前回の記事では、「市民の人権擁護の会」 の米田氏の質疑応答までみてきたが、今日は、「精神薬の薬害を考える会」 幹事の内海聡氏と、会見者側(カルト新聞側)との質疑応答をみていきたい。
質疑応答がヒートアップしていくにつれ、カルト新聞側の本性が現れてくる。
ここに、始めて、来られた方は、同じカテゴリー内の過去2本の記事も参考にして欲しい。
プロローグ - 「やや日刊カルト新聞」の自由報道協会での記者会見
心の腐った 「やや日刊カルト新聞」 主筆
以下、「精神薬の薬害を考える会」 幹事の内海氏と、「カルト新聞」 側(藤倉氏と紀藤氏)の質疑応答である。
http://www.ustream.tv/recorded/22769377
内海氏
私はカルト論争とかそういうことには、正直な話、興味はございませんので、精神薬そのものの被害的なこと、精神医薬についてご質問させていただきますけど、単純に少しだけデータをださせて頂きますが、
[ここで内海氏は、『精神病院で1ヶ月に1500人以上死人がでていて、そのうち26.5%は、入院3ヶ月目に亡くなっている。抗うつ薬だけで3種類の処方が9%近い。海外では抗うつ薬は、自殺、犯罪行為を起こす事が常識的に報道されている。ゼンソジアゼビンという安定剤は日本で世界一処方されている。自殺者を増やした睡眠薬キャンペーン。精神心病院での拘束数』 等々のデータを紹介する。]
このようなデータのほとんどは、実際、僕が何の関与もしていないし会員でもなければ、市民人権擁護の会が解析してくれたものだと思うのですが、このデータは、まず、事実なのか、そうではないのか、藤倉主筆と、紀藤さんにお答え頂きたいと思います。
藤倉氏
そこは僕は、事実であるかどうかということは問題視していないので・・・
内海氏
問題視していないっていう会見が、その市民人権擁護の会・・・
藤倉氏
発言をさえぎらないでもらえますか? 事実でないことが、会見で語られたということを問題視する記事は書いてませんし、今日の記者会見の趣旨も、そういうのではありません。ですから、それが事実かどうかについてのコメントを求められても、それは会見の趣旨とは違うので、答えられないという答えしかできないです。
紀藤氏
それこそ、趣旨と違うんですよね。上杉さんの発言はまさに会見の趣旨そのものなんですよ。今、言われたことは趣旨そのものではない。何度もいいますけど、手続きの問題なんですよ。要するに、会見の場に、サイエントジストということで出られるのであれば別に構いませんけれど、そうじゃなくて、我々から見るとダミー団体という肩書きで出られること自体が問題だということです。サイエントロジー東京の信者さん、サイエントロジストとして出るんだったら、それはそれで批判の材料があるかと思うんですが。
おっしゃる趣旨には、私は賛同してるので、精神科医の問題は、それ自体あると思ってますので、会見の中身自体は別に問題視しません。
内海氏
精神医学の、惨状といいますか、今、数字に出したような被害的な状況を一番最初に日本にもたらして訴えているは市民人権擁護の会であり、その上位組織というのはサイエントロジーという組織だというのがおっしゃりたい事だと思うんですけど、これが事実であるのであれば、批判するに足る問題なのかという問題があって、事実でないことを言っているのであれば、カルトと言われても仕方ないという風に一般人は思うと思うのですが、それについては全く説明がなくて、今、言ってることが趣旨とは違うって言うのは、サイエントロジーを批判しながら、そのデータの整合性をとらないと、いうことは誰も納得しないのではないかと、思うのですが、いかがでしょうか。
藤倉氏
質問の意図がようやくよく分りました。ええっとですね。カルト団体とか言った時に、悪い団体を思い浮かべる人が多いのかなと思うのですが、カルト団体って、やってることが100%悪いかというと、そうじゃないんですよね。カルト団体といわれるだけの人権侵害であるとか、違法行為をする一方で、信者獲得の時には、ものすごく優しい顔をして接してくるわけですし、社会にとけ込もうとして、とても良いことをする市民団体みたいなものを作ったりとか頻繁にあるんですね。
ですから、そういう団体が良いことをやってるんだったら、上の上層組織がカルトだって構わないじゃないかという発想に立つことは僕らはないんですよ。そういう前提で僕たちはやっているので、もしかしたらカルトって聞いた時に、(この箇所、聞き取れない)
僕の問題意識としては、カルトもいいことはすると思っています。良いことをしても所詮カルトはカルトなので、それが良いことであったとしても、カルトは批判する。それが僕の考え方なので、こういう会見になるわけなんですね。
紀藤氏
私も、ちょっと、意見がありまして、内海さんは、カルトの定義を理解されていません。
まさに、今、言われた通りなんですが、カルトの定義というのは、「事実は事実だから、その事実は正しいからカルトじゃない」という単純な論議じゃないです。
カルトというのは、全体として社会問題を発生しているのかどうか、というのが基本的な視点、それから、社会問題を越えて人権侵害まで至っているかどうかというのが次の視点なんですね。
サイエントロジーは、先ほどから言ったように、宗教欺瞞性があるんですよ。宗教か、宗教じゃないかはっきりしないところで、伝道をするんですね。実際、被害に遭ってる人もいるし、東京都の消費者センターでも問題になっているし、我々も被害救済をやっています。統一教会ほどではありませんけれど。ヨーロッパでは、有罪になっている事件が2件も出ている団体である。
それをご理解頂いた上で、事実が事実と言ったら、そういう言い方をされれば、こういう場での発言が正しいのかどうかわかりませんが、ある第三国があって、そこで発する事実が事実だから、それは事実として正しいけども、その強権的な国家は正しいのかといわれたたら、正しくないというのと同じ何じゃないかな。事実は正しいと思いますよ。事実は正しいと思うけど、でも、それが、どういうお金で集められて、どういう組織で集められているのかということを考えないと、その影響を受けてしまう、知らず知らずに影響を受けてしまうというところが問題だと言ってるんです。
藤倉氏
わかりやすく言えば、自由報道協会のバックが実は暴力団だっというのを、「正しい事をやってるのだから良いじゃないか」となるかどうかということです。
紀藤氏
まー、今の方がわかりやすい。
藤倉氏と紀藤氏の答弁は、彼らの本性を見抜く上で貴重な発言である。
内海氏の追求
内海氏は質問の冒頭で精神医療・精神医学に関する「市民の人権擁護の会」によって解析されたデータを出し、「これが事実なのかそうでないのか」と、藤倉氏と、紀藤氏に尋ねた。
そのデータに対して、藤倉氏は「会見の趣旨とは違うので答えられない」と、答えた。
紀藤氏は 「趣旨とはちがうんですよね。要するに、会見の場に、サイエントジストということで出られるのであれば別に構いませんけれど、そうじゃなくて、我々から見るとダミー団体という肩書きで出られること自体が問題だということです。」 と、言いつつ、最後には、「おっしゃる趣旨には、私は賛同してるので、精神科医の問題は、それ自体あると思ってますので、会見の中身自体は別に問題視しません。」 と答えた。
内海氏は、「サイエントロジーを批判しながら、そのデータの整合性をとらないということは誰も納得しないのではないか?」 と、突っ込む。
藤倉主筆の「所詮、カルトはカルト」 発言
それに対して、藤倉氏は 「そういう(カルト)団体が良いことをやってるんだったら、上の上層組織がカルトだって構わないじゃないかという発想に立つことは僕らはないんですよ。良いことをしても、所詮、カルトはカルトなので、それが良いことであったとしても、カルトは批判する。それが僕の考え方だ」 と返答した。
「所詮、カルトはカルト」 という藤倉氏の表現に、藤倉氏と 「カルト新聞」 グループの言動が集約されている。
サイエントロジーの関連組織が、精神医療問題について訴えても、たとえその内容が正しくても、その上位団体は、「所詮カルト」 なので、その提起された問題点については無視し、発言したその方法とか会見の手続きを攻撃する。
そして、藤倉氏の発言は過激化する。「わかりやすく言えば、自由報道協会のバックが実は暴力団だっというのを、『正しい事をやってるのだから良いじゃないか』 となるかどうかということです。」 と藤倉氏は発言し、紀藤氏は 「まー、今の方がわかりやすい。」 と賞賛した。
「暴力団」と「サイエントロジー教会」 を同等に扱う
宗教団体である 「サイエントロジー教会」 と、「暴力団」 を同等に扱っている。
「(常習的に暴力的不法行為を行う可能性のある暴力団がその上部団体であれば、その下部組織は批判されなければならないのと同様に)、カルト(サイエントロジー)の下部組織(市民人権擁護の会)は所詮カルトであり、批判されるべき対象である」と言っている。
「暴力団」 と 「サイエントロジー」 を同等に扱えるものなのか? 「サイエントロジー教会」 も 「市民の人権擁護の会」 も、この発言には怒(いか)ってもいいのではないか?
差別につながる危険な思想
「所詮、カルトはカルト」 という考えは、「カルト新聞」 の反カルトグループの行動を見るうえで、シンプルで分りやすい。ある団体を 「カルト」 と決めつけ、その団体全て(関連組織も含め)が 「悪」 かのように発言し、報道する。
「所詮、カルトはカルト」 という考えは、肌の色の違いによる人種差別、出生した部落による部落民差別にも共通する、差別思想ではないか?
こんな大それた差別問題でなくても、「所詮、カルトはカルト」 という考えは、「あいつは、○○教会だから・・・」 「やつは、○○○だから・・・」 「あそこは家は、○○○○だから・・・」 ということで、偏見と、宗教の違いによる差別を増長させる考えそのものである。
カルト化していく「やや日刊カルト新聞」
「所詮、カルトはカルト」 という考えに立った「カルト新聞」 の現在の姿はどうか?
「所詮、カルトはカルト」 という結論に導くことのできる材料は大いに使い、不利な材料は、意図的に抹殺する。不利な材料で、カルト新聞が追求されると、「汚物攻撃」 「デマ・妄想攻撃」 と内容のない反撃をしてくる。あるいは「都合の悪いコメントは削除」 か、完全に黙ってしまうか、それくらいである。まるで、「カルト教団」 が、都合の悪い事実を隠すように。
カルト新聞副代表のエイト氏は、強制改宗のための拉致監禁を勧誘する手紙を、渡辺博弁護士と結託し、統一教会信者の親に届けている。「所詮、カルトはカルト」 と見なされる統一教会員には、暴力的で個人の意志に反した強制的脱会工作(拉致監禁)も、カルト新聞にとっては許容される。「所詮、カルトはカルト」 という信念のもと、その行動は、自己正当化できている。まるで、「カルト」 信者が、その行動を自己正当化するように。
まるで、「カルト化」 している「カルト新聞」 である。
前回記事で、藤倉氏と以前、付き合いのあったルポライター米本氏がコメントして下さった。
http://humanrightslink.seesaa.net/article/273546778.html#comment
コメント欄の最初のコメントで、引用部分は、最後から6段目と7段目:
藤倉君は、私が付き合っている頃とは大きく変質(カルト化)しています。このままカルト化していけば、歯止めがきかなくなります。弁護士の紀藤氏がその歯止め役にならなければならないのに、記者会見大好き弁護士だから、まるで期待できません。
「反カルトのカルト」 舟に乗った善郎&清史丸が漂着するところはどこなのか。あまり知りたくはありませんが。
(管理人注:清史とは、エイト氏の事。エイト氏の本名 = 田中清史)
今回の記事では、内海氏の質疑のうち、藤倉氏の発言を中心にみてきたが、まだ、質疑応答の後半部分は、今回は紹介できなかった。すでに、前半部分で紀藤氏の興味深い発言があるが、次回以降で、質疑応答の後半部分も含めて、紀藤氏の発言をみていきたい。米本氏のコメントによれば、藤倉氏とエイト氏の変質化 (カルト化) への歯止め役には期待できないという弁護士だ。(次回に続く)
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ところで、小生のブログのコメント欄にこんな投稿がありました。
紀藤弁護士によるコメント荒らし
紀藤弁護士が自身の著作に低評価をつけたAmazonレビユアーにたいし、中傷するコメントを書いていました。
コメントはAmazonによりガイドライン違反で削除されたようです。
http://kitoamazon.seesaa.net/
著者自らこんなことをするなんて悪質ですよね。
[2012/06/15 20:18] URL | hanatan
これに対する私のコメント。
Re: 紀藤弁護士によるコメント荒らし
hanatanさん、とても面白い情報、ありがとうございました。
屈託なく笑い、そして大笑いしました。弁護士が違反行為を咎められて削除。爆笑です。
>著者自らこんなことをするなんて悪質ですよね。
という言い方もできますが、紀藤弁護士がとても幼稚であることを、自ら暴露してしまったという言い方もできます。
「高偏差値バカ」という言葉があります。勉強はとてもできるのだけど、頭が悪いという意味です。
まさに、紀藤大先生にぴったしの形容句です。
紀藤氏は山口の片田舎の高校から大阪大学に進学(神童と言われたらしい)、そしてさほどの苦労なく司法試験に合格。絵に書いたようなエリートコースを歩んできたわけですが、今回のことでインテリジェンスのカケラさえない、たんなるガキ(苦労して書いた本だから、悪く言うのはやめでぇ〜)だということなんでしょう。
もうそろそろ50じゃなかったっけ。
とまれ、感謝です。Yoshiさんのブログhttp://humanrightslink.seesaa.net/に紹介することにします。どうかご了承を。
これからもオモシロ情報を期待しています。
(追記)題名からして内容がわかるような本ですが、紀藤大先生に失礼だから、一度本に目を通してみます。琴線に触れるところあれば、ブログで書くことにします。
[2012/06/16 20:06] URL | 米本
次の記事は、ちょうど紀藤正樹弁護士についてです。
いろいろ情報を集めているのですが、藤倉君やエイト君よりも先にいってしまった(カルト化してしまった)のは、どうやら、紀藤先生のようです。これでは、"歯止め役" どころか、"扇動家" です。