2011年03月27日

緊急避難

長い間更新していなくて申し訳ありません。

3月11日(金)の日本での地震・津波・原子力発電所からの放射線漏れとかで、落ち着かない日々を過ごしてきました。犠牲になられた皆様、ご家族の皆様、津波で家を流された方々、子供、家族、親族、愛する人を失った方々に、心からお見舞い申し上げます。

こんな大震災に関係なく、今も二人の方が、監禁されており、私も、いつまでも、落ち込んでいるわけにはいかず、再び更新を始めたいと思います。

拉致監禁事件では、よく「緊急避難」という言葉が使い、拉致監禁を正当化する人がいます。アメリカの裁判では、ディプログラマー達は、 Choice of Evil (悪の選択)と言う理論を使い、自分たちを防衛しました。「緊急避難」と、「悪の選択」の共通性についてのレポートを今、書いております。完成次第、アップしたいと思います。3月末か、4月はじめを目標にしています。

2011年03月12日

(米)元国務次官補が拉致監禁について語る

アメリカ世界平和女性連合(=WFWP 統一教会の関連団体)が2011年3月9日(火)にプレス・リリースを発表し、3月15日(火)に、メリーランド州ボウウィーの人権擁護大会で、元国務次官補である、エレン・サウアーブレイ女史が拉致監禁問題でスピーチを行い、また、3月22日(火)には、首都ワシントンDC(ホワイトハウス正面の公園)にて、「日本の宗教的拉致監禁」反対の抗議行動を行うことを明らかにした。

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この部分、3月15日夜:追加
アメリカ統一教会本部のウェブサイトによれば、上記二つの抗議行動は中止になりました。
「日本における宗教的拉致監禁問題は引き続き継続して存在しているけれども、現時点において、日本の地震の被害の救援活動に焦点を当てたいと思います。」との、WFWP会長のセレ女史のコメントでした。
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記事タイトル(原文):Bush Administration Official to Speak at Press Event in Bowie
タイトル日本語:(米)元国務次官補が拉致監禁について語る
出典URL:http://www.enr-corp.com/press_fs.asp?id=289435
記事の日付:2010年3月9日
日本語訳: Yoshi


以下そのプレス・リリースである。
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Wednesday, March 09, 2011
Bush Administration Official to Speak at Press Event in Bowie
Former Ambassador Ellen Sauerbrey to Speak at Program to Protest Religious Freedom Abuses in Japan

2011年3月9日
ブッシュ政権政府関係者、ボウィーでの記者会見で語る
元大使エレン・サウアーブレイ女史、日本での宗教の自由虐待に反対する大会で語る

Washington, DC – Former Assistant Secretary of State Ellen Sauerbrey is expected to speak at a press conference called by the Women’s Federation for World Peace (WFWP) at 10:30 a.m. Tuesday, March 15, 2011 at the Bowie Public Library (15210 Annapolis Road, Bowie Maryland) to call attention to religious kidnapping and forced de-conversion of Unificationists in Japan. The event was called by Angelika Selle, President of the WFWP and a longtime resident of Bowie. Speakers will include Mrs. Diane Abendroth of Bowie, who endured religious kidnapping in the United States, and Mrs. Nanae Goto of Washington, D.C,. who was kidnapped and beaten during a two-year confinement in Japan. Mr. Luke Higuchi, the president of Survivors Against Forced Exit (SAFE), will speak along with Minister Jane Wells of Lorton, Virginia, co-pastor of Amazing Love Ministries. Japanese women who suffered kidnapping will attend dressed in traditional Japanese kimonos.

ワシントンDC – 元国務次官補のエレン・サウアーブレイ女史が、2011年3月15日(火)午前10時半、ボウウィー公立図書館にて、世界平和女性連合(WFWP)主催の記者会見で、日本の統一教会員に対する宗教的拉致監禁・強制改宗に対する啓蒙活動のため、記者会見する予定である。その大会は、WFWPの会長であり、ボウウィー市民でもある、アンジェリカ・セレ女史により呼びかけられた。スピーカーは、アメリカにおいて拉致監禁を体験したボウウィー市民でもあるダイアン・アベンドロウスさん、日本で2年間間もの間拉致監禁され暴力もふるわれたナナエ・ゴトウさんも含まれている。強制改宗被害者の会(SAFE)会長であるルーク・ヒグチ氏も、バージニア、ロートンのAmazing Love Ministries教会のジェイン・ウェルズ牧師と共に会見する。拉致監禁を体験した日本女性達は、日本の伝統的きものを着て出席する。

Mrs. Selle says that the majority of kidnapping victims in Japan are women, which is the reason for holding the demonstration during Women’s History month. She also states that “thousands of Unification Church members, Jehovah's Witnesses, and other believers have suffered forced conversions in Japan during the last four decades. In many cases, women have been targeted for kidnapping, confinement and brutal treatment, not only to break their faith, but to force them to renounce their marriages to members of ethnic groups or nationalities considered undesirable by their relatives. Yet, the Japanese government has failed in its responsibility to punish the perpetrators.”

セレ女史は、日本における大半の被害者は女性であり、それ故、”女性の歴史月間”で取り上げる理由であり、何千名という統一教会員、エホバの証人そして他の教会の信者が過去40年の間に強制改宗の犠牲となってきたと述べている。多くのケースで、女性達が拉致監禁の標的にされ、監禁され、ひどい扱いを受け、信仰を破壊するだけでなく、同じグループのメンバーとの結婚や、親族により好ましくないと思われる国の人との結婚を破棄させている。にも関わらず、日本政府は、犯罪人を罰する責任を果たしていない。

“In religious kidnapping, women and men are forcibly abducted and confined against their will for weeks, months or years, and subjected to nonstop, sometimes violent harassment in an attempt to de-convert them from their freely chosen faith,” Mrs. Selle has written in a letter of invitation to concerned women.

セレ女史は、感心のある女性たちへの招待の手紙の中で、「宗教的拉致において、女性も男性も、力ずくで誘拐され、彼らの意志に反して、何週間も、何ヶ月も、何年も監禁され、自由意志で選んだ信仰から改宗させるため、継続して、時には暴力的扱いを受けている」と書いている。

She also has called for a protest rally on the morning of March 22, 2011 across from the White House under the banner of “Stop Religious Kidnapping In Japan.” The keynote speaker at the rally at 11 a.m., March 22nd in Lafayette Park will be the Reverend In Jin Moon, National Pastor of Lovin’ Life Ministries and CEO of Manhattan Center Studios. The rally will call attention to the neglected human rights of some 4,300 women and men who have been subjected to religious kidnapping as well as mental and physical torture in Japan.

セレ女史は、「日本の宗教的拉致をやめさせよう」の旗印のもと、ホワイトハウス正面で、2011年3月22日の朝、抗議行動を呼びかけている。ラファイエット広場で午前11時のその大会での、基調演説は、マンハッタン センター スタジオのCEOでありLovin’ Life Ministriesのインジン・ムーン牧師である。その大会は、日本で宗教的な理由で拉致され、精神的肉体的な拷問を受けてきた4300名の蹂躙された女性と男性の人権について明らかにするものである。
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ここから、訳者によるコメント・追加等;

ここで出てくるアンジェリカ・セレ女史は、昨年(2010年)ニューヨーク総領事館前の大会でスピーチした女性である。次のページ内の、ビデオリンクの5:22あたりから話し出すのが、セレ女史である。
http://humanrightslink.seesaa.net/article/170964510.html

3月22日は、アメリカの首都、ワシントンDCにて、3月22日に抗議行動が予定されている。開催される場所は、ホワイトハウスの真正面の広場だ。くしくも、後藤さん民事裁判の、第一回口頭弁論の日と同じである。
http://maps.google.com.au/maps/place?hl=en&xhr=t&cp=64&um=1&ie=UTF-8&q=lafayette+square+pennsylvania+avenue+northwest+washington+d.c.+dc&fb=1&gl=au&hq=lafayette+square+pennsylvania+avenue+northwest+washington+d.c.+dc&hnear=lafayette+square+pennsylvania+avenue+northwest+washington+d.c.+dc&cid=9614989871022869014


アメリカ統一教会のウェブサイトでは、上記プレス・リリースをもとに、ダグラス・バートン氏が、記事を書いている。その記事の中に、プレス・リリースに含まれていない情報もあるので、これは後日、掲載することにする。
http://www.familyfed.org/news/index.php?id=228&page=1&apage=1


元国務次官補エレン・サウアーブレイ女史:
http://en.wikipedia.org/wiki/Ellen_Sauerbrey
ブッシュ政権時、2006年1月〜2008年1月まで、人口、難民、移民担当の国務次官補。

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posted by 管理人:Yoshi at 21:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 抗議行動/デモ/会見 USA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月03日

不当逮捕 宇佐美ストーカー事件に思う

きょうは、米本氏のブログの「ストーカー事件の真相と深層」を読ませて頂き、感じた事を書きたいと思う。その感じ始めた事は、米本氏のブログで新情報が提供されるたびに強くなっていき、ここで書くことにした。


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1980年代前半のことだ。統一教会の創始者である文師は、活動の拠点をすでにアメリカに移していた。

文師が韓国に滞在中の1981年10月、アメリカ政府が文師を脱税容疑の疑いで告訴した。アメリカ政府のもくろみは、「起訴をちらつかせば、奴は、アメリカには永遠に戻って来ないだろう。」であった。しかし、そのもくろみははずれ、文師は直ちにアメリカに戻り、裁判所に出頭したのである。裁判は、一審で有罪判決、その控訴審でも有罪判決。最高裁が上告を棄却したため、控訴審の判決が確定し、1984年7月に連邦刑務所に収監され、一年半の刑についた。

文師が刑務所から出獄した6年後に、カールトン・シャーウッド氏(Carlton Sherwood)が、Inquisition(異端審問)と言う本(サブタイトル=文鮮明師に対する迫害と告発)を著した。シャーウッド氏はピューリッツァー賞も受賞したことのあるジャーナリストである。彼は、統一教会の所有するワシントン・タイムズで仕事をしたこともあるが、その目的は、その組織に近づき、統一教会やその創始者の内部の不正を暴くことにあった。しかし、内部の不正を見つけることができず、そのかわりではないが、司法省との付き合いの中で、文師の脱税裁判の背後にあるアメリカ政府の陰謀に触れ、本に著したのである。

カーター大統領(在職1977-1981)の頃の、文師の日曜日の教会の説教は、教会の宗教的礼拝とは思えぬ、カーター大統領の「人権外交」への痛烈な批判(最大の人権迫害者である共産主義国には目をつむる人権外交への攻撃)だった。アメリカ政府は、文師をどんな理由でもいいからアメリカから追放したかったのである。それで、考え出されたのが、とるに足らない脱税問題だった。

シャーウッド氏によれば、司法省の脱税犯罪の専門家は「起訴理由なし」のところを、ニューヨーク南部地区連邦検事局のある一人の人物がひっくり返したのである。シャーウッド氏は「統一教会、そのリーダー達、信者達は、この国が過去一世紀の間に体験した中で、最もひどい宗教的偏見と人種的敵対感情の犠牲者になってきたし、これからも続くだろう。さらに、私たちアメリカ人が神聖な存在としての議会、裁判所、法執行機関、言論などすべての機関を動かし、そしてアメリカの憲法までも利用し、不当で残忍な方法で、この小さいながら成長している宗教運動を、ある強固な意志によって、消滅させようした。」と結論している。

アメリカで最も権威のあるハーバード大学の憲法学書ローレンス・トライブ教授は、その本の裏表紙の書評欄で「集団ヒステリーに対して、裁判所の保護が最も必要なのは、まさに嫌われている人々だ。このケースの問題は宗教問題だけにとどまらず、むしろマイノリティー(少数者)をいかに迫害から守るかというだ。」と述べている。(トライブ教授は、文師の脱税裁判の控訴審以降の弁護士を務めた。)

宇佐美氏事件の背後になる真相を米本氏のブログで読むたびに、この文師の1980年代の脱税裁判を思い出してしまった。似たところがあるのである。こんな事を言うと、教会のお偉い人たちは、「私たちのお父様(文師を指す)と、ストーカー容疑の宇佐美君を一緒にしないでくれ」と言うかもしれないが、(もしそうなら)そんな固いことを言わず、もっと柔軟に対応できる頭脳を持っていただけると嬉しい。文師の脱税裁判と、宇佐美氏のストーカー事件の似ている点は次の通りである。

★ある意図を持った人(or人々)により仕組まれ、国家権力が動いている事。シャーウッド氏の「異端審問」の中では、具体的に一人の名前(NY連邦検事局)があげられている。米本氏のブログの中でも、具体的に一人の名前(公安部のある刑事)があげられている。

★どちらも通常では、起訴とか逮捕にはならない事件である。

★交換条件の存在(アメリカに戻ってこなければとか、この供述証書にサインすればとか、)

★もくろみ通りには進まなかったこと(文師はアメリカに戻り、宇佐美氏は被疑事実を認めなかった)

違っているところもある。シャーウッド氏が本に著し、アメリカ政府による宗教迫害、人権迫害を暴いたのは、裁判の開始から10年後、文師の刑期も終了した1991年である。宇佐美氏のケースでは、ルポライター米本氏が、3回にわたるブログの記事で、背後の真相を発表したのは、宇佐美氏の不当逮捕された直後の事であり、もちろん、裁判の始まる前の事である。この違いは大きいと思う。異端審問は640ページ、米本氏の3回のレポートは、コメント欄も加えれば、本にしたら100ページくらいの分量になると思う。一方は教会のトップのことで、一方は一信者の事である。ページ数には関係なく、米本氏のレポートの意味はきわめて大きいと思う。

文師の裁判では、アメリカで最も著名な憲法学者が弁護士につき、最高裁上告時には、それまで統一教会に否定的だったキリスト教会や、人権団体、市民団体、議会議員までもが文師を支援し、法廷助言書を提出したにもかかわらず、最高裁への上告が3対5で却下された。

これから始まる宇佐美氏の裁判であるが、厳しいものになるかもしれない。宇佐美氏には、最後まで闘って頂きたい。宇佐美氏には、真相をまとめてくれた米本氏のレポートもあるのだから。



きょうの話の中には、統一教会の創始者(文鮮明師)の話がでてくるが、私は、現在は、統一教会のメンバーではない。18歳から約10年間は活動をしていた。その10年の間には、ホームを脱走して、一人で生活を始めたこともあったし、キャラバン(車)に寝泊まりしながらの珍味売りの途中で逃げして、実家に戻ったこともあった。もう、30年くらい前の事であるが、そんな事はよく覚えている。今から思うと、つい笑い出したくなるような楽しい時でもあった。その頃、ちょうど、文師の脱税裁判が進行中だったので、今回の宇佐美事件の真相を読むたびに、思い出した次第である。

参考URL:
http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-246.html 
http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-247.html 
http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-248.html
上記すべて米本和広氏によるストーカー事件の真相と深層

http://en.wikipedia.org/wiki/Carlton_Sherwood

参考文献:
Inquisition by Carlton Sherwood (1991) Regency Gateway


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posted by 管理人:Yoshi at 22:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 宇佐美ストーカー不当逮捕事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする