2012年07月12日

2012年CESNUR国際会議 - モロッコにて9月開催

CESNURとは、Center for Studies on New Religions(新宗教研究センター:マッシモ・イントロヴィニエ 代表理事)で、イタリア・トリノ市に本部を置き、毎年、新宗教に関する国際会議を開催している。昨年は、台湾で開催され、宗教的強制脱会の犠牲者で12年も拉致監禁された後藤徹氏等がプレゼンテーションを行った。

今日の記事は、CESNURの2012年国際会議 (2012年9月 モロッコで開催) の紹介だ。


CESNURは、新宗教運動を学問的に調査研究することを目的に、1988年に設立された純粋な学術機関である。さまざまな教団の問題点を明らかにする一 方、信教の自由を強調して、マインド・コントロール、思想改造、洗脳などの反新宗教的な概念に対しては終始、科学的な根拠を欠くとして批判的なスタンスに 立っている。(参考資料:財界にっぽん2011年9月、宗教ジャーナリスト室生忠氏のレポート)

前回の記事で紹介したICSAは、1979年に、いわゆる”カルト” 団体に入会した子供たちを救出(脱会)を目的として作られた組織がもとで、”反カルト団体”ということになる。ICSAと、CESNURとは成り立ちから異なっている。

今年のICSA国際会議 (カナダ・トロント) は、2012年7月5日〜7日まで開催された。ICSA国際会議は、毎年7月の第一土曜日にかかる木曜日から始まるようである。CESNURの国際会議は、ICSA会議の前後に行われるようである。宗教学者のアイリーン・バーカー博士など、両方の会議に参加する学者もいるので、日程上、ある程度離して、余裕をもって参加できるようにしてあるのだろう。

今年の、CESNUR国際会議は次の通り開催される。

CESNUR (Center for Studies on New Religions)
The 2012 International Conference  2012年 国際会議

Religion in a Globalized Context: The Mediterranean and the World
地球規模の宗教:地中海と世界

El Jadida, Morocco, 20-22 September 2012
2012年9月20日〜22日 モロッコのエル・ジャディーダにて 
Chouaîb Doukkali University


以下、プログラム中、拉致監禁・統一教会問題に関連ありそうなものを抜粋した。この会議は、3日連続 (9月20日〜22日) であるが、拉致監禁・統一教会問題に関するセッションは、二日目の21日(金)の午前中に集中している。

http://www.cesnur.org/2012/el_programme.html
Friday September 21, 2012 9:15 - 11:00 / Session 6
第6 分科会:9月21日(金)9:15 - 11:00


Schism in the Unification Church?
分科会テーマ:統一教会の教派分裂?

Chair: George CHRYSSIDES
議長:ジョージ・クリサイズ(or クリシデス)

Schism in the Unification Church: A 2012 Update
James BEVERLEY (Tyndale Seminary, Toronto)
統一教会の教派分裂:2012年版最新情報
ジェームズ・ベベリー(Tyndale神学校、トロント・カナダ)

Schism in the Unification Movement: The Theological Dimensions (An Insider's View)
Dan FEFFERMAN (International Coalition for Religious Freedom, Washington DC)
統一運動の教派分裂:神学的側面(内部からの見解)
ダン・フェファーマン(国際宗教自由連合、ワシントンDC)

Friday September 21, 2012 11:30 - 13:00 / Session 10
第10 分科会:9月21日(金)11:30 - 13:0


Cult Controversies in Japan and the U.S.
分科会テーマ:日本とアメリカにおけるカルト論争

Chair: James BEVERLEY
議長:ジェームズ・ベベリー

Japan: Abduction and Deprivation of Freedom for the Purpose of Religious De-Conversion
Willy FAUTRE (Human Rights Without Frontiers, Brussels)
日本:宗教的脱会目的のための誘拐と自由の剥奪
ウィリー・フォートレー(国境なき人権、ブリュッセル)


"Anti-Cult Measures" by Japanese Universities
Shunsuke UOTANI (Universal Peace Federation, Tokyo)
日本の大学における”反カルト対策”
魚谷俊輔(ユニバーサル平和連合、東京)


Religion, and Sedition – or Free Speech and the Right to Bear Arms? The Domestic Terrorism Trial of the Hutaree, a Michigan-Based Christian Millenarian Militia
Susan PALMER (Concordia University)
宗教と扇動、言論の自由と武器携帯の権利?
ミシガン州のキリスト教千年至福武装信奉者 Hutaree の家庭内テロリズム裁判

スーザン・パーマー(コンコーディア大学)


興味深いことは、「国境なき人権」代表のウィリー・フォートレー氏が、ICSA国際会議に続き、CESNURでも、日本の拉致監禁問題について、プレゼンテーションを行うことだ。

そして、昨年の会議では 「日本における『青春を返せ』訴訟と強制改宗の関係」 について発表した魚谷俊輔氏が、今年は 「日本の大学における ”反カルト対策” 」 というテーマでプレゼンテーションを行うようだ。日本の大学の”反カルト”対策と’いう名目の宗教迫害に、世界の学者たちは驚愕することだろう。

日本の大学での宗教迫害については、宗教ジャーナリストの室生忠氏編著の 「大学の宗教迫害」 (日新報道) や、米本和広氏のブログ 「火の粉を払え」 のカテゴリー 「カルト化する大学業界の人びと」 の各記事を参考して欲しい。米本氏のブログでは、室生忠氏の 「財界にっぽん」 に連載された大学における宗教迫害の実態についての記事も紹介している。

###


posted by 管理人:Yoshi at 22:07| Comment(3) | TrackBack(0) | 宗教/カルトに関する会議等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
さる9月20〜22日、モロッコで開かれたCESNUR2012で、日本の大学における宗教迫害、「カルト対策」問題が史上初めて国際学術会議で報告されました。

統一教会の魚谷俊輔・拉致監禁問題対策委員会実行委員のプレゼンに続いて、有名私立大学のCARP代表が大学現場の「カルト対策」の実態を詳細に報告しましたが、参加識者の反応はすさまじく、CARP代表は質問責めにあいました。

専門家の驚きと反応は当然の現象です。民主先進国で全国の大学、特に国立大学が大学業務として学生の宗教迫害を行なっている国家、しかも、厚生労働省という国家行政機関所轄の独立法人が推奨先導して行なっている国は、世界広しといえどもは日本だけです。

それは世界の宗教専門家の知識と常識の埒外にあるわけで、この問題に関心と質問が集中したのは当然です。
日本の大学「宗教迫害」問題は、今後、世界の宗教研究者、宗教研究機関で集中的に論議され、追及されていくことになるでしょう。

この文章は米本和広氏のブログ「火の粉を払え」にも同文で投稿しました。
Posted by 室生忠 at 2012年09月29日 11:28
室生さん、

今年のCESNUR会議は1週間前に終わっていたはずなので、状況をいろいろ知りたいなと思っていたところです。ありがとうございました。
Posted by Yoshi at 2012年09月29日 15:15
モロッコのCESNUR2012でプレゼンした統一教会の魚谷俊輔・拉致監禁問題対策委員会実行委員が、自身のブログ「『洗脳』『マインドコントロール』の虚構を暴く」に、「CESNUR国際会議報告」とブレゼンタイトル「日本の大学による『カルト対策』」の全文をアップしました。


「日本の大学による『カルト対策』」は、既にCESNURウェブサイトに掲載保存されることが決定している通り、世界の宗教専門家が注目する内容です。

  http://suotani.com/archives/319

また「会議報告」によれば、専門家によるポスト文鮮明についての初のレポート、宗教学者ジェームズ・ビバリーの「統一教会の分裂?」と題するプレゼンも行なわれました。
Posted by 室生忠 at 2012年10月04日 19:38
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。