2010年10月31日

●拉致監禁:1975年のアメリカの例-ブライアンの体験 Part 5 of 5

記事タイトル(原文):Deprogramming from the Unification Church - Statement of Brian Sabourin Part 5of 5
タイトル日本語:統一教会に対するディプログラミング - ブライアン・サボウリン氏の体験 最終回(5回連載)
出典URL:http://bernie.cncfamily.com/acm/dp_sabourin5.htm
発表機関(英語):Anti Cult Movement
発表機関URL:http://bernie.cncfamily.com/acm.htm
記事の日付:不明 (記事中のディプログラミングは1975年7月4日に始まった)
日本語訳: Yoshi

今回は、ブライアンの監禁体験の最終回です。この記事を訳しながら、アメリカでの、ディプログラミングの歴史について、研究をしていきたいと思うようになりました。誰が、いつ頃、どのような理論で、何をして、そしてどのように消滅していったかを研究していきたいと思います。そして、その背景にある、マインドコントールについて(の間違い)も、調べていきたいと思います。関連記事の和訳をしながら、私の中で、自分の言葉でまとめていって、ある程度、まとまった時点で、(誰かの記事の訳ではなくて)発表したいと思います。


原文と訳ここから
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One particular event of the fifth day still stays with me. Mr. Swope was reading the Bible and telling me to read various sections, which he picked out. I was really becoming frustrated by his demeaning remarks and suddenly started to sarcastically read the passages in just the way he had been sarcastically reading from my Divine Principle book. I had no more that uttered two words when Rev. Swope catapulted out of his chair, grabbing me by the neck and hair and violently shook me shouting, "I'll teach you to take the Lord's name in vain, you little bastard!" while Carl reiterated and punched me both in the back and in the back of my head. This incident startle me, but I was not hurt. Actually, I welcomed the change from the boredom.

5日目の特別な出来事を私はまだ覚えている。スウォウプ氏が聖書を読んでいて、彼が選んだいくつかのセクションを読むように言った。彼の屈辱的な批判にいらいらしてきたので、彼がちょうど皮肉たっぷりに統一原理の本を読むように、私も、突然に、皮肉たっぷりに聖書を読み始めた。単語を二つほど読むやいなや、スウォウプ氏は椅子から飛び起き、首と髪を掴んで激しく揺すり、「主の名をみだりに唱えたら、こうなることを教えてやるよ、このガキ」と叫び、一方、カールは、私の背中と、後頭部を、繰り返し殴りつけた。私は驚きはしたが、怪我はしなかった。かえって、退屈からの変化を歓迎したほどだ。

The fifth day ended and the sixth day came. As soon as I got up, I knew I wasn't going to make it through the day without having an emotional breakdown. While eating breakfast I remembered back to my first day, when I had said to my deprogrammers, "you aren't going to be satisfied until you have me grovelling on the floor, are you?" to which Carl said, "Well, that would be a good start."

5日目が終わり、6日目がやってきた。起きるや否や、きょうで精神的にいかれてしまるだろうと感じた。朝食を食べながら、一日目のこんな会話を思い出した。「床にひれ伏すまで、おまえ達は満足しないんだろ?」カールは、それに対し、「うーん、いいスタートだな。」と言った。

That day, these insults seemed to strike right at my heart. The tension built up, my confusion and desperation finally climaxed, and I burst out into a fit of tears. I couldn't stand it anymore. Whenever they made an accusation I would shake my head and agree with them, while in my heart I knew they were wrong. They accused me of "faking" my breakdown and pressed me again and again with their accusations. Each time now I would agree with them, I was so confused... I felt as if, well, maybe I had been brainwashed, maybe I was wrong. So I even started to participate in their game. I came to help them, and did whatever they said, and tried my darnedest to see everything the way they did because I really began to believe that I had been brainwashed and these were the only people who could help me.

その日、侮辱の数々は、私の心に直にのしかかってきた。緊張がますます高まり、混乱と絶望感は頂点に達し、涙が止めどもなく流れ出した。もう、これ以上、耐えられなかった。彼らが非難を始めると、私は首を縦に振り、相づちを打った。しかし、心の中では、彼らが間違っていることを知っていた。彼らは、私が偽装して取り乱していると非難し、次から次へと、非難の攻撃をしてきた。その度ごとに、かれらに同意し、私はひどく混乱した。まるで、私は洗脳されたんだろうと、また、まるで、私が間違っていたかのように感じてきた。彼らのゲームに参加さへし始めた。彼らを助けるために来たのに、彼らの言うことは何でもして、そして、突拍子もなく、彼らが行ってきたように物事を見るようになって来た。今や、私は洗脳されていたことを信じるようになって、これらの人々は私を助けるためにいる人たちだと、信じ始めるようになった。

From that day on, I outwardly began to sing their tune while inwardly feeling myself to be a hypocrite, believing this dichotomy to be due to the Unification church's unscrupulous brainwashing of me.

その日から、心の中では自分の事を偽善者と思い、外に向けては彼らに同調していた。この精神分裂は、統一教会の悪質な私への洗脳の故だと信じながら。

They kept me in that cabin for 12 days before letting me out. Every day I would break down like I had on the 6th day and they would treat me the same way each time. They treated me better as I proved to sing their tune better. Each night for the next week, I would be brought back to the cabin to sleep, and re-hash all of the material the next day. I remember what it felt like going into the cabin each night. When we drove back to it after the evening dinner, now held at the Swope's house, all of the scenes of my deprogramming would flash back into my head. I would start to feel sick again, and my head would begin to ache. So great was my dread of that place that I would feel stuck rigid in my car seat. When we arrived, it took all I had to force myself out of the car. I would then run to the door, waiting to get in, fighting off my tears, fear, and the miserable, wretched dread which I had for that place.

外に出れるようになるまで、その山小屋に12日間、閉じこめられた。毎日、6日目に起こったように取り乱し、そのたびに、彼らは同じように私を取り扱った。彼らに同調するにつれ、彼らは私を、よりまともに扱った。次の週は、睡眠のためと、次の日の教材を徹底して学ぶため、毎晩その山小屋に戻された。その山小屋に戻るのはどんな気持ちだったか、覚えている。スウォウプ氏の家で夕食後、山小屋に戻ってくると、ディプログラミングの記憶が頭の中でフラッシュバックし始めるのだ。気分が悪くなり、頭痛が始まる。到着して車から出るのに、重い腰を上げるのが大変だった。で、ドアまで走り、中に入るのを待ちながら、私がそこで体験した涙と恐怖、惨めさと、恐ろしい不安と戦わなければならなかった。

I was at the Swopes' house for about two weeks and then I was driven all over the Northeast to visit other ex-members. During this time I started to feel better. I felt I was thinking more clearly now since I was "deprogrammed." Yet I still had some imperfections, which they all did their best to correct in me.

2週間スウォウプ氏の家に滞在したあと、他の元メンバーに会うため、北東方面に車で連れて行かれた。この期間、私は、気分的にも楽になった。私は、ディプログラム(強制改宗)されてから、より明確に思考できていると感じた。しかし、私は、欠陥も感じた。それは、彼らが私の内部を矯正するために最善を尽くした事だった。

After about a month of this I was brought home. It felt good to be back and away from these people, but I in no way felt good. I was constantly depressed and miserable. Yet I tried my best not to let anyone know, partly because I was afraid of a barrage of questions and strong talk, which I had had plenty of, and also because I thought my psychological condition was due to the brainwashing I received from the Unification Church. I continued in this schitzophrenic way from about two months after I was home, until my own depression, desperation, mental confusion, and physical sickness forced me to start all over again. I decided to force myself into researching everything. Once I started this I began a daily recuperation to my previously healthy self. I started to feel much better.

1ヶ月後、家に戻された。戻れて、そして彼らから離れることができて、うれしく感じた。が、しかし、そうではなかった。私は、常に落ち込み、惨めに感じた。しかし、だれにも分らないようにした。もう、十分すぎるほど受けたひどい攻撃が怖かったこともあるし、そして、私の精神的不安定さは、統一教会から受けた洗脳教育によるものだと、考えたからだ。家に戻って2ヶ月は、このような精神異常が続いた。そしてその後、私は、全てを最初からやり直し、私自身の鬱(うつ)、絶望、心理的混乱、体の不調と向き合うことにした。私は、すべてを研究し直すことにした。これを始めると、日々、元の健康状態に回復し始めた。気分的にも、もっと楽になった。

Today I have written two papers as a result of the research, and feel pretty good again. I know clearly who to believe in now, and believe me, it's not the deprogrammers!

きょう、その研究の成果として、二つの記事を書いた。気分的にもいい。私は、今、誰を信じるか明確に言うことができる。それは、ディプログラマーではない。
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原文と訳終了

(訳者後書き)
まだ、日本では今もなお、3名の方が監禁されています。その3名の方、今、どこで、何を感じているのでしょうか?胸が痛みます。最初に言っておくべきでしたが、監禁の経験をされた方は、この5回の記事を読んで、過去のフラッシュバックとか、不愉快な気分になったりとか、あったかもしれません。申し訳ありませんでした。

このブライアン(男性)は、1975年当時20才前後とすると、今は、53才〜60才あたりでしょうか?記事に書いてある事以上の、その後の事は知るよしもありませんが、今も元気でおられることをお祈りいたします。


更新記録:
2010-10-31 夜:第二段落まで終了
2010-11-03 夜;最後まで訳終了、後書き追加。



posted by 管理人:Yoshi at 20:18| Comment(3) | TrackBack(0) | 拉致監禁例 アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
SBS番組の英語字幕付き版のアップ、ありがとうございます。
ありがとうございます、と言うより、すごいですね。
なんというか、Yoshiさんの感度・感性が鋭いというか、尊敬です。

この拉致監禁問題の鍵は、いかに海外の常識を日本に分からせるか、にあるように思います。
その意味で、韓国3大ネットワークの報道が欧米メディアに波及すれば、一気に解決へと向かうと思います。CNNやBBCが取り上げたら、人権擁護意識、宗教性に乏しく、分からず屋でプライド高き日本政府も、重い腰を上げざるを得なくなると思います。

その意味で、Yoshiさんの着眼点、対応の早さは目を見張るものがあります。
人権擁護団体、宗教界の動きが鈍い分、世論に火がつくことを祈るばかりです。
Posted by みんな at 2010年11月01日 09:03
みんなさん、そして 皆さん

日本の情報を世界に発信するため、英語のみのブログを始めました。URLは次の通りです。本日は、菅野江里子さんのフィアンセの監禁について、日本の警察の対応について、世界中の人に読んでもらいたいと思って書きました。アメリカ、西欧の警察なら、もっと違った対応をしているはずです。
Human Rights Violations in Japan
http://humanrightslink.blogspot.com/

このブログの記事(ブライアンの体験談)、半分で止まっていますが、申し訳ありません。できるだけ早く完成させます。
Posted by Yoshi at 2010年11月02日 21:37
「日本の情報を世界に発信するため、英語のみのブログを始めました」

すごいですね。一体、そのパワーはどこから出るのでしょうか。Yoshiさんは心底、ボランティア精神の旺盛な方なんですね。改めて、尊敬です。すごいです。

Yoshiさんにも家庭があり、やりたい事やゆっくりする時間も必要でしょうに。今時、個人の時間を他の為に割いている人はめったにいませんよ。本当に、頭が下がります。

英語の勉強も含めて、Yoshiさんのブログはほぼ毎日、読ませていただいていますが、これからは、世界中の英語圏の国でこのブログが読まれるよう祈りつつ、噛みしめながら読ませていただきます。

ブライアン氏の体験談を読んで、PTSD、フラッシュバックに対する認識が甘かったなと気付かされました。拉致監禁問題は警察はもとより、厚生労働省が取り組むべき課題なのかもしれない、そんな思いを持ちました。
Posted by みんな at 2010年11月04日 15:22
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