さらに、精神性あふれる豊かな日本社会を尊び、環境・教育・高齢者社会・薬物乱用などの諸問題を傍観せず、宗派を超え勇気ある“行動する宗教者の連帯”を築こうと活動しております。


サイエントロジー教会の関連団体 「宗教の自由のための日本協会」 は、拉致監禁の人権侵害解決のために、統一教会よりもより真剣に活動している(していた)のではないだろうか?


エイト君の人権に関する発言:

さて、エイト君の発表の中で、看過できない発言が2箇所ある。この発言は、エイト君や、エイト君のシンパの考えの支柱ともなっているもので、拉致監禁を正当化する論法である。エイト君は記者会見で次のように言っている。

統一教会は、自分たちが正体と目的を偽って偽装勧誘から信者を生産してきたことを棚に上げて、親族などによる脱会説得の取り組みについて、「拉致監禁・強制改宗」の広範なキャンペーンを張ってる

人権を侵害したきたこれらのカルト団体が、人権擁護、人権意識を発言すること自体あきれるばかりであると思っています。


統一教会が、正体と目的を偽っての偽装勧誘(正体を隠した勧誘)は、それは、それで追求すればいいことである。偽装勧誘を徹底して追及するのは、エイト君が一番の適役だろう。別にお世辞でもなく、統一教会の偽装勧誘撲滅のために、エイト君を心から応援したいと思う。統一教会の偽装勧誘の中で、何日間も、何週間も、何年も、会員になるまで監禁された人がいるなら、ぜひ教えて欲しい。http://dailycult.blogspot.com.au/2012/07/blog-post_17.html

しかし、エイト君は、「親族などによる脱会説得の取り組み」については、問題視しないようである。なぜ、エイトl君が「拉致監禁」を問題視しないのかは、私の過去の記事を読めばわかることであるが、エイト君は、人権のために闘う男ではなくて、”反カルト” ”反統一教会”のためだけに闘う ”正義の男” だからである。(関連記事: http://humanrightslink.seesaa.net/article/258973289.html )


エイト君の発表によって学んだこと:

エイト君は、サイエントロジー教会(や、その関連団体)を、統一教会(や、その信者の作った市民団体)、ホメオパシー協会との接点を突いて、”悪なるカルト”間の相互関係を暴きたかったのかもしれない。

しかし、エイト君の会見によって分かったことは、「サイエントロジー教会(関連団体含)は、人権のために、真剣に闘う団体だ」 という事である。エイト君、ホントにありがとう。


エイト君への提案:

最後にエイト君に心温まる提案をしたい。

1. 統一教会の反社会的行動をチェックするパトロールを毎日がんばる。

2. 統一教会員の受けた拉致監禁問題について、これまでの概念を捨てて、自分の目で確かめて見る。

3. プレゼンテーションとか、発表するときには、原稿ばかり見るのではなくて、時には前を向いて話す。話すスピードは、もう、ちょっとゆっくりめ、声も、もっと大きめの方が、聴衆には理解しやすい。

3番目については、昨年も提案したが、私からの提案は、あまり生かされていないようである。次回の記者会見とかに向けて、努力してみて欲しい。
http://humanrightslink.seesaa.net/article/231202625.html

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