2012年02月25日

国境なき人権 拉致監禁報告書 日本語版完成

国境なき人権 (Human Rights Without Frontiers int’l = HRWF:本部 ベルギー、ブリュッセル)が、60ページ以上に及ぶ日本の拉致監禁に関するレポート(英語2011年12月31日付)をウェブサイトで発表したことは、当ブログでも、すでに報じた。先日、その完全日本語版も「国境なき人権」にアップされた。

http://www.hrwf.org/images/reports/2012/1231%20report%20final%20jap.pdf

原文もそうだが、日本語のレポートも60ページを越えるものになっている。発表されたのは、数日前のことなので、すでに読まれた方も多いと思う。忙しい人は、第二章の「現地調査の報告」から始めてもいいと思う。

第二章の前半、「現地調査の報告」内に現れてくる、人物名を紹介したい。もし、2年2ヶ月前(2009年の暮れか、2010年のはじめ)なら、私、これらの名前のうち、2名しか分からなかった。一人は、桜田淳子さんと、もう一人は、山崎浩子さんだ。今なら、数名(高山正治牧師、米本和広さん等)を除いて、会ったこともない人ばかりだが、今なら、名前で、どのような人なのか、だいたい分かるようになった。自分でも、2年間で、えらいたくさんの事を学習したもんだと、ふと思った。

(敬称略、イニシャル含)
アーロン・ローズ:調査官
ビクトリア・パーカー:調査官
ウィリー・フォートレ:調査官
ハンス・ノート:調査官
米本和広:フリーのジャーナリスト
田口民也:「統一教会、救出とリハビリテーション」著者。元統一教会修練所長、2002年死去。
宿谷麻子:拉致監禁被害者
高須美佐子:拉致監禁被害者
中島裕美:拉致監禁被害者
高澤守:「独立系」福音派教会、キリスト教神戸真教会牧師
富澤裕子:拉致監禁被害者
寺田こずえ:拉致監禁被害者
尾島淳義:福音ルーテル教会執事
森山諭:荻窪栄光教会(日本イエスキリスト教団)牧師、1996年死去。
山崎浩子:新体操選手
桜田淳子:アイドル歌手・女優
西田公昭:マインドコントール研究者
宮村峻:脱会カウンセラー、広告代理店経営者
吉村正:京都大学工学部土木課卒、拉致監禁被害者
東條勉・久美子:拉致監禁被害者
清水与志雄:日本基督教団、行田教会牧師、元統一教会員。
宇佐美隆:拉致監禁被害者と婚約
美山きよみ:拉致監禁被害者、一度、本気で棄教し、後、その教会に戻る
S.S.:拉致監禁被害者、エホバの証人の信者
川嶋英雄:拉致監禁被害者
原さゆり:拉致監禁被害者
松永やす智(とも):新潟福音キリスト教会(日本同盟基督教団)牧師
船田武雄:京都聖徒教会(日本イエス・キリスト教団)牧師
平岡正幸:日本福音ルーテル教会牧師。2009年死去。
高山正治:倉敷めぐみ教会(日本同盟基督教団)牧師。
黒鳥栄(女性):戸塚教会(日本基督教団)牧師。
パスカル・ズィヴィ:羊ヶ丘教会(日本イエス・キリスト教団)信徒、「マインド・コントロールからの脱出」著者。
Y.K.:拉致監禁被害者、エホバの証人の女性信者
H.K.:拉致監禁被害者
桧田仁:国会議員
田中節夫:警察庁長官
林則清:警察庁刑事局長
古田佑紀:法務省刑事局長
石川美津子:拉致監禁被害者
秋元司:参議院決算委員会の委員
A.S.:拉致監禁被害者
田代光恵:拉致監禁被害者
大久保朋子:拉致監禁被害者
美馬秀夫:拉致監禁被害者
後藤富五郎:脱会カウンセラー
元木恵美子:拉致監禁被害者
今利理絵:拉致監禁被害者
片桐名美子:拉致監禁被害者
池本桂子:「宗教からの強制的ディプログラミングと精神衛生:PTSD事例報告」発表
中村雅一:同上
S.N.:拉致監禁被害者
樹村トミコ:拉致監禁被害者の母親
こよみ:拉致監禁被害者


これだけの実名を出すからには、「国境なき人権」も、真剣に調査をしたうえでのことだろう。「国境なき人権」が、被害者に会って、その証言だけを紹介しているのではない。裁判でのやり取りも紹介しながら、拉致監禁の事実に迫っている。

気持ち的に反カルト・反統一教会の立場に立っている人たちで、「拉致監禁なんて、統一教会がそう言っているだけだろう」と、思っている人たちに是非読んでもらいたい。別に、将来においても、反統一教会の視点を変える必要は一切ない。

あるいは、もしかしたら、以前に、拉致監禁され、そのまま、教会を脱会した人も、そのような体験を心の奥底にしまったまま、この記事を読んでいるかもしれない。そういう人にも、是非読んで頂きたい。(ただ、精神的に苦しくなることもあるので、注意して欲しい。)

この「国境なき人権」の報告書は、機会があれば、さらに記事にしたいと思う。もう、一度、最後に、「国境なき人権」の拉致監禁報告書の日本語レポートのURLを紹介しておく。

http://www.hrwf.org/images/reports/2012/1231%20report%20final%20jap.pdf


###
posted by 管理人:Yoshi at 12:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 人権擁護団体 国境なき人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
平成の黒船来航!

一覧表にしてくださって、ありがとうございます。

日本語版の報告書を一通り読みましたが、このように登場人物をズラリと書き出していただくと、改めて報告書の重みを再認識いたします。

客観的な事実を淡々と列挙していく報告書の書き方は、いかにも欧米風。理路整然としていて、説得力があり、ズンズン心を突き動かされました。

快刀乱麻、と表現すればいいでしょうか、拉致監禁を見て見ぬふり、いや、間接的に擁護してきた政府(司法、警察)をバッサバッサと斬るあたりなどは、本当に痛快です。
さすが、国際的な人権NGOですね。

“人権鎖国大国”日本に、平成の黒船来航!

報告書はこの腐りきった日本の「村八分」「偏向人権」意識に大きな変革を迫るもので、本当に心強いです。

同時期に発刊された室生忠さんの「大学の宗教迫害」は、国内から起きた人権版開国論ですね。
両方とも、超お薦めの必読書です。

Yoshiさんの努力が実を結びつつあるように思います。
さらなるご活躍を期待しております。


Posted by みんな at 2012年02月27日 18:57
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。