2011年10月19日

拉致監禁派 国際舞台の終焉(下):それに貢献した日本の若者二人

2011-11-09 追加記事を追加:この記事の最下段



2011年7月7日〜9日まで、スペイン・バルセロナで反カルト団体であるICSAの国際会議が開催された。この会議については、何回も、このブログで紹介したし、今回の記事の直前の二つの記事で、宗教ジャーナリスト室生忠氏の「財界にっぽん」でのレポートを掲載させて頂いた。

このICSAの国際会議には、反カルトの立場で、日本から「やや日刊カルト新聞(以下、カルト新聞)」の主筆Mr. Yoshiro Fujikura (藤倉善郎氏)とMr. Eito Suzuki (鈴木エイト氏 = 国際会議で使用するエイト氏の名前) も参加した。エイト氏は、昨年のアメリカ・ニュージャージーでの会議に参加されたはずだが、藤倉氏は国際デビューだった。

お二人は、はるばるスペイン・バルセロナまで、時間とお金をかけ、国際会議に参加し、プレゼンテーションまで行った。しかし、まったく理解できない事に、彼らが参加したその会議での活躍ぶりが、彼らの「カルト新聞*」で、滞在したホテルとハムの話し以外は、まったく報道されていない。彼らを応援している人たちだって、かれらの活躍ぶりを彼らの言葉で読みたいはずだが・・・ 一年前の、エイト氏の参加した2010年のICSA会議の様子は、ちゃんんと記事になっている。

3ヶ月待ったけれども、カルト新聞では報道されそうにもないので、私の方で、カルト新聞のお二人の活躍ぶりをまとめさせて頂いた。この記事は、会議に参加された方々(日本、米国、ヨーロッパ)にインタビューし、さらに私の英語ブログから、わざわざ私に個人的にメールを送って下さった方からの情報をもとにした。

もし、記事中に間違いがあれば、ご指摘頂ければ幸いである。ただ、デマ、嘘、歪曲、妄想という言葉のみで具体的指摘のない表現は、これまでよく聞いてきた。もしよろしければ、こういう言葉は使わないで、少し具体的に、「どの部分のどの箇所が事実とは異なり、実際は〜であった」とか、ご指摘下さればすごく嬉しい。


まずは、ICSAのウェブサイトより、関連事項を引用させて頂く。以下の部分は、ICSA2011年会議の各プレゼンターの紹介とプレゼンの要約部分である。(以下URLの71ページより引用。ただし、ICSA会員でないとアクセス不可。)

https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=explorer&chrome=true&srcid=0B7wsUBpBPDH5MGQ0ZGM2MzgtNTBhOS00YTkzLWJiZTYtMTU5MjVkYTkzMjU4&hl=en_US&pli=1  

Almost Daily Cult Newspaper
Yoshiro Fujikura and Eito Suzuki

The Almost Daily Cult Newspaper (Daily Cult News) is a news blog, which is officially
registered to Google news, that specializes in the issues of social problems concerning cults,religion, and spirituality. It was founded on Oct 1st, 2009, by Yoshiro Fujikura, a Japanese journalist who has zealously done much coverage in this field. There are seven correspondents including Fujikura, all of whom are volunteers. Not all groups or individuals covered by the Daily Cult News are necessary considered as cults because this paper handles all topics concerning the friction between religion and spirituality and society.

(snip)

Although the nature of the topic attracts criticism and occasional pressure, the Daily Cult News continues to make a stand for free speech in the areas concerning cults, religion, and spirituality.

やや日刊カルト新聞(以下、日刊カルト新聞)は、グーグルニュースに公式に登録されているニュース形式のブログであり、カルト、宗教、精神世界に関する社会的問題を専門にしている。2009年10月1日に創立された。創立者は、日本のジャーナリスト藤倉善郎氏であり、彼はその分野において、多くの問題に熱心に取り組んで来た。藤倉氏を含め、7名のボランティアのライターがいる。日刊カルト新聞によって扱われている全ての団体や個人はカルトとは見なされる必要はない。と、いうのは、この新聞は、宗教・精神世界と社会との間で起きる軋轢をことごとく扱っているからである。

(途中、省略)

トピックの性質上批判や圧力を時に受けることもあるが、カルト、宗教、精神世界の分野での言論の自由の立場を守り続けている。(日本語訳by Yoshi)

さすが、すばらしい紹介である。大手メディアが扱わないカルト・宗教問題を、批判、圧力を覚悟の上、体を張って闘う正義の使者、日刊カルト新聞である。では、彼らは、スペインのバルセロナの反カルト会議で、何をして来たのか?


会議のプログラムには次のようにある。7月8日(金)の午前中の1時間半のセッションで、すでに、拉致監禁の被害者である後藤氏らのプレゼンがあった。午後、2時半から、以下の通り弁護士グループのセッションが開催された。
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2011年7月8日(金) 2:30 – 4:00 404号室 「弁護士」グループのプレゼンテーション
How Japanese Government, Lawyers, Citizens and Victims Confront Controversial Groups, Especially the Unification Church
日本政府、弁護士、市民、被害者が問題のあるグループ、特に統一教会といかに取り組むか
Masaki Kito, Esq., Takashi Yamaguch, Esq., Yukari Yamamoto, Eito Suzuki
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このセッションの内容は、このブログの前回と前々回の記事で、室生忠氏のレポートを紹介させて頂いた。完全に “アウェー” 状態になった弁護士たちの様子がわかる。

実は、このセッションでエイト氏は、トップバッターとしてプレゼンを行っている。時間は約15分、時間をきっちり守ってのプレゼンである。その点は、山口弁護士よりも優秀だ。

エイト氏のプレゼンのスタイルは、しゃべるテキストが全てパワーポイントに英文で書き込まれていて、それを棒読みする方法。はっきり言って発音はひどく、もしパワーポイントのスクリーンがなければ、何を言っているか理解不可能だった。時々、英語の発音が分からなかったり、読み間違えたりすると、その度に、聴衆側の席にいた山口貴史弁護士が教えてあげたり、訂正してあげたりしていた。

それでも、複雑なところになると、英語で表現できなかったのか、プレゼン中に、突然日本語になることが数回あった。そのときは、通訳のためにスタンバイしていたゆかり氏が正確に英語に訳した。

エイト氏の発表は、たとえば、主に統一教会の伝道の様子を写真で見せながら、彼らが正体を隠した伝道を行っていることを伝えようとしたものだ。その中で、どこかの駅の周辺の写真を示し、「この中に伝道をしている統一教会のメンバーがいます。どれでしょう?」というようなクイズを出した。日本ではよい反応があった得意のプレゼンだったのかもしれないが、会場は無反応だった。完全にスベった企画だった。

欧米人の感想は “Difficult to understand” (理解しがたい)とか “Miserable Presentation” (惨めなプレゼン)というものだった。英語の発音もさることながら、西洋人を相手にした合理的なプレゼンの仕方をまったく心得ておらず、何が言いたいのか、さっぱりわからなかったのだろう。



同じ日の、午後5時から、今度は、日刊カルト新聞の30分のプレゼンがあった。
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2011年7月8日 5:00 – 5:30  404号室 「日刊カルト新聞」グループ他
The Unique Attempt of the Online Specialty Journal “Yaya Nikkan Cult Shinbun” (Almost Daily Cult Newspaper)
オンライン専門ジャーナル「やや日刊カルト新聞」のユニークな試み
Yoshiro Fujikura and Eito Suzuki
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このセッションでは、エイト氏も藤倉氏も両方プレゼンを行った。質疑応答、合わせて30分。

やや日カルトの発表.JPG
プレゼン中のエイト氏(右)、主筆藤倉氏(左)、中央は通訳のゆかり氏
2011年7月8日(金)ICSAカルト研究国際会議 at スペイン・バルセロナ


スピーチの内容は、主筆が、「カルト新聞」でこれまで取り上げて報道してきた内容の紹介を中心に日本でカルト呼ばれる宗教をいくつか紹介。で、エイト氏が、その中でも統一教会の問題に特化した話をしたようだ。主筆もエイト氏も(前のエイト氏のプレゼンと同様)、基本が英語、ときどき日本語というスタイルだった。エイト氏の英語の発音は悪かったが、主筆は輪をかけてダメだった。プレゼント中で、日本語になったときは、ゆかり氏が二人を助けた。

藤倉氏のプレゼンもエイト氏同様、終始画面を見ながらで、書かれている英語を棒読みするだけ。途中に出てくる英語の単語が発音できない。一度だけでなく何度もそんな場面、見てるほうが恥ずかしくなるくらい。その英語のプレゼンを一度も練習していないのだろうか? あまりにも詰まって読んでいるので、聴衆は果たして理解してるのか? 

特に傑作だったのが、パワーポイントに読むべきテキストが書き込まれていたものの、日付の表示が完全な英語表記ではなく、3.XXというような数字の表記になっていて、その3月をMarchと言えなくて、会場の山口弁護士から教えてもらっていたシーンだった。しかし、学者たちは大人である。暖かく見守っていた。

藤倉氏にアイリーン、バーカー教授から質問があった。「現在日本で存在するカルトの数はいくつありますか?」別に意地悪しているのではない。カルトを扱うジャーナリストに対しては、基本的な質問である。

藤倉氏は、「えーと、えーと」かなり戸惑いながら、「自分の知ってるだけで40ぐらい」と、その場しのぎで適当に答えたのがばればれだった。後である学者が「ブログ遊びをしている青年たちがやって来たんだね。」と、感想をもらしていた。

カルト研究の為の国際会議には一見ふさわしい内容かと誰もが期待したが、そのプレゼンは期待を見事に裏切る形となった。あまりにも無惨で惨めで、お粗末であった。その日の、午後のプレゼンでの、弁護士グループの大誤算を挽回するどころか、統一教会側のプレゼンターからも憐れみの声が出るほどだった。「こんなの、連れて来なきゃ良かった。」と、カルト新聞を連れてきたボス達は思ったに違いない。

私は、ICSA会員である。手元にICSAから送られてきた資料がある。その中に「カルト後の経済的自立のために」という記事がある。カルトをやめた元信者が、経済的に自立できるようになるための、さまざまな経済的アドバイスを行っている。ICSAはカルトとの対決ではなく、カルト被害者を救済することを目指し、学術指向を模索している。彼らにプレゼンの時間を提供したICSAにも、泥を塗った形である。


大失敗を認めたカルト新聞

質疑応答で、拉致監禁反対グループ、人権活動家より、質問があった。

やや日刊カルト新聞の報道の原則は何か? たとえば、統一教会のメンバーが震災後にボランティアで活動したら、そのような良いことをした内容もちゃんと報道するのか?」 

文師や世界中の統一教会員が、日本の復興のために義捐金を送っているが、そうしたことも公平に報道するのか?

主筆は、「我々がニュース価値があると判断すれば報道する」と回答した。

また、別の参加者から、以前にカルト新聞が報じた内容で「摂理の元幹部が福岡県古賀市の市長に当選」という記事について質問があった。

この人が既に摂理をやめていて、新しい人生を出発して政治家になったというケースと、現役の摂理の信者で、市長という公職を利用して摂理に便宜を図ろうとしたという事実がある場合では、意味合いはまったく違ってくる。報道する際に、彼が現役信者なのか元信者なのか、きちんと調べたのか? こういうケースで、個人の宗教的アイデンティティを暴露する上で、どのような倫理的原則でやっているのか?」 

藤倉氏は、「宗教的アイデンティティを問題にしているのではなく、過去において反社会的団体に属していたかどうかということを問題にしている。彼が摂理をやめたかどうかは分からない」と回答した。


彼らのブログでは、記事になるかどうかは、彼らがニュース価値があるかどうかの判断によるところが大きいようだ。(これは、もちろん、一般のメディアでもそうであるので、別に驚くことではない。)しかし、「その会議について報道していない」という結果から、彼らの、内面を見ることが出来る。

未だ、彼らのブログに、ICSA会議での活躍の報道がない。これは、関係のない第三者が参加した会議ではなく、自ら乗り込んでプレゼンをした会議である。しかも、会議の主催者ICSAは、反カルト団体で、カルト新聞にとっては、ホームグラウンドでのプレゼンである。しつこいようだが、もう一度言う。泊ったホテルと、食事についての記述があるが、最も肝心な、会議の内容についての記事がない。

ICSA会議で自ら行ったプレゼンや弁護士グループのプレゼンは、カルト新聞にとっては、 “ニュース価値がなく”、記事にしないという事だろう。自ら行ったプレゼンや弁護士の行ったプレゼンが、”ニュース価値がない” とは、どういうことか?それは一言で、「大失敗だった」ということである。くしくも、室生氏のレポートで言う「優劣は一目瞭然だった」事を、カルト新聞が、その会議の事を報道しないことで、証明してくれた形となった。

2011年7月、ディプログラミング グループの国際舞台での幕引きだった。会議後、「来年は出ない」と、つぶやいた紀藤弁護士は、さすがに賢くいらっしゃるようだ。


来年(2012年)はカナダ・モントリオールで7月

さて、もし、来年も、カルト新聞がICSA会議に参加されるようなら、次の事を、お二人に提案したい。まだ、息の根が絶えた訳ではない。起死回生の逆転ホームランだって可能性がある。(しかし、来年の会議でプレゼンするためには、10月15日までに、レポートをICSA宛てに提出する必要があったのだが、カルト新聞は、提出したのかな?)

1. 日本語でプレゼンすべし
プレゼンはすべて日本語で行い、ゆかり氏に英語にしてもらった方が、聴衆にとっては、わかりやすいと思う。参加者からも、ゆかり氏の英語には評価が高かったようだ。そのような立派な通訳者が身近にいるのだから、ゆかり氏にやってもらうべきである。(ゆかり氏がしたくないということであれば、話しは別だが・・・)

2. パワーポイントにも注意
パワーパイントには要点だけを書き、しゃべる内容を全部書かない。そして、できれば、原稿から目を離し(難しいようであれば、時々でも)聴衆を見ながら話す。日本語でのスピーチであっても、時間をかけて練習すること。

3. あとは、プレゼンの中身
上記の二つをマスターすれば、あとはプレゼンの内容である。ICSAが一番興味あるのは、日本のディプログラミングの問題である。くれぐれも、ICSAは反カルト団体で、カルト新聞にとっては、”ホームグラウンド” である事を忘れてはいけない。拉致監禁問題に対する、カルト新聞の考えを正々堂々と訴え、統一教会側の拉致監禁被害者のプレゼンに対抗すべし。スティーブ・ハッサンも驚いて、引いてしまうくらいのプレゼンをやって欲しい。健闘を祈る。そして、次回は、私のような者に記事を書かれる前に、自らでレポートにしてブログで発表して欲しい。


お願い

特に、統一教会の人にお願いしたい。藤倉氏や、エイト氏を嘲笑する目的で、この記事(特に彼らのプレゼンの様子)を使うのは、控えてほしい。確かに彼らのプレゼンは目を覆いたくなるようなものだったが、彼らの行動力と勇気だけは評価されてもいいのではないか。英語もあまりできないのに、カルト問題の世界的な権威である研究者(*)に混じって、彼らなりに、国際会議に参加したのだ。一年後には、すばらしいプレゼンをするということだって可能性はある。(ホントに参加するなら、上の3点をよく読んでね。)
(注* カルト問題の世界的な権威である研究者:この表現はエイト氏の2010年の記事より引用)

統一教会の人には、彼らの行動力を見習って欲しい。彼らの行動力を参考にすれば、拉致監禁問題で、いろんな行動ができるのではないか?、気が付いた人から、賢く行動に移して欲しい。私が、2011年に4月に倉敷の高山牧師を訪問した方法も、エイト氏の行動からヒントを得た。誰かが、私がアポ無しで高山牧師を訪問した事を非難していたが、これはエイト君から教えてもらった方法である。エイト君、ホントにありがとう。

主筆・藤倉氏もエイト氏も言いたいことも、言いたくないことも、言えないことも、多いかもしれない。ご自身のブログで反論してもらってもいいし、ここに書き込んで頂いてもいいし、独り言をつぶやいてもいいし、無視するという方法もある。そのうち、お互い元気なら、顔を合わすこともあるかもしれない。君たちにモントリオールで会える事を願って・・・


関連記事紹介:当ブログ内
2010年 イタリア・トリノCESNUR国際会議
2010年 アメリカ・ニュージャージー ICSA国際会議 - フェファーマン氏の孤独な闘い
2011年 台湾CESNUR国際会議
2011年 スペイン・バルセロナ ICSA国際会議の予告、ICSAについて
2011年 スペイン・バルセロナ ICSA国際会議 - フェフェーマン氏のレポート
財界にっぽん2011年9月号 - 室生忠氏によるレポート
財界にっぽん2011年10月号 - 室生忠氏によるレポート
魚谷論文 - 青春を返せ裁判と拉致監禁の関連(2011年発表)
意図ある意訳は誤訳である:「やや日刊カルト新聞」を評す

関連ウェブサイト:
CESNUR(Center for Studies on New Religions)
ICSA(International Cultic Studies Association)

カルト新聞内の関連記事:
カルト新聞:2011年ICSA国際会議(スペイン)現地入りの模様
カルト新聞:2010年ICSA国際会議 (NJ,USA) by Eito



2011-11-09 追加記事
上記の記事は、カルト新聞のお二人のバルセロナでのご活躍を中心に書いたのだが、その後、私自身、カルト新聞を、時々訪問はしたが、自分で、(コメント欄を利用して)宣伝まではしませんでした。関連する何か新しい記事が出たら、お二人と、そしてカルト新聞のファンの方々に、ご挨拶申し上げようと思っていたのだが、時と場所を失してしまいました。

と、思っていたら、どなたか知らないが、匿名さんが私の記事をカルト新聞のコメント欄で紹介したくださっていたようです。その「匿名さん」に対しての返答という形で、エイト氏のコメントが出ていたので、ここに転載させて頂きます。


http://dailycult.blogspot.com/2011/10/blog-post_18.htmlのコメント欄より引用。

2011年10月25日17:20
匿名 さんは書きました...
バルセロナのICSA国際会議での藤倉さんとエイトさんの活躍の様子が写真付きで詳細に書かれています。
http://humanrightslink.seesaa.net/article/231202625.html
来年に向けての暖かいアドバイスも。



2011年10月26日20:16
Blogger エイト さんは書きました...

10月25日17:20の匿名さん
リンク先の記事読みました。

この人物、UC信者ではないとのことですが、思考回路が“拉致監禁教育”を刷り込まれた信者と同一で、更に見て来たかのようにデマを書き連ねるところは室生某と同類と感じました。

どうやら何でも自分(たち)に都合のよいように解釈する認知的不協和の状態に陥っておられるようで、自分(たち)の認識と現実世界に相違がある時には現実を曲解してしまうのですから面倒ですね。

例えば、“ICSAが一番興味あるのは、日本のディプログラミングの問題である”との記述、この人物の現実認識能力が皆無だと判ります。

この手の輩は基本相手にしていません。

それにしてもプロパガンダに必死なんですね。

ICSAでおこなわれた厚顔無恥な“拉致監禁キャンペーン”については、一部の利益享受者を除き有識者は総て冷ややかに捉えていました。

それにしても、“拉致監禁派 国際舞台の終焉”ですか、この手の“大本営発表”を信じ込まされる信者は気の毒ですね。


なんと言いましょうか。エイトさんに「この人物」と言って頂き、とても、とても恐縮です。前回は、主筆より汚物攻撃を受けたので、今回は、何が来るのかと、ちょっと楽しみにしていました。

一つだけ言わせてもらうと(他にもあるけど、長くなるのもなんだし・・また機会があればね・・・)エイトさんがピックアップした、「例えば、“ICSAが一番興味あるのは、日本のディプログラミングの問題である”との記述、この人物の現実認識能力が皆無だと判ります。」

ここはね、エイトさん。エイトさんの来年のバンクーバーでのプレゼンに向けての、おじさんの心からの暖かいアドバイスなんだから、もう少し、素直に受け止めて欲しいよね。本文では、歯切れ良く簡潔にしたんだけど、省略した所を加えるとこんな感じかな?

(会議の分科会の一つで、統一教会陣営が、拉致監禁事件を事を取り上げ、日本の反カルトの弁護士グループと対峙していることもあり)ICSA(会議の主催者や参加者)が、(日本の拉致監禁問題で)一番興味あるのは、日本のディプログラミング(が、本当にあったかどうか)の問題である。

エイトさんがプレゼンで、統一教会や他のカルトの反社会的行動とかをプレゼンに含めるのは、もちろん当然の事ですが、持ち時間の3分の1でも、4分の1でもいいので、統一教会の主張している拉致監禁問題に対し、エイトさんの何らかの公式なコメントを、エイトさんのホームグランドでもあるICSA会議の参加者の人たちも、そして、日本で応援しているエイトさんのファンの人たちも、待っているのではないでしょうか?だって、同じ会議で、エイトさんが追求している統一教会が「拉致監禁問題」で、プレゼンをやってるんですよ。

まー、そんな意味で書いた文章です。でも、エイトさんが、そこをピックアップしたのは、もしかして、エイトさんは拉致監禁の事は会議のプレゼンには入れたくないから?もし、そうなら、私の本文での、3つの提案の3つ目は、ちょっと耳障りな提案でしたよね。来年、カナダでのプレゼン頑張って。

最後にもう一つ。

「ICSAでおこなわれた厚顔無恥な“拉致監禁キャンペーン”については、一部の利益享受者を除き有識者は総て冷ややかに捉えていました。」と、エイトさんは言ってますが、“拉致監禁キャンペーン”ではなくて、"拉致監禁反対キャンペーン"ですよね。

"拉致監禁キャンペーン"というのは、弁護士さん達とかエイトさんのキャンペーンですよね。後藤さんとか、樋口さんは、拉致監禁反対のプレゼンをしたはずですから、そっちは"拉致監禁反対キャンペーン"のはずです。事情の分らない人が読んだら、拉致監禁派(弁護士さんとか、エイトさん) = 厚顔無恥 ということになってしまいそう。

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posted by 管理人:Yoshi at 18:57| Comment(5) | TrackBack(0) | 宗教/カルトに関する会議等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月08日

拉致監禁派 国際舞台の終焉(中):宗教ジャーナリスト室生忠氏によるレポート

<2011-10-11 参考リンク・サイトを最下段に追加:>

2011年6月には台湾で、新宗教研究センターの国際会議(CESNUR)、そして7月には、スペイン・バルセロナで、反カルトの国際会議(ICSA)が行われた。それらの会議において、拉致監禁の被害を受けた後藤徹氏をはじめとした拉致監禁反対派、そして拉致監禁容認派のグループが同じ国際会議でプレゼンテーションを行った。

宗教ジャーナリスト室生忠氏がこれらの会議について、「財界にっぽん」でレポートを発表した。前回のものは、財界にっぽん9月号(2011年)に掲載されたものだ。まだ読んでおられない方は、まず、前回の記事から読んだ方が、理解しやすいかもしれない。



今回の記事は、財界にっぽん10月号(2011年)に掲載されたものだ。
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財界にっぽん 2011年10月号
特別レポート 日本の人権<シリーズ19>

続・ICSA(国際カルト研究協会)国際会議詳報
       - 不発に終わった反対派弁護士のプレゼン

★反カルト機関主催の会議でも日本の強制棄教に憂慮と関心
★初めて触れる両陣営の論戦に、参加の識者らが新鮮な驚き



「文(鮮明)の野郎はウソつきだ! 統一教会のやつらはみんな悪だ!」

スペイン・バルセロナ市以内のバルセロナ大学404号教室に、激昂した米国人の大声が響いた。自らを誇示するような長髪の昔の面影はないが、脱会カウンセラーとして知られるスティーブン・ハッサン氏の両目が血走っている。

国際会議の発言者にあるまじき、感情むき出しの暴言。さすがに見かねた司会者のマイケル・クロップベルド氏が、「そろそろ時間が尽きたので、その辺で…」と制止するが、無視して「私はこのことを感情をこめて訴えたい」となおも言い募るハッサン氏。クロップベルド氏は、「大変興味深いセッションでした」と強引にプレゼンの終了を宣言した。

それは昨年9月、イタリア・トリノ大学で行われた「CESNUR(新宗教研究センター)2010国際会議」において、拉致監禁の存在否定派の山口貴士弁護士が、"荒らし" 的な不規則発言を連発して世界の識者たちの顰蹙を買った、あの見苦しさを髣髴とさせるシーンだった(本誌・1010年11月号参照)──。


事実派対虚構派の構図

さる7月初旬、スペイン・バルセロナで「ICSA(国際カルト研究協会) 2011国際会議」が開催され、統一教会の被害者らが日本の強制棄教の惨状を訴えた分科会「日本におけるディプログラミング¨事実か虚構か」(7月8日午前)が画期的な成功を収めた模様は、本誌先月号(2011年9月号)で詳述した。

このプレゼンには、マイケル・ランゴーニICSA会長と共に国際会議を運営する、前出クロップベルド・インフォカルト代表も出席して、熱心に質問していた。

ICSAを舞台とする統一教会 VS 反統一教会の戦いが、"拉致監禁の事実" VS "拉致監禁の虚構" という構図で展開されていること。魚谷俊輔・天宙平和連合(UPF)日本事務次長が、札幌「青春を返せ訴訟」原告団の86%が拘束を受けて脱会を決意したと発表したこと。これに対して会場から、ICSA常連で全国霊感商法対策弁護士連絡会メンバーの紀藤正樹弁護士が、

「魚谷氏らの話は、虚構と誇張に基づいていると思う。私が担当した東京の『青春を返せ』裁判の原告たちの中には、拉致監禁された人はいなかった」

と反論したことも前号で述べた。


紀藤弁護士の嘘の証言

しかし、これには「弁護士にあるまじき虚偽の証言だった」と、プレゼンスピーカーの一人、後藤徹・全国拉致監禁強制改宗被害者の会代表は憤懣やる方ない表情だ。

「英語だったので、後になって聞いて『エーッ!』ですよ。私は12年5カ月にわたって、元統一教会信者だった実兄、兄嫁、妹らにマンション等に監禁されましたが、兄は、紀藤弁護士が担当した東京『青春を返せ』裁判原告団の一人でした。その兄本人が拉致監禁によって脱会したのです」

〈1987年5月頃、まず、兄が、自宅に帰った際に、両親らによって拉致・監禁され脱会説得を受けました。兄が後日話したところによると(中略)、突然、父の手が兄の体にかかり、父が「それ!」と叫ぶと、物陰から見知らぬ男たちが突然襲いかかってきて、兄は、付近に停めてあった車の中に拉致されたそうです。(中略)誰かが警察に通報したらしく交番に連れて行かれ、兄が、拉致されたことを警察官に必死に訴えて助けを求めたにもかかわらず、結局、警察は親の言い分を聞き入れ、再び車に乗せられて監禁場所に連れて行かれたとのことでした〉(後藤氏陳述書)。

「結局、兄は脱会して東京『青春を返せ』裁判の原告団に入り、私を監禁する実行犯と化したのです。プレゼン席の私を目の前に、東京裁判の原告に拉致監禁体験者は皆無だったと、ヌケヌケと証言する紀藤弁護士とはいかなる人間なのでしょう。(後藤氏)」

icsa_conference_kito_masaki.jpg








<プレゼン中の紀藤弁護士>

この "紀藤証言" は今後、ICSAにおいて、拉致監禁反対派から徹底的に追及されるだろう。ちなみに、魚谷氏の論文「日本における『青春を返せ』訴訟と強制改宗の関係」は、6月に台湾で行われた「CESNUR 2011国際会議」での発表内容と同じもの。〃重要論文〃としてCESNURのウェブサイトに掲載されて、現在、世界中の宗教関係者に読まれている。


大誤算の反対派弁論

ICSAでの拉致監禁の存在主張派 VS 否定派の激闘第二幕は、同日午後2時半から後者の分科会「日本政府、弁護士、市民、被害者が問題のあるグループ、特に統一教会といかに取り組むか」を舞台に繰り広げられた。司会者は後藤氏らのプレゼンに出席して、熱心に耳を傾けていたクロップベルド氏。反統一教会側の陣容は紀藤、山口貴士弁護士ら4人で、山口氏が主張した。

「統一教会は、あたかも拉致監禁グループが存在するかのように主張しているが、実際にはそんなものは存在せず、統一教会の問題に取り組んでいる個々人が存在するだけだ。グループもリーダーも存在しない」

日本にはディプログラミング(強制棄教)を行う集団など存在しない。自分は民事の後藤裁判で、後藤氏の家族(被告側)の代理人を務めている。日本の検察庁は、後藤氏が刑事告訴した宮村峻氏や松永保智・日本同盟基督教団・新津福音キリスト教会牧師を不起訴処分にしたし、後藤氏の訴えを受けた検察審査会も「不起訴相当」とした。一般市民の常識的な見地から、拉致監禁や強制改宗の事実はないと判断したからに他ならない──。

しかし、後に紀藤氏がボヤいたように、これが大誤算で、山口氏はプレゼン全体の持ち時間1時間半のうち20分強を一人で消費してしまった。「CESNUR 2010」での失態を挽回しようとしたのか、このスタンドプレイが災いして、紀藤氏のスピーチ時間が極端に少なくなってしまったのだ。

その紀藤氏のプレゼンは、基本的にいつもの霊感商法に関する全般的な報告だった。統一教会の民事敗訴件数や警察の捜査情報の羅列に終始して、2009年に東京で起きた「新生事件」に触れるなど、統一教会が違法行為を繰り返す集団であるとの印象をアピールしようと躍起だった。

しかし、紀藤氏本人が認めたように、そのプレゼンは挿入動画の音声がまったく出なかったり、時間に押されて内容をハショるなど、全体にまとまりと精彩を欠いていた。

「一言でいえば〃グダグダ〃いう感じでした。昨年のニュージャージー国際会議では、彼のプレゼンはもっと説得力があって生き生きしていました。その理由の一つは、やはり聴衆にあると思います(ICSAウォッチャー)」



拉致監禁否定派、まるで“アウェー”状態

従来、紀藤氏らは「反カルト団体」ICSA国際会議で「カルト」を攻撃するという、いわば完全な "ホーム" 状態で余裕をもってプレゼンしてきた。それが今回は統一教会側の参加が認められて、拉致監禁の実態を暴露された状態でのプレゼン。"アウェー" の要素が入って精神的な余裕が失われたのだろう。

質疑の時間も後藤氏らがキッチリ25分確保したのに対して、紀藤氏らは10分以下。勢い両者の応酬に終始したが、特筆すべきは、今回は統一教会の顧問弁護士が出席したこと。日本の裁判事情に疎い外国人聴衆に、反統一弁護士のバイアスのかかった一方的な情報のみが注入されることは客観的に許されない。「新生事件」を担当した顧問弁護士が、紀藤プレゼンを痛撃する。

「『新生事件』裁判のポイントは、信者だけでなく教団が犯罪行為に関わっていたか否かだった。検察は関与を主張したが、私が弁護士として、検察側証人の偽証を明らかにしたため、結局、判決では統一教会の関与は認められなかった」



フェッファーマン氏の追求に逃げる弁護士

フェッファーマン氏が後藤事件についての検察審査会決議について、語気鋭く山口弁護士を追及する。

フェッファーマン氏: 「決議文は『被疑者等も玄関ドアのチェーン錠にその長さを短くするために南京錠をかけていた』など数々の不自然な細工の存在を認めたうえで、その理由は『(統一教会の信者が)信者(注・被監禁者)を奪還するということを聞いていたので、それを防止するためにチェーンを短くしたものである』と書いてある。あなたは、これら南京錠やクレセント錠の目的が、統一教会信者による奪還を防ぐためという理由と、後藤氏を部屋の中に閉じ込めておくという理由の、どちらがより合理的な説明であると思うのか?」

聴衆のひとり: 「That's obvious!」


会場の誰かが「それは明らかだろう!」と叫ぶ。反「カルト」派であるはずの聴衆でも、双方の主張を聞いて検察審査会の決議文に疑問を感じたことは明らかだった。

山口弁護士が逃げる。
「検察審査会の説明は合理的だと思う。その他の矛盾点に関しては、現在係争中の事件なので、ここでコメントするより、民事訴訟の過程で明らかにされるのを待ちたい」


紀藤弁護士が慌ててフォローする。
「後藤さんの場合は、逃げられたのに自分の意志で逃げなかったと認定されている」


激しい応酬のなか、アッという間に10分弱の質疑時間が過ぎた。そして、最後に質問に立ったのが冒頭の脱会カウンセラー、スティーブン・ハッサン氏だったのである。


ハッサン氏の感情的雑言に会場唖然

ハッサン: 「統一教会の活動が違法であることが、日本の最高裁で認められたというのは本当か? メンバーの活動だけでなく、教会の活動が違法であると認められたのか?」

紀藤: 「メンバーによる、統一教会の活動の違法性が認められたのです」


「使用者責任」(民法715条)による間接的責任と、民法709条による法人の直接的な違法行為を故意に混同させようとする発言に、統一教会の弁護士が激しく反論する。
「それは違う。統一教会のメンバーの活動であって、統一教会自体の活動ではない!」

 
突然、ハッサン氏の罵声が響いた。
「文鮮明は車椅子を使って資金集めをしたというメンバーの報告に、いいアイデアだといった。文の野郎はウソつきで、統一教会のやつらはみんな悪だ!」


冒頭のあの絶叫である。信憑性も定かでない悪口。議論の本筋からかけ離れた、国際学術会議の場所柄をわきまえない余りの雑言に、会場に唖然とした空気が流れる。

「そろそろ時間が尽きたので、その辺で…」

見かねて制止に入る司会のクロップベルド氏。「しかし、私はこのことを感情をこめて訴えたい」となおも言い募るハッサン氏。クロップベルド氏は「大変興味深いセッションでした。次回は違ったフォーマットでやったらよいと思う」と強引にハッサン氏の発言を封じる措置をとった。


優劣は一目瞭然

ICSA古参を笠に着たような、この傍若無人のマナー違反は、真摯な質疑を聞きに来た聴衆にどう映ったろうか。ハッサン氏に同調する空気が皆無だったことは疑いない。もはや優劣は一目瞭然だった。セッション終了後、統一教会関係者と交わした紀藤氏の言葉が、彼らの気落ちぶりを告白している。

「本当は今回は忙しいから来たくなかったんだよね。でも後藤徹さんが来るっていうから、山口貴士にだけ任せておくわけにはいかないということで、私が来ざるを得なかった。山口の(持ち)時間は15分のはずだったのに30分もしゃべるから、私は言いたいことの半分も言えなかった」


実際、統一教会側のプレゼンでは25分間の質疑時間が確保されたのに対して、紀藤氏らは10分以下だったことは前述した。紀藤氏は山口氏の所属する法律事務所「リンク」のボス。昨年のトリノ会議で失態を演じた山口氏だけでは不安だった、という言い訳に聞こえなくもない。


異様なハッサン氏の言動

それにしても異様なのはハッサン氏の言動だった。ハッサン氏は、立場こそ違えフェッファーマンICRF会長と信頼関係を結んで、「自分の著書を根拠に強制改宗をするのは止めてほしい」旨の手紙(2000年)を日本基督教団に出している(本誌・2010年9月号参照)。その態度は、拉致監禁反対派に同情的とも取れたが一変、監禁反対派のセッション参加要請を無視して、紀藤氏らのプレゼンで統一教会への雑言の限りを尽くした。しかも、会議のまとめのセッションでは、

「ICSAはカルトに対してもっとアグレッシブ(攻撃的)であるべきだ」

と強硬発言している。この主張は「我々の目的はカルトと闘うことではなく、被害者を助けることだ」とランゴ―二会長によって退けられたが、たしかに、ハッサン氏の本音は "ICSAは攻撃的な反「カルト」組織でなければならず、統一教会の現役信者にプレゼンさせるようなことがあってはならない" というものかもしれない。異常行動は、それが否定されることへの苛立ちとも取れるが、それにしても、昨年のICSA会議で後藤氏らに見せた紳士然とした柔和さの片鱗もない。

いったい何があったのか。ハッサン氏は統一教会関係者との雑談で「日本の反統一弁護士とは、裁判の判決文コピーを提供されるなど緊密に連絡し合っている」と発言している。提供が判決文コピーだけかはさておき、昨年ニュージャージー会議での後藤氏とハッサン氏の会話を報じた本誌(同前)の記事を読んで、日本の反対弁護士からハッサン氏に何らかの圧力がかかったであろうことは想像に難くない。


拉致監禁派の国際舞台での敗色濃厚

いずれにせよ、「ICSA 2011」が、強制棄教根絶派に大きな成果をもたらしたことは確かだ。世界最大の反「カルト」団体に確固たる足場を築き、特にカナダ最大の「カルト」研究団体インフォカルト代表のクロップベルド氏が、「午前と午後のセッションを合わせて双方の立場からの主張を聞くことができ、大変興味深かった」とコメントしたことは意義深い。

「欧米では、一方的な主張ではなく、双方の主張を聞いて判断する弁証法的な手法が好まれます。ICSAの常連らしき西洋人識者の反応も上々で、監禁反対派が毎年プレゼンを行うこと、それを通して対話を促進させることも不可能ではないと思う」(前出・ウォッチャー)


一方、強制棄教の存在否定派の国際舞台での敗色は濃厚だ。紀藤弁護士はツイッターでも「来年は参加しない」とつぶやいている。彼らは、"統一教会の悪" を一方的に世界に宣伝できるためにICSAに参加してきた。統一教会側が同じ土俵に立ってしまった今、「費用」対「効果」の面からも、今後は日本国内での宣伝戦に集中すると思われる。

しかし、CESNURやICSAは、近い将来に必ず、世界の先進国で唯一強制棄教問題で揺れる、日本現地での国際会議の開催を志向してくるだろう。その時、日本の宗教弾圧の惨状は、さらに白日の下に世界に晒されるのである。
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Reprinted with Permisssion of Mr. Tadashi Murou

★宗教ジャーナリスト 室生忠氏:
 「宗教・信教の擁護」という基本姿勢で、大手メディアが語らない宗教現象、一般には伝えられることの少ない宗教事情などを伝えている。ウェブサイト「室生忠の宗教ジャーナル」主宰。



ICSA 2011 Higuch and Cult Members.JPG













<プレゼン中のLuke Higuchi氏と聴衆>

拉致監禁派 国際舞台の終焉(上)と(中)で、2回に渡った室生忠氏の国際会議のレポートは終了である。(上)(中)と、来たら、(下)はないの? やはり、(下)がないと、不自然である。スペインのバルセロナのICSA国際会議には、あと日本から参加したスピーカーは、他にもいなかったっけ?


2011-10-11 追加:関連リンク・サイトの紹介

2010年 イタリア・トリノCESNUR国際会議
2010年 アメリカ・ニュージャージー ICSA国際会議 - フェファーマン氏の孤独な孤独な闘い
2011年 台湾CESNUR国際会議
2011年 スペイン・バルセロナ ICSA国際会議の予告、ICSAについて
2011年 スペイン・バルセロナ ICSA国際会議 - フェフェーマン氏のレポート
財界にっぽん2011年9月号 - 室生忠氏によるレポート
財界にっぽん2011年10月号 - 室生忠氏によるレポート
魚谷論文 - 青春を返せ裁判と拉致監禁の関連(2011年発表)
CESNUR(Center for Studies on New Religions)
ICSA(International Cultic Studies Association)

私の見た限りでは、2011年ICSA国際会議の拉致監禁派(拉致監禁など存在しないと主張する容認派、推進派)の、会議のレポートは大勢(弁護士、学者、カルト新聞メンバー等)で乗り込んでいるにもかかわらず、残念ながら、どこにも見当たらない。唯一、カルト新聞にて「やや日刊カルト新聞がバルセロナでの国際カルト学会に出席 」との記事だけであるが、この記事は、会議前のホテルとか、食事とかの模様であって、会議の中身のレポートではない。

もし、これらの人々の会議についてのレポートがあれば、ここでも、喜んで、リンクを紹介させて頂くが、残念ながら、彼らのそのようなレポートはない。


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posted by 管理人:Yoshi at 19:45| Comment(11) | TrackBack(0) | 宗教/カルトに関する会議等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする