(有田芳生の酔醒漫録 2010-12-02の記事より)
12月1日には衆議院第一議員会館で「信教の自由と人権問題を語る」シンポジウムが開かれた。ここには弁護士など約30人が出席。韓国国会議員は日韓でアジア版人権保障制度を創設することを提言。ジャーナリストの室生忠氏も参加、発言をしている。集会の実質は統一教会系「世界日報」(12月2日)が「拉致監禁問題でシンポ」と見出しで書いたように、3日の集会とデモに向けての一連の取り組みである。
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2010/12/post_1f41.html
世界日報(日本)のウェブで記事を探したが、見つからなかった。
すると、私のブログでは、たびたびお世話になっている、アメリカ在住の活動家の方より、情報を頂いた。12月1日の有田氏がブログで語った「信教の自由と人権問題を語る」シンポジウムの記事が、韓国のYahooニュースで流れたそうである。そして、すでに日本語になった状態で送って頂いた。
なお、有田氏のブログ(2010-12-04記事)によれば、「国会請願を受けた議員が民主党の吉田公一衆院議員、国民新党の下地幹郎幹事長だとは明らかにした。衆議院議員会館の会議室を申し込んだのは長崎4区選出の宮島大典議員(民主党)だ。霊感商法を続ける反社会的組織を応援する議員としてここに明記する。」とある。
私は、これらの議員を、人権問題に対し、信念をもって取り組む議員として、敬意を表したい。霊感商法等に対しては、重大な人権侵害である拉致監禁とは切り離して追求すればいいだけの単純な事である。特に統一教会の拉致監禁の人権問題に信念をもって行動することは、勇気のいることであり、反社会的組織を応援することにはならない。人権問題に黙っていることの方が、反社会的行動であると思う。
以下、「信教の自由と人権問題を語る」シンポジウムの報道です。(参加人数は、有田氏は30名と言い、記事では100名となっています。)
出典URL(韓国Yahooニュース):
http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?articleid=2010120118584181647&linkid=4&newssetid=1352
韓日指導者ら‘統一教も拉致’糾弾[世界日報] 2010年12月01日(水)午後06:58 / 日本議員会館で国際シンポジウム…政治・宗教界など100人余り参加
日本国会で1日、統一教信者らに対する‘拉致監禁強制改宗’を糾弾して、日本政府の断固たる司法処置を促す声が鳴り響いた。
韓日両国の政界宗教界言論界指導者100人余りは、この日、東京の衆議院第1議員会館会議室で‘宗教の自由と人権’国際シンポジウムを開催した。
これらは「先進国の中で唯一日本だけで、信仰が違うという理由で人を拉致して強制改宗させる犯罪行為が横行しているのに、日本政府と社会が沈黙している」としながら、「日本政府と社会が根本的防止対策を用意しなければならない」と要求した。
東京=キム・ドンジン特派員
拉致監禁被害救済専門家の福本修也弁護士は“その間日本で4300件余りの統一教も拉致監禁が発生したのに警察が一度も家宅捜査をしなくて証拠隠滅を助けているなど警察が自らの役割をできずにいる”としながら“日本の伝統的家族価値観もこの問題解決に壁として作用している”と指摘した。
福本弁護士は“拉致被害防止のためには捜査と処罰が強化されるように刑事訴訟法を改正する一方こういう実状を市民らにきちんと知らせて社会的認識を変える大衆的運動が必要だ”と話した。
宗教専門ジャーナリストの室生忠は“最近、韓国新聞と放送で韓国に嫁入りした日本人嫁らが、実家訪問をして拉致される実状を報道して非難世論が大きくなり日本政府がこれを意識し始めた”としながら“この問題解決に韓国国民の世論がとても重要な役割をしている”と評価した。
ある大学校の法学科教授は、“拉致監禁強制改宗事件に対して検察が不起訴決定を下す場合、日本の刑事訴訟法上検察審査会にまた起訴を要求できるが、社会を構成している一般市民らが統一教に対する偏見を持っていて難しい状況”としながら“日本も韓国のようにすべての刑事事件に対する裁定申請を許容して審査会でなく裁判所が起訴可否を再審査するように制度を改善する必要がある”と提案した。
この日セミナーには韓国と日本両国で前・現職国会議員らと仏教、キリスト教、天道教、イスラム、成均館(ソンギュングァン)、千里教の指導者および大学教授、言論人らが参加した。
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有田氏は信仰の自由を求める運動をあくまでも一団体の運動として矮小化し、その団体に関わる人々を片っ端から「反社会的」のレッテル貼りをし、抹殺しようという腹らしいですね。なんか、人間が小さいというか、根性が汚いですね。
会議室を申し込んだ人の情報まで調べ上げて、それを告発する。えた、ひにんの人々を村八分に追いやり、社会から抹殺した江戸時代の役人みたいですね。
よくもしゃーしゃーとこんなことをブログにアップできるものです。この感覚が不思議でなりません。一活動家ならまだしも、いまや国の仕事を任せられた公人だというのに。他にやることがあるだろうに。
国会議員も地に墜ちたものです。情けない。こんな議員を抱えている民主党も、だらしないですね。こんな政党が政権を握っているんですから、希望はないですね。
こんばんは。有田氏については、書きたいことも多いのですが、今は静かにしておきます。と、いいながら、すこしだけ。彼のブログを見ると、12月になってから8本の記事は、統一教会関係。統一教会 = 霊感商法 や 天皇陛下に敬礼させる儀式 = 反社会的組織、拉致監禁 = 警察も検察も捜査の末、不起訴 = 問題なしという論調を繰り返しているようだ。この論調には、ちょっと飽きてきた。何か、彼から、新しい事を聞きたいね。なぜ、一日、1本ペースで、統一教会の事を書かなければならないのか?それは、書かないといけない必然的な理由あるのだろう。あるいは、本人も必然的な理由を自覚していないで、本能的に書くのかもしれない。理由はただ一つ、自分を守るためである。拉致監禁が、統一教会から離れて、拉致監禁の人権問題だけが、動き始めることは、有田氏にとっては致命的である。これは有田氏にとっては怖いことである。有田氏にとっては、霊感商法と、拉致監禁はいつも一緒のテーブルにのっていないと、まずいのである。逆に言えば、有田氏が騒げば、騒ぐほど、拉致監禁の活動が進んでいるということである。と、勝手に理解している。
<拉致監禁が、統一教会から離れて、拉致監禁の人権問題だけが、動き始めることは、有田氏にとっては致命的である。これは有田氏にとっては怖いことである。有田氏にとっては、霊感商法と、拉致監禁はいつも一緒のテーブルにのっていないと、まずいのである>
なるほど。鋭い分析ですね。
海外のサイトのみならず、有田議員のブログもウォッチされているんですね。すごいです。
有田議員は、統一教会(カルト)問題のエキスパートで、統一教会から命を狙われながらも闘っている、というのが触れ込み(テレビで「統一協会の信者からカミソリの入った手紙が送られてきました。開けるとケガするように入れてあった」とよく言ってました)で、それが彼の売りですからね。
だから、常に統一教会のネタをちらつかせて、マスコミや公安などに「統一教会についてはオレが第一人者だ」と睨みをきかせる必要があるんでしょうね。
実際、統一教会ネタで喰ってきた人物ですからねぇ。議員の席を失っても、この第一人者の位置さえ維持していれば、喰っていけますからねぇ。
国の政治のことなどどうでもいい、のでしょう。そう考えると、納得です。
しかし、有田先生のブログですが、最新のもなかなか面白いです。
漫画の表現規制の黒幕に統一教会がいるらしい。
本当に漫画みたいな発想。教会にそんな力ないと思うけどなぁ。
過激な性表現には反対だろうけどね。
少なくともアメリカとかオーストラリアでは一定の年齢に達して
いないお子様には目にふれないように配慮されながら販売されている
代物は18禁にしますよ。って条例でしょ。
何がどこまでなら’不適切’ではないのか具体的にブログに書いて
ご説明いただきたいところです。
ところで、もっと興味深いのは最後の方、「検察審査会では東京第5検察審査会「小沢ケース」での疑問を聞いたが、まったく要領をえない回答。会議録はあっても議事録はないようだ。つまり議論の経過が記録されていない。審査補助員である弁護士の誘導がなされても、外部からはいっさい見えない。いずれまた法務委員会で追及する。」と、有田先生のたまわれておられる。
小沢ケースには、弁護士の誘導がなされているけど、後藤ケースでは誘導はあり得んとでもいうのでしょうか。
外部から一切見えないのですよ。後藤ケースには誘導はなかったとどう証明するのかな。
記事と関係ない話。 YOSHIさんごめんね。
どんどん、何でも書いて下さい。有田氏の発言は、のちのち都合が悪くなった時、消されても、証拠が残るように、記録を残しておきたいですね。
有田氏が中島みゆきの事とか書いていると、笑えてきます。私も、中島みゆき好きですからね。同じ曲でも、まったく別の事を考えてるのです。多分、有田氏は、同じ曲を聴いて、まったく別の事を考えている人がいるということは、想像もしていないでしょうね。さすがに、私は、都はるみは聴きませんけど。
12月はじめの日本でのデモで思ったこと。「統一教会って、メンバーが多いんだ。」ということ。もう、一つ、不思議に思うことは、統一教会って、これまで、これだけ騒がれてきたのに、それでも入会する若い人がいるということ。
吉田議員のブログ読みました。信念を貫く人が私は好きです。宗教の自由、人権のため、今後のご活躍を期待します。