2012年04月16日

ちっぽけな少女の話 (続) - 片手落ちの高山正治牧師と紀藤正樹弁護士のブログ記事

ちっぽけな少女の話を、私のブログで最初に取り上げたのが、2012年3月20日の事で、その後、追記を3回書いた。すでに、1ヶ月ほど経過したことになるが、統一教会、反統一教会に関係なく、多くの人に読んで、考えてもらいたい記事だったので、なるべく長く置いておいた。

次のトピックに戻る前に、再度、「ちっぽけな少女の話」関連記事をアップしておきたい。今回の記事は、高山正治牧師と紀藤正樹弁護士に対する批判である。

ここに初めての方は、私のブログで一つ前の記事も参考にして欲しい。



Google.comで、「ちっぽけな少女の話」で検索するといくつかのページが出てくる。以下は、2012年4月14日に検索した時に、現れた順番だ。
1. たかたか庵 日記 by 倉敷めぐみ教会 高山正治牧師 (2012-03-15付)
2. やや日刊カルト新聞 2012-03-14付
3. 弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS−BLOG版 (2012-03-15付)
4. 統一教会 拉致監禁 人権侵害 宗教の自由 英語記事の日本語訳 (2012-03-20付)
 

1. 最初に出てくるのは、高山正治牧師の「たかたか庵 日記」だ。牧師はこう言っている。
http://ameblo.jp/taka-chaya/entry-11193210527.html より引用

私はこれを読んで衝撃を受けた。統一教会は何と多くの人の人生を狂わせてしまったことか。特に悲惨なのは親の前で自分の主張が通らない幼い二世信者である。現役さんたちはこれを読んでどのように感じるのだろうか。相変わらずのエイトさん攻撃のコメントだけなら、やめてほしいと思う。
(引用終わり)

私も衝撃を受けた。衝撃を受けたのは、私だって同じである。だからこそ、こうして、(高山牧師がブログで書いたと同じように)記事にして、そして、エイト君に嫌われながらも、彼の記事に2回もコメントを書き込んだ。

高山牧師に少女の手記を読んで衝撃を受ける心が少しでもあるなら、高山牧師によって監禁され(実際は、狡猾に高山正治牧師の指導を受けた両親により監禁され)、人生を狂わされた人たちに対しては、どう感じるのだろうか?

高山牧師は、2011年6月25日、京都での「脱カルト協会」主宰の会議後、監禁被害者と短い時間ながら会話をした。「もう私は、あのような過激なやり方はやっていないよ。私も心を痛めたよ」と語っている。少女の話に衝撃を受ける心があるのなら、牧師は自ら犯した拉致監禁被害者への虐待に対し、自らの行ってきた所行に対し、誠実に、被害者に正式に謝罪したらどうか?この事無しに、少女の虐待について語るのは、滑稽である。

もしかしたら、高山牧師は、ある人々の衝撃の手記には、何も感じないほど、心が麻痺しているのだろうか?

高山正治牧師から被害を受けた被害者の証言等関連URL:
http://ratikan2010.blog134.fc2.com/blog-entry-28.html
http://humanrightslink.seesaa.net/article/212967987.html



2. Googleで2番目にヒットしたのは、本家本元の「日刊カルト新聞」の記事。その記事については、私の前の記事でも書いたので、そちらを参考にして欲しい。

http://humanrightslink.seesaa.net/article/258973289.html



3. 3番目は、紀藤正樹弁護士のブログである。紀藤弁護士は、次のように語っている。
http://kito.cocolog-nifty.com/topnews/2012/03/post-ee63.html より引用

統一協会は、その信者たちに、合同結婚式(統一協会では「祝福」と呼称されています。)に出ることで、自分の氏族、すなわち今、地獄で苦しんでいる先祖、そして統一教会の教える教義(「原理」と呼称されています。)の実践をしなければ、死後、地獄に落ちて永遠に苦しむことになる自分も子孫も、すべて救われると教え、合同結婚式に参加するほかない脅迫的な精神状態にさせて、マインドコントロールし、精神支配しています。

僕は、成人に対するマインドコントロールは、脱マインドコントロールをすれば、元の人格に戻る、という、その戻るべき元の人格がまだありますが、子供に対 するマインドコントロールは、脱マインドコントロールをしても、戻るべき基準となる人格がない関係で、後遺症が残ることが多く、成人に対するマインドコン トロール以上に、非人道的なものだと思っています。

子供に対するマインドコントロール支配は、子供の人格を、もてあそぶもので、あってはならない、まさに児童虐待と評価されるべきです。

<引用終わり>


紀藤正樹弁護士は「マインドコントロール」という言葉がお好きなようである。だいたい、「マインドコントール」なるものは、非科学的理論である。アメリカでもそうだが、日本のつい最近のオーム真理教の裁判でも、「マインドコントール理論」は採用されなかった。紀藤先生、その言葉、使わない方が説得力があるのでは?

では、統一教会の二世で、統一教会の結婚をしているのは、何割なのか?もし、ほとんど100%という事であれば、「子供達の精神世界が支配されている」と仮定できなくはない。(誤解のないように言っておくが、たとえ、二世のうち、ほぼ100%が統一教会の結婚をしたからと言って、二世の精神世界が支配されているとは証明できない。本人達が、そう望んで、自らの意志で決めたことであるならば。)

現実は、二世のうち、ほんの数割(2割か3割)が統一教会の結婚をしているに過ぎない。残りは、自分で見つけた相手との結婚とか、未婚ということだろう。と、いうことは、統一教会二世は、自分の意志で判断しているということである。決して、親によって精神世界を支配されているのではない。

渡辺博弁護士の「拉致監禁に誘う手紙」(米本和広氏のブログ)の中で、渡辺博弁護士は「一生、自らの力では統一協会から脱出することは不可能」と言っている。それは、「完全な嘘」で、脱会説得を受けて辞めていく人よりも、自分で辞めていく人の方がはるかに多い。

紀藤正樹弁護士は、「(子供を)マインドコントロールし、精神支配」と言っているが、現実は、自分の判断で自分の将来を決めている。紀藤正樹弁護士の記述は、「巧妙な嘘」である。

しかし、私は、一部の狂信的両親、またはどちらかの親によって、子供が受けている(受けてきた)虐待は、存在する(した)ものと思っている。今回の絵美の手記「ちっぽけな少女の話」にしても、より客観的に、その事実を明らかにしてくれるよう願うばかりである。

紀藤正樹弁護士は後遺症について言及しているが、ある人々の後遺症は軽視されてもよくて、別の人の後遺症は重視されるのだろうか?一世信者に対する拉致監禁被害者の想像を絶する後遺症(PTSD)は、様々なところで報じられている。二世の後遺症だけを扱うのは片手落ちである。

拉致監禁に関する後遺症 - PTSD関連参考資料:
韓国SBSニュース追跡 – 統一教会拉致監禁事件
夜桜の苦悩
書籍 米本和広著「我らの不快な隣人第六章 引き裂かれた家族  第七章 剥がれたメッキ
(*第六章引き裂かれた家族は、ネット上にアップされています。リンクをクリック。)

弁護士は、この統一教会内での児童虐待問題をなくするため、これから、何をしてくれるのだろうか?もし、今年のICSA会議に参加されるようなら、会議で発表したらどうか?



4. 4番目は、私のブログである。少なくとも、検索エンジンで来た人たちは、高山牧師、紀藤弁護士、エイト君の記事と共に、それらの人々とは違う立場の記事があり、一般読者の目にとまる可能性がある。

http://humanrightslink.seesaa.net/article/258973289.html


素朴な疑問:

今回の「ちっぱけな少女の手記」で、拉致監禁推進派の人たちは、少女の手記にいささかの疑問も抱かないのだろうか?たとえば、少女が真冬の山中で木の皮と、木の葉を食べ、3ヶ月も過ごした事など、誰も疑問に思わないで、信じているのだろうか?

山口貴史弁護士(後藤徹裁判の被告側弁護士)は、後藤徹氏の歩いた荻窪から渋谷まで歩いてみたそうだ。私だって、少女が真冬に3ヶ月も過ごしたその山の場所が分れば、どのようにサバイバルしたのか知るために、その場所を訪ねてみたい。


拉致監禁推進派の共通点:

以上、高山牧師のブログと紀藤弁護士のブログを紹介し批判した。これに加えてエイト君にも、そして、拉致監禁推進派の人々全員に言えることだが、徹底した共通点がある。それは、彼らのの都合の良い事件だけを取り上げ、彼らにとって都合の良くないことは黙殺していることだ。彼らの、語らない、語ることのできないところに真実がある。

今回の「ちっぽけな少女の手記」の件では、同じ人権問題である、統一教会員に対する拉致監禁問題に対しては何も語らず、二世に対する虐待問題だけを取り上げている。

最近の事件で言えば、ベルギーの人権団体「国境なき人権」が、日本の拉致監禁についてのレポートを発表したことは、誰も取り上げていない。


統一教会内部の児童虐待問題:

私が、拉致監禁推進派の人々を批判したからといって、統一教会の児童虐待問題から目をそらす意図はない。私は、拉致監禁グループの、片手落ちな統一教会員二世への児童虐待問題を取り上げ方を批判しているだけだ。

「ちっぽけな少女の手記」について書いてから、統一教会員の方より、さまざまな情報を頂くようになった。統一教会の皆様にお願いしたい。

子供がある年齢に達すれば、子供には、自分自身の将来(信仰を持つこと、結婚等)について決定する権利がある。親は、自分の信じている信仰や価値観を子供に強制できない。大人になった子供が、そう決めたのなら、親はそれを受け入れるしかない。

統一教会内児童虐待関連書籍:
大沼安正著「人を好きになってはいけないと言われて」(講談社)
米本和広著「カルトの子 - 心を盗まれた家族」(文春文庫)


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posted by 管理人:Yoshi at 10:48| Comment(3) | TrackBack(0) | 統一教会問題・二世への虐待など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 まさに正論、事実に基づいた論考です。

 10年以上も前の拉致監禁によって、いまだ精神科医に通っている人が複数いる。
 彼らは毎日、朝昼晩、精神薬を飲み続けている。

 なぜ、監禁諸派はこの事実に口を拭っているのか。

 本の紹介があった大沼正安君(実名)も、リタリンを時折飲んでいた。
 それゆえ、私たちが主催していたオープンな「カルト学習会」に、彼を招き、30人近くの学者、弁護士、ジャーナリスト、出版社の編集者にたちが彼の声に耳を傾けた。

 被害者を何かに利用するのではなく、監禁説得という虐待を受けた者、親の価値観を強要されるという心理的虐待を受けた者の声に、立場を抜きにして、耳を傾けるべきなのだ。
Posted by 米本 at 2012年04月16日 13:28
崖っぷちの世論工作

紀藤弁護士は以下の通り主張しています。
<統一協会は、その信者たちに、合同結婚式(統一協会では「祝福」と呼称されています。)に出ることで、自分の氏族、すなわち今、地獄で苦しんでいる先祖、そして統一教会の教える教義(「原理」と呼称されています。)の実践をしなければ、死後、地獄に落ちて永遠に苦しむことになる自分も子孫も、すべて救われると教え、合同結婚式に参加するほかない脅迫的な精神状態にさせて、マインドコントロールし、精神支配しています>

崖っぷちに立たされた紀藤弁護士らは、欧米に対する工作はもはや困難と判断して、日本国内での世論工作に専念しているように見受けられます。
「マインドコントロールは恐ろしい」→「統一協会=恐ろしい団体」→「拉致監禁=統一協会のキャンペーン」という方向に世論を持って行こうとしているのではないかと思います。

先日も、紀藤弁護士の使いっ走り記者のいる民放テレビ局TBSで、い・か・に・も、みたいな番組がありました。
ある女優が占い師に「マインドコントロール(洗脳)」されて、騙されて5億円を貢がされてしまった。家族はバラバラになった、マインドコントロールは怖い、という内容です。
バラエティー番組のクライマックスのところに、この内容を組み込んで、キャッチコピーや再現フィルム、インタビューなどに何度も何度も「マインドコントロール」という言葉を使っていました。

紀藤先生や有田先生のご指導を受けての演出なのだろうが、ゴールデンタイムのお笑い中心のバラエティー番組になんでこれ!?、って展開でしたので、無茶苦茶、違和感がありましたね。

はてさて、拉致監禁グループは最後の力を振り絞って、どこまで日本国民を「マインドコントロール」できますでしょうか。見ものですね。
Posted by みんな at 2012年04月16日 18:42
本文中、リンクを2箇所加えました。

一つは、書籍「我らの不快な隣人」から、アマゾンへのリンク。

もう一つは、その書籍の第六章「引き裂かれた家族」は、全国拉致監禁強制改宗被害者の会のウェブサイトで読むことができます。そのリンクを加えました。
Posted by Yoshi at 2012年04月18日 23:30
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